プロローグ:灰が降る夜の約束
この世の誰よりも強く美しい女性像を推したい著者が、癖をつめこんだ王道ファンタジーです。
多忙のため、投稿スピードは非常にゆっくり且つムラがございます。
完結には至る予定ですので、お口に合えば。
※本文はAIを間接的に使用しております。
1.魔法王国アッシュフォード
かつて、大陸の東の果てに燦然と輝き栄華を誇った国があった。
────魔法大国、アッシュフォード王国。
多くの精霊に愛された初代国王が建国したこの国は、白亜の大理石の建造物と、木々や湧き水、大自然の恵みが調和した美しき共生の都であった。
街自体の美しさはさることながら、特筆すべきは、王家の血に眠る『神の瞳』と呼ばれる力だ。
精霊と契約を交わし建国を果たした初代国王から引き継がれる特別なその力は、大気の流れから、魔術式の構造全てを見通す、まさしく人智を超えた圧倒的なまでの力を持っていた。
彼らの視界には、あらゆることが『情報』として映し出される。
それはつまり、戦乱においてはその盤面をたった一人の力で掌握し覆すことのできる脅威になりうる、という事でもあった。
そんな、世界を揺るがす程の力を持つ魔法大国であるアッシュフォードは数千年の間、常にあらゆる精霊の祝福を受けてその輝きを失うことはなかった。
しかしその夜、精霊の舞う美しき空を支配したのは、祝福された煌めく星空ではなく、天を衝く紅蓮の炎と、押し寄せる鉄の足音だった。
「助けてくれ!!」
「私たちがいったい何をしたって言うの!?」
王都のあらゆる場所から上がる悲鳴、怒号、空を覆う程の業火。
白く美しかった石畳に広がる真っ赤な血の海。木々は焼け、街を流れる澄んだ青い川は泥と血が混じった濁った色へと変貌していた。
アッシュフォードの持つ『神の瞳』を筆頭に、国民すべてが扱うことのできた精霊魔法。それら全てを脅威とみなした周辺国の連合軍、そして内通者による容赦のない奇襲が仕掛けられたのだ。
城壁は崩れ、かつて栄華を誇った美しい王都は、一晩にして文字通り灰の海へと変えられようとしていた。
「ハァ、ハァ、……っ、エルドラ殿下! こちらです!」
そんな正しく地獄絵図の中を十六歳の見習い騎士、グレイ・ライノルドは、傷だらけの腕で必死に大剣を振るい、迫る追手の兵を退けていた。
鎧はすでに敵の返り血と自身の血で汚れ、息は絶え絶えだ。しかし、その手だけは、背後に従えた小さな少女の手を決して離さなかった。
ティール・エルドラ・フォン・アッシュフォード。
まだ十歳の少女である。
ティールは愛称であり、エルドラが王族としての真名だ。
アッシュフォード王国の正統なる末裔である少女は、夜風に長い銀髪をなびかせながら、グレイに引かれるままに走っていた。
周囲で悲鳴が上がり、見知った城の兵たちが次々と倒れていく。普通の子供であれば、恐怖に泣き叫び、足を止めてしまう凄惨な光景。
しかし、彼女は泣かなかった。
その青緑の両目は、ただ静かに、燃え盛る故郷の終焉を見つめていた。
