060●和食、楽しみだ!
とうとう、追い詰めた。時間かかっちゃったな。
うちとFBIとCIAが三つ巴でって、効率悪くない?
現場のエージェント、うちは少数精鋭だ。
動員人数が限られてるから、よそみたいにローラー的な聞き込みはできないんだから。
しか〜し!情報収集は、今やテクノロジーの時代よね。
博士、危険な実験の繰り返しは、もう終わり。さ〜て、乗り込むよ。
「スティーブ、いいかしら?」
「いつでもどうぞ。」
「じゃあ、カウントダウン!って、そんなもん、要らないよね。」
2人で突入!スチールのドアなんて、余裕で蹴破る。
下っ端に用はない。左ストレートと蹴りを入れる。片っ端から吹っ飛ぶ。
わたしたち、手加減、足加減はしてるんだから、死なないでね。
わっ!なんだ、なんだ!やっぱり、不気味な’ヤツ’が出た!
研究の進行状況は、予想どおりなのね。
何とか5体は沈黙させたけど、あと何体いるの?
中毒性のある薬物って、こんなにも多くの人間を虜にしてしまう。こわいなあ。
「ドアを開けると、もう2体いるぞ!」
あなたの右目、こんなとき便利よね。
わたしの聴音でも、荒い呼吸音をとらえる。
わたしたちなら、このレベルの相手なら何とかなるよね!
でも、気がかりなこともある。ここの下っ端。なんか統制とれてるのよね。
本当にマフィア?
博士の身柄確保は近い。
だけど、この最後の1体、手強いな。スティーブの攻撃にあわせて、背後に回る。
これだけぶっ叩いても、まだ、立ち上がってくる?!進もうとすると、立ちはだかる。
理性ないのにな。与えられた命令には忠実なのかな?もしかして、薬物、より強力な’ヤツ’?!
やっと片付けた。わたしたちも、パワーアップが必要かもしれないな。女神に注文つけなくちゃ。
しまった!逃げられた!
こんな時、人数が少ないっていうのは、困ったものね。
スティーブと二面作戦の方がよかったかしら?
でも、ひとりだと、流石に突破できなかったかも。
う〜ん、局長が渋い顔するだろうな。
「博士は日本に潜伏先を変えたわよ。」
局長が腕を組みながら、厳かに言う。さすが、科学情報局の女神ね。
「日本?また、遠いところを選んだものね。」
「そこで、ミズ サマーズ、あたなに行ってもらう。研修視察を名目にするから。」
「えっ、わたしが行くの?」
「あなたが追ってきた案件だからね。向こうの国家安全保障局には、話をつけてある。48時間以内に引き継ぎをすませて、出発してくれないかな?」
日本の国家安全保障局。通称、セキュリティ・コア、ね。
「向こうではラボ・ジャパンが、あなたのメンテナンスをする段取りになっている。その様子もよく見てきてほしい。」
ラボは国は違っても同じ、よね。でも、様子を見てくることも目的ということは、何かあるのね。
「了解。じゃあ、行って来ま〜す!」
「あまり羽目を外さないでよ。」
は〜い。まず、なに食べようかな?




