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入団??

「彩乃!!一体どこほっつき歩いてたんですか!?」

屋敷の扉を開けた瞬間、大和の怒鳴りながらこちらに歩いてきた。

「いやぁ。このぬいぐるみがあたしを誘惑してきて・・・」

「ん?そこの男は誰だ?」

あたしの話をスルーしてあきらが後ろにいたミヤビを指さして質問してきた。

「も、もしかして彩乃さらってきちゃっ・・・」

「なわけないしょうが!!」

あわあわしていた颯太につっこむ。

ん?よく考えたらこれさらってきたってことにならない・・・?

え?そうだよね?あたし誘拐犯・・・?

「・・・・・」

あたしが無言で立っていると3人が察したのか、あたしのことを冷ややかな目で見ている。

「ま、まぁ!!ちゃんと無断で薬売ってるやつらの組調べてきたし!!」

そんなことを言いながら、今日あったことを3人に話した。

「ってなわけで、ミヤビが新しく組に入団するから!」

「新しく入団するのはいいんですが、ミヤビ本人の許可はとったんですか?」

あっ。忘れてたっ☆

「えーーっと、ミヤビ?うちの組はね、一人ひとりの意思を尊重してるの。だから入団したくないっていうならその意思を私たちは尊重する。どうする?」

「俺は・・・」

ミヤビがうつむきながら口を開いた。

「今日1日、彩乃と行動して思った。こんなやつが組長だったらおもしろいんだろうな。きっと心からこの組長を守りたいって思えるんだろうなって。だから・・・俺は鬼神組に入団したい」

最後ははっきりした口調で言った。

「だそうです!!大和!」

あたしはキラキラした目で大和を見た瞬間

「・・!?!?!?」

大和、あきら、颯太がすごい形相でミヤビのことを見ていた。

「え?え?ちょ、3人ともどうしたん・・」

「いま!!!!ミヤビが!守りたいって!僕だって彩乃のことミヤビ以上に守りたいって思っ

てるよ!!」

「そんな!!俺だって毎朝学校にバイクで送ってあげて行きたいし!問題起こさないか心配で!!ずっと守ってたい!」

「わ、私だって守りたいですよ!!いつも事務ばかりで!!ほんとうは現場で彩乃のこと守ってあげたいですよ!!」

・・・きめぇ。

空港事件からこの調子なので最近精神科に行ったほうがいいんじゃないかと、こっちが心配していたのだ。

「まぁ。うちの組の奴ら、こんな感じのやつらばっかだから。ミヤビはこうならないようにね」

そう言ってミヤビのほうを向いた。

「・・・」

少し会話に混ざりたそうにしていたのは見なかったことにしてあげよう。




その日の夜。

あたしがそろそろ寝ようかと部屋の電気を消した時、

コンコンッ

「はいはい~誰ですか夜中に~」

「・・・俺だ」

んっ??この声はミヤビではありませぬか!!

「ミヤビか。お入りお入り~」

そういうと、ガチャ・・と扉の開ける音がしてミヤビが部屋に入ってきた。

あらっ!パジャマ姿もかわいいなああああ!上下とも黒い色だから、髪の色とも合ってまるで黒猫みたいっ!!なんてふざけたことを考えていると

「あの・・・今日はありがとう」

ミヤビが少し照れくさそうに言ってきた。

「わざわざ言いに来てくれたの?ふふっいいのいいの~!むしろこっちが振り回したようなもんだし」

あたしがベッドに腰掛ける。

ミヤビに隣に座れの意味でポンポンっとベッドを叩いた。

ミヤビが少し驚いたような顔をした後、おずおずと隣に座ってきた。

「今日はほんと楽しかった~。ミヤビにぬいぐるみもとってもらえたし。なによりひさびさのゲーセンでテンション上がりまくりでしたなぁ。ミヤビはどうだったのよ??ってこんな薄暗い中で話すのもあれか。電気つけるね」