何を考えているのだろう、まさかあまりの突然の出来事に心が壊れてしまったのではないだろうか…?そう思えども言葉にする余裕はなく、グレイは一瞬、その何も映していないような虚ろな瞳に背筋が凍るような錯覚すら覚えた。
追っ手を振り払い、やっとの思いで行き着いたのは、王城の地下へと続く隠し通路の扉の前だった。
「ここから逃げればいちばん近い国境まではすぐです。急ぎましょう……!」
木でできた重く古い扉を推し開ければ、その先は漆黒の闇だった。おぞましい程の闇であったが、風を感じることから、この先が確実に外へと続いていることは確実。駆け抜ければこの悪夢のような業火から逃れて命を繋ぐことはできる。
エルドラの手を引き、暗闇を駆け出そうとした、その時。
「ここまでだ、アッシュフォードの亡霊ども!」
運命は残酷だ。
背後から、松明の炎とともに、十数人の重装歩兵が牙を剥いて現れたのだ。
空気を震わせる低い声。
グレイは絶望に歯を食いしばり、エルドラの前に立ちはだかった。
足が震える。おそらく、否十中八九、勝てない。
弱冠十六歳の見習い騎士が、満身創痍の体で防げる数ではないが、それでも、彼の忠誠と執念が、大剣を握る手に力を込めさせた。
「殿下、早く通路へ! 俺が、ここで命に代えても食い止めますッ!」
叫ぶグレイ。手に握られた大剣がカタカタと震える様を、敵の重装歩兵が嗤ったような気がした。
すると。
「……下がって、グレイ」
彼の手を、小さな、しかし驚くほど冷たい手がぽんと叩いた。
まだ幼さの残る、けれど不思議なほど落ち着いた声が鼓膜を揺らす。
グレイが振り返るよりも早く、エルドラは彼の横をすり抜け、敵の前に一歩踏み出した。
熱風を受けてなびく銀糸の髪。
汚れたシンプルなワンピースと、羽織った黒いローブ。
表情を見ることは叶わないが彼女の背から感じる威圧感は到底十歳の少女が放つものではなかった。
「な、何を――」
グレイが手を伸ばしかけた瞬間。
夜の闇を切り裂くように、エルドラの前髪が強い魔力風に翻った。
彼女のティールブルー色の美しい双眸。そこには、アッシュフォード王家が守り続けた、世界の理を覆す魔眼と呼ばれる『神の眼』を宿した右目が、鮮烈な青緑色の光を放って、冷酷に開かれていた。
アッシュフォードの紋章が瞳に、そして金の幾何学模様の魔法陣が周囲にキチキチと機械のような音を立てて浮かぶと、猛烈な風と魔力の圧にグレイや敵の重装歩兵が思わず顔を腕で被った。
「……耳障りだ。消えなさい」
エルドラが小さく、歌うように呟くと、彼女の手には、青緑の光とともに形をなした一振りの黒い大鎌が握られた。その細く未熟な体にはあまりに不釣り合いな巨刃。
しかし、次の瞬間、グレイの目は、敵の兵たちの目は、彼女の動きを完全に見失った。
彼女が踏み込む予備動作や、動いた気配など微塵もない。ただ、姿が消えたと思った次の瞬間には、あれほど圧を放っていた風や魔力が一瞬のうちに息を潜め、夜風がふわりと揺れたように感じた。
だが気づいた時には、エルドラは十数人の敵の背後に、音もなく佇んでいたのだ。
ガシャ、ガシャガシャガシャッ……!
