デスアンドゲーム
『15話 商人』
情報屋ギルドにとって商人はお得意様だ。
大商人までのお話しなら情報ギルドの福袋(祝福金貨袋?)である。
商人は情報屋ギルドに為替(もうかっているか、もうかっていないのか。)の実情を聞きにくる。
情報屋ギルドは実際に為替なんてものは知らないから。
情報屋ギルドのお金で為替を操作する。
これで。
実際の答えの為替がでてくる。
為替を操作するといっても。
情報屋ギルドへかけこんでくる商人は。
ほとんど追い詰められているから。
言葉でろうらく(いいくるめる)お話しである。
不安をあおっておいて答えをだす。
それらは。
ほとんど工作といっていいほど。
全てがその全ての情報戦が情報屋ギルドである。
大商人になると。
それらのお話しは天地が一変するような商談となる。
商人のお金を使ってまで情報屋ギルドが追加でもお金を支払い、
為替を操作するのである。
時には敵対する商人をつぶす為だけにお金をムダにする大商人まで、
いるといえばいる。
商人ギルドがないのに。
情報屋ギルドがあるというのはそういうことである。
大商人までになると。
国の支援を受けてまで警察権限を持ったお金をムダにする。
情報屋ギルドにとっては。
追加で支払うお金よりも。
使い道があるお金である。
やっぱり。
追加で支払うお金がムダになろうと大商人から警察権限を持つお金は福袋(祝福金貨袋?)だ。
ただ。
大商人と商人のパワーバランスがくずれる場合がある。
大国と小国の二つに一つである。
これら大国あるいは小国の選択で。
情報屋ギルドは警察権限を持つお金でつぶされる。
商人はバカではないし、
大商人もバカではない。
【そうだからこそ。パワーゲームの表と裏は。より深くパワーバランスがある。】
~続く~




