050●おもちゃの指輪
来る、ジン君が来る。ちょっと先の話だけど。きゃあ、大丈夫かな?
ママは「初めて会う!」って嬉しそうだけど、パパは微妙。
萌香は関心があるのか、ないのか。まあ、中学生にはまだ、早いかもね。
でも、盆踊りって夜だよ。ジン君を招待したら、ってママのアイデアだけど、ジン君は喜んで行くって言ってくれたけど、わたしはどうすればいいの?
浴衣着るの?いつ着るの?夕食は家なの、屋台なの?
えっ〜、これって、わたし、パニックになってるの?
バス停まで迎えに行く。まだ、明るいな。
降りてきたジン君、なんかきちんとした服装ね。
あれっ、もしかして、キミ、緊張してるの?めずらしいね!
「おまたせ!」
やっぱり、浴衣よね。髪も上げて、どうかな?
キミ、どうしたの?なんかポカンとしてるのね。
「・・・先輩、よく似合ってます。」
「じゃあ、いってらっしゃいね!気をつけて!」
ママ、大丈夫だよ。いざとなったら、また、抱えて逃げてくれるから。
日が暮れると、涼しいね。なんとな〜く、手をつなぐ。安心するね。
夜店って、久しぶり。
あっ〜、いろんなものがあるのね。
へっ〜、おもちゃのアクセサリー、なんだか懐かしいな。
買ってもらっちゃった。おもちゃの指輪。
これ、かわいいな。
しかも、指にはめてくれるのね。
家では見せられないなあ。
外すのが惜しい!とても惜しい!
おねえちゃん、いいなあ。
ジン君って、あんな人だったのね。
大人っぽいけど、おねえちゃんより1コ下なのよね。
ふ〜ん。なんか、ずるいぞ、おねえちゃん。