あたしは月の光が差し込んでかろうじでミヤビの顔が見えるぐらいの暗さだったことに気づき電気をつけようと立ち上がろうとした。

が、ミヤビがあたしの手首を掴んでいた。

「・・・このままでいい」

「あっ、そう?じゃあいっか」

まぁ電気つけに行くのも面倒なのであたしはベッドに座った。

「で?ミヤビは楽しかった?」

「・・・うん。最初は変な奴に捕まったって思ったけど、時間が経つにつれて楽しんでる自分がいた」

「なんだよ!変な奴って!!あたしなんかした!?」

「水かけられた」

「あ、あれは!ミヤビが目覚まさないから・・・」

「ははっ」

「あ、ミヤビ笑ったの初めて見た。ふふっラッキー」

あたしがミヤビに笑いかける。

ミヤビは一瞬目を見開いたかと思うと今度は頬を赤らめた。

「ん?顔赤いけど、熱でもあるの?」

あたしはミヤビのおでこに手をつけようとした時だった。

ミヤビはその手を掴み、そして彩乃を抱きしめた。

「なにどうしたのミヤビ~」

あたしはミヤビの背中に掴まれていない方の手をまわしてトントンとする。

「俺・・・絶対彩乃のこと守るから」

「ありがとうね~。てかこれ眠くなってくるやつだ・・・し」

あたしは人に体温に弱い。特に眠い時だとすぐ眠くなってしまう。

「彩乃。絶対死ぬなよ」

「ん~・・・」

そう言ってあたしは意識を手放した。

ミヤビがそのあとなにか言っていたような気がしたが彩乃には聞き取れなかった。



翌朝。

目を覚ますと


鬼のような顔をした大和、颯太、あきらがあたしのベッドの横にいた。

「あれ・・・あっ。おはよう」

とりあえず挨拶。うん、挨拶って大事だよね。

「おはようじゃありませんよ彩乃!!!な、なんで!ミヤビと二人で寝ているんですか!?」

そう言われて隣を見ると、ミヤビがスヤスヤ寝ていた。

「あら~かわいい寝顔ね~」

なんてふざけた返事をする。

ここでちゃんと説明をしていればよかったと後から彩乃は後悔するのであった。

「・・・うるさ」

おっと!ミヤビくん起床。

「ミ、ミヤビ!!なんで彩乃のベッドにいるんだよっ!!」

「ミヤビずるいっ!!」

あきらが叫ぶ。颯太は何言ってるんだバカか。

そしてミヤビが口を開く。

「えっ。あぁ・・・なんとなく?」

ブチっ

あたしには聞こえた。3人の糸が切れる音。

まぁそのあとは、みなさんのご想像どおりっ☆

あたしとミヤビは正座させられて説教です。約3時間くらい・・・。

足がもげそう・・・。

「はぁ。まぁ今日はこのぐらいにしときます。今後このようなことがないように!」

大和が締めくくったところで説教は終わった。

おかしなぁ・・・。あたし組長なのに、立場逆転してる気がする。


「あっ。てか今日突撃すんの?」

あたしが思いだしたように大和に聞く。

そう。昨日、時雨組が薬売ってるやつらだと分かったので今日は直接殴りこみでも行くのかと思ったのだ。

「まぁ、そこらへんは彩乃にまかせますよ」

「じゃ今すぐ突撃」

『はっ?』

部屋にいた4人が声をそろえて言った。

「今すぐ!あたしは暴れたい!!最近運動不足!太ったんだよおおお!!」

あたしは叫ぶ。

「彩乃~。僕らにも準備ってものがね~」

「うるせぇ今すぐ準備しろ」

あたしは颯太に言った。

「はぁ。分かりましたよ。今すぐ組の全員集めますから彩乃は詳しいことまで考えていてください」

大和がため息をつきながら言った。

そして4人が部屋を出ていくのを確認すると早速準備を始めるのであった。



「は~い!鬼神組のみんな集合したかな~?」

あたしは歌のお姉さんみたいなノリで言った。

組のみんなは無反応。

「あ~もういいや。えーっと、今日は無断で薬売ってた組が時雨組だと分かったので、突撃します!!

みんなはあたしのサポートに回ってもらうね~。詳しいことは・・・」

ってな感じでみんなに説明していく。

説明が終わったところで、あきらが言う。

「昨日から新しく入団したやつがいるから紹介するぞ~!」

ミヤビをあたしの横に立たせる。

「はい、ミヤビ自己紹介して」

「・・・昨日から入団したミヤビだ。よろしく」

そういってペコっと頭を下げた。

「って感じなんでみんな仲良くな~!はい、これで集会おわり!各自時間まで待機」


さぁさぁ!!とうとう暴れる時間だよ!!あたしはニヤニヤしながら

今日の武器は何にしようかな~とルンルン気分で武器庫に向かったのだ。














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