俺と! くろの! 底辺作家もおだてりゃほいほいコーナー
俺と! くろの! 他の作品にすがって生きて行こうのコーナーがはじまるよー。
さあ、今宵も懲りずに始まった俺くろよろずコーナーですがなにやらお客さんみたいです。
「これ、底辺よ。ちとこっちに来て座れ。」
くろに呼ばれた素人作家はどうしたものかと迷ったが結局くろの腰に吊るされた拳銃にビビっておずおずとくろの前に座った。もちろん正座である。因みにこの素人作家はぼっち先生ではない。
「お主が書いた作品を読ませてもらった。中々考えさせられるものがあり一言送ろうと思いお主を呼んだのじゃ。」
ここでくろの言葉を文字通り受けてはいけない。くろは面白いもの、楽しい事は独り占めするタイプだ。故にくろに呼ばれたということは、賛辞を送られる為でなくコキ降ろしてくろの玩具にされるということである。可哀想に・・。でも投稿作品がくろに見つかったのが運の尽きだ。諦めろ。
だがくろを知らない素人作家はくろの言葉を文字通りに受け取ってしまった。緊張していた表情が喜びに変わっていく。
「それはどうも。僕の作品を読んでくれたのですね。あれは大作です。ですから、まだまだ怒涛の展開が続きますよ。期待してください。」
自分で大作って言っちゃうのか・・。
「うむっ、左様であろう。あの設定、あの展開は常人には思いつきもすまい。あれぞ本物だけが醸し出せる味である。」
皆さんは既にお気付きでしょうが、くろは一旦持ち上げておいてからハジゴを外します。
「これはこれは、あの設定と展開を理解されるとは大したものだ。殆どの下等読者はその一欠けらすら理解できないでいるのに。やつらは私が逢えて内容を柔らかく噛み砕いて、やつらでも分かるように書いてやったのに全然駄目でした。読もうともしません。やつらの低脳さにはほとほと呆れてしまいます。」
「うむっ、そうであろう。だがあやつらを責めるは、ちと可哀想じゃ。やつらは所詮人間。神の高次元な言葉は理解できんのじゃ。神の言葉を聴けるのは一部の預言者だけだからな。」
うわーっ、神さままで持ち出してきたよ。おっと、底辺くん、おだてとも知らずにご満悦だ。
「なるほど、そういう考え方もあるのですな。そういわれれば僕も配慮が足りなかったかもしれません。僕のレベルでの簡単は、やつらにとっては東大学園保育園部の入試問題以上に難解でしたか。」
「故に評価が付かないのも当然じゃ。仮に評価が付いたとしたらそれは上辺だけそらんじて如何にも分かった風を気取る二流者じゃ。」
「これは手厳しい。僕の神作品に触れられただけで感動してしまい、内容は解からずとも思わずポイントを付けてしまう者を二流とは・・。しかし、確かに内容を理解していない評価に価値はない。あなたの言うことももっともだ。」
とうとう神作品ですか・・。こいつラリってるんじゃないか?
「うむっ、故にお主もまやかしの評価やブックマなどに囚われず、己が神作品の執筆に専念せよ。やがて時代がお主に追いついた暁には万の賛辞と億のポイントがお主の下に送られるはずじゃ。」
「そうですね。おおっ、こうしてはいられない。早く続きを書かなくては。あなたのような高尚な方とはいつまでもお話をしていたいのですがそれもままなりません。私には神作品の続きを書く義務があるのです。ですからこれにて失礼させて頂きます。」
底辺くんは満面の笑みを浮かべ帰って行った。
「くろ様、今回は随分焚き付けましたね。そんなに酷かったんですか?」
「ぼろぼろじゃ。あんな内容では他の中二病作家さんたちの作品まで地に落ちかねん。故にやつは『エンドレスストーリー書き』になってもらった。もはややつには作品を書く以外に人生の目標はない。精々世間を呪って終わらない地獄を堪能するがよい!」
「そうですか・・、彼もとうとう廃人決定ですか。いや、くろ様わざわざ見せなくていいです!夢に出てきたらどうするんですか!やめてください!」
「ふふふふふっ、我だけ嫌な思いをするのでは割に合わん。お主も付き合え!」
「ぎゃ~っ!いっ、嫌です!パッパラパー作品は読みたくありませ~ん!」
-お後がよろしいようで。-




