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069●気が合う3人

「遅くなりました、すみません。」

ジンが来た。話、どう持っていこうか?アキラを見る。頷いてる。

「ジン、ちょっと話があるんだけどな。」

「いいタイミングです。わたしもおふたりにお話があります。できれば、場所を変えたいのですが。」

うん?ここではダメ?何かあるの?

「じゃあ、地下の俺の車の中でいいか。新車だしな。ピカピカッでいいぜ。」

「知ってますよ。ココアも連れて行ってもいいですか?」

「・・・いいぜ。」


もし、ラボが黒幕なら、俺とエイミーが、ジンとココアのふたりと戦闘ってことになるのか?この4人で同士討ちって、考えたくもないな。このビル、原形を留められるのか?へたすりゃ、吹っ飛ぶかも?いや、そんなことにはならん。万一、ラボがそうだとしても、ジンがそんなことをするはずがない。甘いかな。だが、話し合いは信頼関係がなければ成立しないしな。前にジンから聞いた、いろんな内容、絶対に本当だ。行こう、エイミー!モヤモヤを晴らすぞ!


「ココア、すまない、ジャミングしてくれないか。広範囲はよくない。この車1台分だけで頼む。」

「わかりました。・・・ジャミング開始しました。どうぞ。」

「では、まず聞かせてください。どんなお話ですか?」

本当にこいつ、いつもどおりだな。電波妨害するなんて、かなり慎重になってるんだろ?

「あんただから、真っ直ぐに聞くぞ。ラボは一連の事件の黒幕か?」

ジン、そんな顔するのか?何、きょとんとしてるんだ?

「あっ、はっはあ!すごい、そんなところに行ってるんだあ!これはスゴイ!まいったあ!」

涙を流して笑ってる!こいつ、こんなに笑うんだ。


「いやいや、笑い事じゃないよ!はっきり言って!どうなのよ?!」

「すいません、ちょっとだけ、ちょっとだけ、待ってください!」

笑いがとまらないみたい。こんなに笑う人だったけ?


「いやあ、申し訳ありませんでした。もう、大丈夫です。」

でも、まだクスクスしてるのよね。

「ご心配をおかけしました。ラボは黒幕ではありません。あっ、黒幕で通じてますか?」

「わかってる。アキラと話しておぼえたから。」

「じゃあ、説明しますね。・・・いやあ、夢中で追いかけていると、自分が追われてるかもしれないって、全然気がつかないものなんですね。」


「おふたりが考えているように、このところの案件は不自然です。わたしも調べたんですが、なかなか尻尾がつかめない。国家安全保障局が、と疑ったり、アメリカ科学情報局が、とも考えたりしました。しかし、黒幕かという点では、結果はどちらもシロ。では、だれか?日米の軍関係者、しかも、かなり上層部ですね。」

軍?!それは深刻な事態じゃない?!

「ですから、一応、盗聴のことも用心して、局内ではなくて場所を移すことにしました。まあ、ココアがいれば、万全なんですけど。」


一連の情報を聞き取り、ジンの考えをサポートする書類を見る。こういうのはアナログ、紙じゃないとな。画面上じゃあ、わかりにくいっていうのは、俺だけじゃないんだな。


流石ね。ジャミングしてるんだから、簡単にデータの共有はできない、ってことね。ペーパーだとボリュームがあるんだけど。


「なるほど。全ての騒動は、軍事技術のテスト、検証ってことなのね。」

「そうですね。兵士としてのヒトの強化と、兵器としての機械の自律化。お伝えした情報から、日米、あるいは、もっと他の国も含めた軍部の一部が、最終ステージに近い試行を行っている、と思います。」

「じゃあ、俺たちは関わってなかったけどよ、パワード・スーツ事件もそうなのか?」

「その可能性が高いですね。ラボ黒幕説、気がつかなかったなあ。いい視点でしたね。」

いや、悪かったよ、もう、笑うなよ。


「日本の国家安全保障局とアメリカの科学情報局は、黒幕ではないですが、しかし、関連はありそうですよね。」

あっ、わかる!このメンバーが揃っているって、偶然じゃないかも!

「つまり、俺たち、意図的に集められてるってことか?」

「アキラさん、エイミーさん、わたし、それにココア。このスペックのメンバーが、本部や本庁の中核外で、しかも比較的自由に動くことが可能、っておかしくないですか?自由というか、結局、対応せざるを得ないように動かされていませんでしたか?」

「あのタヌキおやじか!いや、まて、俺を誘ったのはあんたじゃないか。」

「そのとおり。わたしも局長の’適切な人物はいないか’と請われた時に、何だか巧みに誘導されたようですね。きっと、アキラさんの情報、掴んでいたんだとおもいます。」

「ま、そうだろうな。これまで、いろんな所とやり合ったからな。」

「きっと、うちの科学局長もグルね。わたしをこっちへ寄こしたってことは。」

女神め、今度会ったら、問い詰めてやろう。

「エイミーさんのメンテナンスの名目で、ラボのわたしを関わらせる。アキラさんを自然な形でリクルートする。さらに、ラボのテクノロジーの支援の一環で、まんまとココアを開発させ、配置させましたね。’連合国’軍に対する駒としては、よく揃えましたね。」

お互いの身内に軍の内通者がいるかもしれないから、いわば、特別チームを作ったってわけか。そうすると、わたしって見込まれたのかな?

「それで、どうする?このまま、知らんぷりで成り行き任せでいいのか?」

「そうね。ジンの説明どおりなら、これからも上手く使われるんじゃない?」

「多分、次の動きがありますよ。ココア、ジャミングを終了してくれ。」

「はい。・・・局長からジンさんに電話が入ります。」

「やっぱり!!!」

3人が同時に言う。気が合うね。


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