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047●君とワインを
三日三晩、通行証を発行している。
他の者たちは後難を恐れて、手続きに関わろうとしない。
・・・いや、させない。
わたしがやらねば、だれがやるのだ。
名を聞き取り、ひたすら書き続ける。
我が名も記す。食事も睡眠も後回しだ。
何としても、他国の民であろうと、例えこれが罠だとしても。
命をなくすであろう人々を、見過ごすことはできない。
・・・そうだよな、ロイ。
もう、君に会えないかもしれないな・・・。
もう一度・・・もう1度だけ、君とワインを飲みたかったな・・・。




