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僕の半年間  作者: まい
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ダメ男の僕。

「別れてほしい。」


彼女であった三咲から言われた言葉を、帰宅中ずっと考えていた。

僕の何がダメだったのだろうか。

お酒にパチンコに浮気。

面倒くさがりな性格に、あまり返さないLINE。

思い当たることはいくつもある。

お酒やパチンコなんかは、友人みんなやってる。

浮気がバレたのだろうか。

それとも、積極的に褒めたり愛そうとしたりしない僕に嫌気がさしたのだろうか。


「高校生の時はこんなダメ男じゃなかったのに。」

彼女からの捨て台詞に、僕はなにも言えなかった。





帰宅して真っ先にしようとしたことは、三咲との思い出品を処分することだ。

三咲との思い出が溢れた部屋で、ゆっくりとくつろぐ気になんかなれなかった。

三咲が作ってくれたアルバムやコルクボードを捨てるのは申し訳ないけれど、どうせ三咲だって、僕があげたアルバムやぬいぐるみを処分するだろう。

アルバムなんか、切り裂いてから捨てられるかもしれない。

アルバムを大きなハサミで切り裂く三咲を想像して、よけいにブルーな気分になった。

僕も、ためらわずすぐに終わらせて、さっさとご飯の準備を始めよう。

しかし、1時間経っても、処分はなかなか終わらなかった。

タンスの中にはおそろいのTシャツやパーカー、上着や靴下まで入っていたし、仕舞っておいた冬服の衣装ケースからは、プレゼントされたマフラーや手袋なんかが出てきた。

机の引き出しの中からも、壁に掛けてあるリュックからも、次々と思い出の品が出てくる。

考えてみれば、このリュック自体が思い出の品だ。

おそろいで買ったのだから。

三咲は、おそろいやペアというものが大好きで、何か買う時はほとんどおそろいだった。

これまたおそろいで買ったクッションを無理矢理袋に詰めながら、僕は嫌なことに気づいた。

高校の時のアルバム…。

棚の上に置かれ、ほこりを被っているアルバムを手に取る。

パラパラとめくると、やはり、僕の写真にはほとんど三咲が一緒に写っている。

手を繋いでいる写真まであった。


4年は、長い。

溢れてきそうになる涙が、なかなか終わらない処分のせいなのか、三咲にフラれて悲しいからなのか、よく分からなかった。

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