147/194
第三節:汚濁の洗滌(夕刻の高壓共同風呂)
夕刻、凄慘な蹂躙の時閒が一度區切られると、看守たちによる「洗滌」の時閒が訪れる。
しかし、それは彼女たちを淸潔にするための風呂などでは決してなかった。
「おい、外へ出ろ。洗滌の時閒だ」
五人は一本の太い鐵チェーンで首を繋がれ、床の鐵輪から一時的に外されると、家畜の群れのようにコンクリート剥き出しの薄暗い高壓洗淨室へと引きずり出された。
工業用の高壓ホースから噴射される、凍るように冷たい地下水が、ガルシアらの暴行によって新しく引き裂かれた彼女たちの皮膚を容赦なく穿った。
ヒューーーーッ!!! と凄まじい水壓の音が室內に響き渡る。
「あ、が……っ、うあぁ……!」
エレーナの瘦せ細った身體が激しい水壓で床を轉がり、美波の動かない兩脚が冷たい水のなかに浸される。骨をきしませるような激痛のなかで、五人は互いに縺れ合い、冷たい水に咽びながら、ただこの過酷な洗滌の時閒を耐え拔くしかなかった。それは、男たちの汚濁と血、そして床の泥を物理的に洗い流し、次の奉公のために肉體を「淸淨な器」へと戾すための、冷酷な生產工程の一部であった。




