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044●冗談

「送った顛末書類は、読んでいるだろうな。」

局長、今日はリモートね。まあ、この分局に来たのは、前回が例外よね。国外に技術を売り渡そうとしていたって、よくある結末ね。でも、あのタイミングで、なんかできすぎてる。わたしたち、うまく使われたんじゃないの?


「特にタカミヤ、わかっているだろうが、ラボの情報管理には気をつけるように。ココアについては今回、万一の場合に対応できることは理解した。」

「俺はもう、あんなことはゴメンだ。心臓に良くない。」

「あら、あなたなら心臓を引っ張り出されても、問題ないんじゃないの?」

「まあ、再生するけど・・・。いや、そういうことじゃないだろ!」

「わかってるよ、ごめん、ごめん、冗談よ、冗談。」

「ミズ サマーズにも伝えておく。くれぐれも意識をなくすほどのアルコール摂取は控えるように。拉致・誘拐された場合、国際問題にもなる。」

「そんなにお酒は飲まないです!義体にアルコール分はまわらないから、少量でも酔うってこと、よく、わかってます!」

「すまない、冗談だ、冗談。」

おい、おい、局長が冗談を言うようなヤツだったか?ニンマリ笑ってるぞ!認識を改めようかな、俺。


「で、どうだったの?あのメンバーが、納得した?」

「冗談を言ったまでだ。」

「あらっ、あなたが冗談を言うなんて?そちらでは、’雨が降らなければ’って言うんだったかしら?」

「・・・たった今、連絡が入った。政治日程が変わったぞ。こちらの総理が、そちらの大統領と会談するそうだ。公表はまだまだ、先だがな。」

「それじゃあ、急ぐことになるわね。せめて、流し込まれたコマンドがあれば、情報になるし、弱いけど証拠になるんだけど。」

「また、わたしをこき使うのか?」

「また、メンバーの命が危険にさらされるのが嫌なんでしょ?あなたは昔からそう。顔には出さないけれど。わたしの洞察力は衰えていないよ。わざわざ、分局まで行って無事を確かめるんだから。」

「冗談はよせ。想像は勝手だが、それ以上ではない。」

「相変わらずね。じゃあ、頼んだからね。また、次の定時連絡で。緊急連絡かな?」


女神め。仕方がない。緊急招集だ。


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