080●会議は進む 酔っ払ってるけど
いいよね、砂浜!親族、一族みんな、そろってやってきた!なっちゃん、さやちゃん、大喜び!じいじもばあばも、パラソルの下でくつろいでる。ありがとう、全部費用出してくれて。パパもすっかりハシャイでるし。おじおばペアはスイカ割りの準備ね。いいなあ、夏だあ!
夕食が終わってレストランを出る。部屋にもどろう。今夜、大人は、ぱあっと行くよ!あれっ?なつさや、どうしたの?えっ、今、ロビーの隅で拾ったって?1万円札じゃないの!えっ〜?!
緊急会議!と言っても、ロビーの真ん中だけど。
「いや、ネコババはまずいでしょう。なつさやちゃんたちが拾ったんですから。」
「そうそう。見てるよ。」
「でも、1万円は大きいでしょ?」
「そうだね、ちょっと誘惑はあるよね。」
「この1万円でなつさやちゃんの、これからの道徳観が決まるんですよ!これは大問題です!ここは絶対に譲れまてん!」
おじさん、ちょっと酔っ払ってるね。
「ローレンス、ちがった、ローレンツがまわってないよ。」
「いや、ロレツだよ。ふたりとも、飲み過ぎだあ。」
萌香のいうとおりだあ。がんばれぇ!わたしの思考力!
「そういうことで、フロントに届けましょう!」
あなたはいつも冷静ね。じゃあ、まあ、いいか。パパのいうとおりにしましょ。あれっ、じゃあ、まあ、いいか、って、ジャマイカに似てない?!
「もう、早く部屋にもどりましょう。みんな、大分、酔ってますよ。」
ママ、きょうは おすしなのね。すご〜い、!たべやすい!こどもサイズなの?さやちゃんも よろこんでる!やっぱり、たまごがいいよね!
「なんか、フロントの人、気を遣ってくれたみたい。昨日のお礼ですって。」
「落とし主が見つかったんですね。よかったあ!」
「この姫寿司、よくできてるなあ!特別に作ってくれたんだ。」
「周りのテーブルから、見に来る人たちがいるよ。」
ふたりがかわいいからって、見てる人たち、なんかスイーツを注文して奢ってくれる!いや、子どもたちには、食べきれないよ。あっ、だからといって、おじさん、なんであなたが食べるのよお!萌香も食べ始めた!おじおば夫婦でへんな道徳観、植え付けてしまうんじゃないのぉ?!




