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4 病院ものなんてどうやって書けばいいんですか?

「次は病院モノにしましょう」


担当さんがそう言った


・・・なにこの無茶ぶり





ちょっと前に古本屋でバイトして、ドキュメンタリー風の小説を書いた


・・・オレ(シロウト)に創作は無理だからね?




第一稿はちょっと、いやかなり地味だった


そりゃ人間の数より本の数の方が多いんだもの


仕方ないよね





え?


あの名作をパクればいいんじゃね?


だめでしょ、カンニングは


そりゃ書けばミリオンセラーになった上に、ドラマ化映画化されちゃうけどさ


STOP映画泥棒!、だよね




閑話休題



第一稿を見た担当さんは容赦がなかった


原稿は再提出になって返ってきた


・・・容赦なさすぎ、ってシロウト相手に大人げなくね?




困ったオレは


動物と子供に飛びついた


正確には子供(だけ)


本や映画がヒットする永遠のラッキーアイテム、だからね






古本屋でバイトするオレは棚にある教科書を見つける


『たすけて』と書いてある


そこからイジメられている少女を助ける


という展開




文章は書けないけどイジメについてはヤラレたことも、被害者の心理も、加害者の醜い笑い声も専門家だからな


恨みつらみを言わせたなら世界一だと思う


だからそのへんを延々と書いてみた





読むと人間の醜さに直面するという逸品、いや一品になったと思う


担当さんが校閲のために読んだ時に泣いていたからな


過去の実体験が役に立っt、あ、目から涙が・・・





どこかのドラマで数字(視聴率)を獲るために過激になるのと同じだね


当然、結果も同じ


つまりはそこそこ売れた


だから次のオファーがきた






「なにかないんですか?先生の妄想?いや勘違いで」


賞までとった名作を妄想扱いだよ


あんたそのうち刺されると思うぞ?




そりゃあるけどさ


とある名医の手術が10連続くらいで失敗するとか


とある助教授が教授になるために戦うとか


撮影旅行に行きっぱなしの妻を待つダンナ(医師)とか


一杯ありすぎるけどさ





「じゃあそれで」


担当さんがあっさり言った




いやダメでしょ!


訴えられるから!




そう言うと定番の『こいつ何言っているんだ?』って目で見られた


・・・なんかその目つきで見られるのが癖になってきたかもしれん

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