075●是非もなし & 076●変わる世界
075●是非もなし
マイロードが聖者の剣「不可思議」を抜かれた。
ーやむを得ない。生態系が修復可能である限り、惑星上戦闘に於ける、あらゆる武器、兵器、兵装、その他の使用を許可する。総員、攻撃開始。
076●変わる世界
「ジン君、転校なんてしないよね。」
「しませんよ。なんでそんなことを?」
「いや、夢みちゃって。」
夢って忘れてしまうことが多いけど、今朝のはよくおぼえてる。
「なんか、わたしおばあちゃんになってて、キミからもらった絵を鑑定してもらってるのよ。」
「それは、また夢らしい夢ですね。」
「で、その中で画商と話してて、キミが高2で転校した、って話題になるのよ。」
「うーん、それは辛いな。」
「だから、今日は一日、気分がわるかった。」
「じゃあ、先輩、ご機嫌なおしに。はい、プレゼント!お誕生日でしょ?!」
「えっ、なあに?ありがとう!」
白い包、赤いリボンで結んである。
「ぼくが描いた絵なんですけど。」
「開けていい?」
「もちろん。」
包み紙を開けると小さな額に入った人物像が現れた。
あっ、これわたしだ。
淡い暖色を背景にして、わたしの少し俯いた上半身が、彼独特のやわらかで穏やかなタッチで描かれている。
いつの間に。モデルになった覚えはないのに。嬉しい!
「すごい!大切にするよ。とっても嬉しい!」声が弾みすぎないよう、気を付ける。
「こちらこそ、そういってもらえて嬉しいです。」
夕陽が部室の窓から差し込む。何か‘世界’が変わるような気持ちになる。