一瞬の静寂の後、重装兵たちが、悲鳴を上げる暇すらなく一斉に崩れ落ちた。全員の急所が、最小限の、無駄の一切ない一閃によって正確に刈り取られていた。
床に広がる真っ赤な血。
これは、今目の前に立つ齢十の少女が行ったことか?とグレイの目に思わず恐怖の色が浮かんだ。
「……、ぁ……」
グレイは呼吸が早くなり声も出せず、その場にへたり込んでしまった。
圧倒的な格の違い。次元の差とも言えよう。
少年騎士が命を賭して守ろうとした「お姫様」は、その夜、すでにすべてを超越した「孤高の存在」として覚醒していた。
エルドラはゆっくりと振り返り、眼の光を宿したまま、腰を抜かしたグレイを静かに見下ろした。
そして彼はエルドラの瞳を真正面から見てようやく悟ったのだ。
彼女は絶望しているのではない。その瞳には、国を滅ぼされた怒りも、悲しみもない。
ただ、目の前の現実を受け入れ、今この瞬間から「生きてゆかねばならない」という覚悟を決めた鈍い輝きがあったのだ。
エルドラは自分の服から、王家の紋章とそれを象徴する青緑の宝石────グランディディエライトが施された小さな金のブローチを外すと、グレイの泥まみれの手のひらに握らせた。
「ここまでありがとう。グレイ。君の忠義は忘れない……だけど、私はもう君に庇われるお姫様ではいられない。この扉に封印をかける。時間稼ぎにはなるだろうから、その間に逃げて。」
彼女は隠し通路の奥を見やると、暗闇の中へと歩を進める。その背中は、あまりにも小さく、そして、あまりにも気高かった。
「ま…ってくださ…殿下………っ!!」
「生きなさい、グレイ。最早この国の生き残りも殆ど存在しないだろう……こんな灰の中で死ぬのは、実にくだらない。私や国のことは忘れて、君は、君の今を生きるんだ」
満身創痍のグレイの伸ばした手は、もはや彼女の衣服には届かなかった。
入ってきた扉が彼女の魔力で閉まりそこに金の魔力陣が浮かびあがる。
反対方向の闇へと消えていった銀の少女の小さな革靴の足音だけが、やけに耳に響いて遠ざかっていった。
遠くで再び鳴った激しい爆炎の音が二人を完全に引き裂く。
掌に残された、冷たい金とグランディディエライトのブローチ。
燃え盛るアッシュフォードの炎の中、十六歳の少年は文字通り這うようにしてその遠い背中を追いかけたが、満身創痍の彼が彼女を見つけることはできなかった。
2.ジルニア王国の特級執行官
────あれから、十七年の歳月が流れた。
大陸の東の果てに位置していたアッシュフォード王国から、北西へしばらく行った地にあるジルニア王国。周辺諸国と比べて多少荒事の多い決して治安の良いと言える場所ではなかったが、厳格な規律に則ったジルニア国直轄の組織の管理により、人々はある程度の平穏の下で生きていた。
そんな王都中心の喧騒から少し離れた場所に小さな森がある。
その森を抜けた先にあるのは緑豊かな庭園と白い石造りの自然との調和がとれた美しい邸宅。木漏れ日が白のレースが敷かれたテーブルを優しく照らす中、カツリ、と微かだが硬質な音が響いた。
エルドラ……否。現在二十七歳となり、ティール・エルドラと名乗る女性は、仕立ての良い黒のジャケットに身を包み、スラックスから伸びる高いハイヒールを休ませるように、特等席であるソファーに深く腰掛けていた。
彼女は今、この国で執行官組織と呼ばれる国直属の機関の特級執行官という立場にある。その地位と積み重ねた財力で築いたこの上品な邸宅は彼女が自分の好みを詰め込んだ我が家である。
下ろされた銀糸の前髪により右目は見ることが叶わないが、どこか穏やかな青緑色の左目が、陽光に煌めく庭園の緑を眺めていた。
「ティール様、お待たせいたしました」
そこへ、淡い亜麻色の髪を品良くまとめた少女――シエルが、自身の瞳と同じ、雨上がりの青空を思わせるスカイブルーのリボンを揺らしながら、シルバーのトレイを手に音もなく現れた。彼女はティールの侍従であり、仕事上では副官を務める優秀な人材である。
