第3話ー意志が交わった時ー
「人類は一度絶滅している。
いや、エネミーによって絶滅させられた、
とでも言おうか。
そう、8人の精鋭を除いて、の話だが。」
***
七歌と大樹が住宅街を出発してから12時間後経ってからの話。
「ダイ、あの大きな建物って…。」
「あぁ、戻ってこれたんだ、エンゲージメント学院に。本当に半日でここに着いたんだな。」
「とりあえず、誰かいないか探してみない?もし誰かいたら、色々と話がしたいの。」
「どうして、人類は絶滅したのに俺等は残ってるのか、あの時感じた他の人の気配、か。」
「えぇ、誰かいたらの話だけどね。」
「人探しの前に、ちょっと休まねえか?正直俺は疲れた。半日ずっと歩いたんだ、もう夜だし、学院の中で休ませてもらおうぜ。」
「そうね。人を探すのは、朝になってからでも遅くないわね。」
こうして、2人はエンゲージメント学院の中で、朝まで休むことにした。
***
「なあ、トウ。今、何か扉が開く音がした気がしたんだけど…。僕の気のせいかな?」
「ああ、ハル。それは俺も気になった。もしかしたら、誰か学院に入ったのかもしれない。」
「でも、エネミーの罠だってことはないよね?」
「そん時はそん時。俺もハルも、エンゲージメント学院の選抜戦闘生だ。大丈夫だろ。」
「トウは選抜戦闘生『予備隊』でしょ。でも、不足は無い。行こうか。」
「ハル、油断はするなよ。」
「うん、わかってる。トウこそね。」
「じゃあ、行くか。」
***
キィー…バタン。エンゲージメント学院の扉が開く音。どうやら誰かが扉を開けたみたいだ。
「だ、ダイ、今のって…。」
七歌が大樹に小声で話しかけた。
「ああ、明らかに、学院の扉が開かれた音だな。誰か来たのか?それとも…エネミーか?…」
大樹も小声で応えた。
「エネミーって、大絶滅の時の敵の?」
二人は小声で話を続ける。
「ああ、とにかく、何なのかはわからない。気を抜くなよ。」
「ええ、やばそうになったら、逃げましょう。」
「それが一番だな。」
***




