第三節:無念の壓殺と、再び開かれる奈落の檻
武器という最後の「抵抗の具」を完全に破碎され、五人の最後の戰いは、壓倒的な强者の質量によって完璧に壓殺されることとなった。
「野郞ども、こいつらのブリキの玩具をすべて毟り取れ! 首席の野郞はここで處刑だ!」
ガルシアの叫びとともに、背後に控えていた怪物たちが一齊に牙を剥いた。
首席は、自らの知性を過信した代償として、ガルシアの配下の男たちによって一瞬で組み伏せられ、廣場の中央でその首を容赦なく撥ねられた。組織の眞の頭腦であり、洗練されたサディズムを誇っていた支配者は、最下層の純粹な暴力の前に、何の言い譯もできぬまま死體へと還っていった。
そして、殘された五人に對しても、ガルシアらの「最强の握力」による物理的破壞が容赦なく執行された。
ガルシアの分厚い手のひらが、美波の修復されたばかりの美しい顏面、あるいは胸部や尻に向けて、凄まじい質量でねじ込まれた。
――ミリミリ、ベキィッ!!!
骨の碎ける凄慘な音が廣場に響き渡る。ガルシアの最强の握力によって、美波の完璧に戾ってゐた頬骨は一瞬で陷沒し、豐潤に復元されてゐた胸と尻は、文字通りその形を完全に失うほどに、完膚なきまでに握り潰されていった。
その周圍では、エレーナ、クロエ、あるいは母と姉に對しても、全く同じ破壞が敢行されてゐた。
銃を手にして氣高く挑んだエレーナの美しい胸組織は力任せに引き裂かれ、クロエの無傷の氣品を湛えていた顏面は男たちの拳によって非對稱に腫れ上がり、母と姉の肉體もまた、その最强の力の前に、原型が全く分からないほどに木端微塵に破壞し盡くされていった。首席と手を組み、自らの意志で銃を手にして挑んだ最後の叛逆は、結果として、彼女たちの肉體をより無殘に、完璧に粉碎されるという最惡の無念を招いたのである。
衣服をすべて剥ぎ取られ、顏も胸も尻も完全に潰された五人の人形たちは、再び床の鐵輪へと個別に完全固定され、引きずり戾された。
美波は、床の血溜まりのなかで激しく身體を痙攣させながら、腫れ上がった瞼の奧で、アジト全體の統制が完全に「新ボスレベルの怪物たち」の絕對的な支配へと固定された現實を自覺してゐた。
一筋の冷たい風が換氣孔から吹き拔けるなか、五人は互いに身を寄せることも許されぬ距離で、明日から始まるさらなる絕望の「第三十三章」へ向けて、二度と覺めることのない深い、深い絕對の暗闇の底へと、ただ靜かに、永劫に沈んでいくのであった。