白いフリルの多いブラウスに、シンプルな黒いロングスカート。洗練された佇まいから侍従としての力量が伺える。
彼女の手によってテーブルの上に手際よく並べられていくのは、美しい白磁のティーセットだ。小さな三段のティースタンドには、色とりどりのマカロンやスコーンが上品に盛り付けられている。
「本日の紅茶は、ティール様のお好みに合わせ、少しスモーキーで深みのあるアッサムをご用意いたしました」
「ありがとう、シエル」
シエルの説明の後、ティールは低く落ち着いた声で短く礼を言った。
それだけで、シエルは息を呑み、淡い亜麻色の髪の隙間から覗く耳の先まで真っ赤に染めてしまうのだから、彼女のティールへの執心度合いはなかなかのものである。
「も、もったいないお言葉です! 私はただ、ティール様に最高の平穏をお届けしたく…!」
「ふっ……大げさな子だ。そこへ掛けなさい。一人で飲む茶は、少しばかり退屈だからね」
ティールはフリルの袖口を優しく揺らしながら、細く綺麗な指先でカップを持ち上げた。女性らしい曲線と、男性的な直線の混じったその立ち振る舞いは、ただお茶を飲むという一連の動作ですら、気品に満ちている。
他の女性が見れば足りないと感じるお菓子の量だが、ティールはあまり多くの菓子に手をつけることはなかった。ただ贅沢に流れる時間と深みのある紅茶の香りを楽しむ方が好きなのだと言う。
そんな主の姿を、シエルは胸の前で両手を組み、うっとりと見つめていた。
この2人、優雅にお茶を楽しんでいるが、つい数日前……
このジルニア王都に蔓延る、とある裏組織が、愚かにもティールの地位諸々を妬み刺客を送り込んできたのを処理したばかりだった。
────カツン、カツン…
王都の冷たい石畳を、気高いハイヒールの音が規則正しく叩いていた。
夜の帳が下りた裏路地。仕事を終えて帰路につき、途中で買い物でもしようかと商店へ寄っていた2人。仕立ての良い黒の外出用ジャケットに、長い外套の裾から覗く深い青緑色が、月光に揺らめいている。
そんな時だった。
「ティール様、前方にネズミが五、後方に三。……下級組織の刺客かと」
一歩後ろを歩くシエルが、いつもの明るくはつらつとした声を僅かに潜めて告げた。彼女のフリルの袖口から、シャラリと冷たい金属音が響く。隠し持った暗器を抜こうとしたのだ。
しかし、ティールは完璧なポーカーフェイスを崩さぬまま、低い声で遮った。
「構わない、シエル。お前の手を汚すほどの価値もない」
次の瞬間、闇の中から猛毒を塗った十数本の投げナイフと、血に飢えた暗殺者たちの影が、容赦なくティールへと牙を向いた。死角からの、完璧な同時奇襲である。
「特級執行官め!!その首貰った!!」
だが、シエルが袖口の暗器を完全に抜き放つよりも、ティールの反応速度の方が遥かに早かった。
「――遅い」
ティールは呼吸一つ乱さず、ただ、ハイヒールの踵を静かに地面へと鳴らした。
カツン。
その音が空間に響く、わずかコンマ数秒の刹那。
ティールの背後から、青緑色の光が形をなし、夜の闇を引き裂くようにして巨大な大鎌が音もなく抜き放たれた。
漆黒の長柄が流麗な弧を描き、金の装飾が月光を反射してギラリと眩く爆ぜる。
一閃。
それは、技術や武術という領域を超えた、圧倒的な『死の嵐』だった。
金属が噛み合う音すらなく、暗殺者たちが放った投げナイフは空中で音もなく両断されて火花へと散り、突撃してきた八人の体は大鎌が放った真空の刃によって、壁へと叩きつけられた。
文字通り血の雨が降り注ぎ、路地裏が一瞬にして濃厚な血の海へと変貌する。
「……ふむ、この程度か」
大鎌の刃には、一滴の血すら残っていない。ティールはそれを流れるような所作で背後へと収めると、再び大鎌は光の粒子となって消えた。
『神の瞳』の力により形成される、黒い大鎌は幼かったティールと共に歩んできた相棒である。
青緑色に僅かに発光する、前髪で隠された右目。それは、すべての生物の命を平等に刈り取る、本物の『死神』の眼だった。
周囲に広がる血の海の中心で、ティールはちぎれ飛んだ敵の衣服の残骸を見下ろし、心の中でぽつりと呟く。
(愚かだな。私に挑もうなど、自ら死にに来るようなものだとわかっているだろうに)
「……お見事です、ティール様。やはり私など、出る幕はありませんでしたね」
シエルが何事もなかったかのように袖口を整え、誇らしげに微笑む。ティールは彼女のシエルブルーの瞳を見つめ、それから、自分のジャケットに返り血がついていないかを確認すると、フッといつもの余裕に満ちた笑みを口元に浮かべた。
「さあ、帰ろう、シエル……我が家の庭園で、シルヴァが私たちの帰りを待っているからね」
「はい、ティール様!」
3.もうひとりの家族
そんな数日前を経て現在、初夏の爽やかな風が吹き抜ける白いガゼボのソファーに腰掛けたティールとシエルは、どこまでも穏やかなティータイムを過ごしていた。
そこへ現れたのは、主の帰還を心待ちにしていた、1匹の狼……否。狼を思わせる立派な体躯と、密集した美しいモフモフの毛並み。
大人の男の胸元に届きそうなほどの巨体であり、その佇まいには、普通の人間なら一歩後ずさりするほどの野生の威厳が満ちている1匹の獣だった。
「おいで、シルヴァ」
ティールの静かな声が彼を呼ぶと、大きな獣は静かに近づきそばで座って見せた。
実をいうとこの犬に似た獣、魔獣に近いらしく、それ故にここまで大きくなったのだとか。魔力を宿すシルヴァは、魔獣でありながら特別な訓練もなくこの館の守護獣として立派に務めを果たしているのだから驚きである。
シルヴァは、道端で震えていたのを子犬の頃からティールとシエルが育てたとはいえ、特にしっかりとした躾を受けさせたわけでもなかったが、飛びつくことも、吠えることも、その大きな尾を乱暴に振るうこともしない。
ただ、すべての生物を跪かせるティール・エルドラという絶対の王者のカリスマを本能で理解しているかのように、その場に音もなく伏せ、静かに頭を垂れるのだ。
「くぅん」
「……良い子だ、シルヴァ。留守番をさせて悪かったね」
ティールはまるで壊れ物に触れるかのようなもの凄く優しい指先でシルヴァの耳の後ろを撫でた。
この邸宅の平穏を、そして穏やかなティータイムを守るためなら、彼女はいつでもあの冷酷な死神に戻る。その決心こそ、特級執行官ティール・エルドラの、原動力なのだった。
「シエル」
「はいっ! 何でしょうかティール様!」
ティールは前髪の隙間から、シエルの澄んだ青空の瞳を見つめ、ふっと柔らかく微笑んだ。
「お前が淹れる紅茶の香りは、あの戦場の血の匂いよりも、ずっと心地よいな」
「ティール、様……」
シエルの瞳が、じわりと潤む。
すべてを失い、かつて檻の中で絶望していた自分を救い出し、「シエル」という光をくれた唯一無二の神。シエルにとって、ティールとは文字通り全てであり、彼女の生きる意味そのものだった。そんな彼女の過去の話は、二人だけが秘めるまた別のお話である。
「はい……! あなた様の邪魔をする羽虫は、この私が事前にすべて排除いたします。ティール様は、どうかこの穏やかな時間を、ずっと楽しんでいてくださいね!」
涙を堪えながら、必死に胸を張る十六歳の少女。
ティールはその健気な姿に、「クッキーが少し湿気てしまうな」とクスクスと低く笑い、妹をあやすかのような優しい視線を向けた。
十七年前、アッシュフォードの国は灰になった。
過去の栄華にも、復讐にも、ティールは興味もない。
ただ、この美しい青空の瞳を持つ少女と、一匹の犬と囲む、静かなティータイム。
これこそが、かつて国を失った王女……今のティール・エルドラがその最強の武力をもって守り抜くと決めた、至高の「玉座」だった。




