9.水の国
レオニードたちは、チェスカの村人たちと別れてから東に二日ほど進み、今は水の国の近くに来ていた。
水の国というのは、川のほとりに栄えた国で、代々聖なる泉を守ってきたらしい。その泉の水が聖なる水だ。
レオニードたちは、街道の少し高い場所で馬を止めた。
そこから見える大河のほとりに、けっこう大きな町が見える。宮殿が川に近い場所にあり、その周りを町が取り囲んでいた。
「あそこじゃ。水の国、マルクトホーフ王国の王都じゃ」
オズナが言った。
「これで全てが揃いますね。さあ、行きましょう」
レオニードはそう言って、再び馬を進めた。
町の入口では兵士が入口を警備していたので、レオニード達はそこで馬を降りた。
すると、兵士が声をかけてくる。
「この町にこれられた目的は?」
「私は、ここから北方に領地を構えるオイマール家のレオニードと言います。女神のお告げで旅をし、ここでは聖なる水を別けていただけないかと思ってまいりました」
「オイマール家?」
「聞くところによると、私の先祖とここの国王は遠戚だと聞いています」
「ああ、聞いたことがあります。今知らせを走らせますので、少しお待ちください」
そう言うとその兵士は、詰所にいた別の兵士に言って、王宮へ使いをやった。
しばらくすると、先ほどの使いの兵士が戻ってくる。
「お待たせ致しました。陛下がお会いになるそうです。ではご案内いたします」
その兵士はそう言うと、レオニードたちを先導して王宮に向かった。
王宮の謁見室に案内されて入ると、玉座にはすでに王が腰掛けている。
年齢は五十代ぐらいだが、少し痩せていて体が弱そうな印象だ。
横には大臣と思われる、同い年ぐらいの男性が立っていた。
王様が王座から声を掛けてくる。
「よく参られた。私の遠戚にあたるのだな」
「お初にお目にかかります。レオニード・オイマールと申します」
レオニードはそう言って、会釈をした。
「聖なる水を別けて欲しいとか?」
「はい、実は……」
レオニードは、ドラゴンのこと、女神のお告げの事、聖剣の事を話した。
「なるほど。それはちょうどいいときに参られたな」
聞き終えた王様が言った。
「そうなのですか?」
「明日は祭りがあって、ちょうど一年に一回、聖なる水を汲むことができる日だ」
それを聞いて、レオニードたちは顔を見合わせて喜んだ。
王様が続ける。
「今日はここに泊まられて、ゆっくりされよ。夕食の時に旅の話を聞きたいものだ」
「はい。ありがとうございます」
次の日は、レオニードたちも祭りに参加することになった。
町の中央にある、聖なる泉の上に建つ女神像の前に祭壇が設けられ、その少し離れた所に貴賓席が設けられている。
神事の中心になる王様は前の方に座り、レオニードたちはその後ろの席で大臣や貴族たちとともに祭りを見守った。
水の国の民たちも、そこを取り囲むように少し離れた所から祭りを見守っている。
聖なる泉を守る女神、フリッグ神の像の前に供物が捧げられ、祭りが始まった。
皆がその像に頭を下げ、王様が女神に感謝の言葉を述べる。
「オーディンの妻神にまし、愛と豊穣の女神フリッグ神よ。われら水の民に豊かな実りと清らかなる水をお与えくださいまして、誠に感謝したてまつる……」
そして、女神に捧げる音楽が奏でられた。
次に女神像の下にある扉が開けられ、二人の巫女が水差しを持って中に入る。
しばらくすると、巫女たちが両手で水差しを抱えて出てきた。その水差しを巫女が王様の元へ持ってくると、王様が何かを言いつけた。
一旦巫女たちは下がり、しばらくすると、三人の巫女が三種類の水差しを持って出てくる。
そして、少し離れた所にある台の上にその水差しを置いた。
その水差しはどれも材質が違い、右から金、銀、銅の順になっている。
王様が立ち上がり、レオニードの前に来た。
「レオニード殿。そなたに女神の守護があるのか、試させていただく」
「え?」
「なに、それほど緊張しなくても大丈夫だ。一年の豊作を占うもので、いつもは貴族の代表が務める役だが、今回は客人であるそなたにやっていただきたい」
「私は何をすれば?」
「あちらに金、銀、銅の水差しがある、この中に一つだけ聖なる水が入っておる」
「はい」
「この中から一つを選び持っていかれるがよい。水差しごと差し上げる」
「そうですか。わかりました」
レオニードは皆を見た。
オズナは、
「レオニード殿、頭で考えるのではなく、勘で選ぶがよろしかろう」
そう言って、レオニードを送り出した。
レオニードは女神の像に一礼してから、その水差しの近くに行ってみた。
どれも同じぐらいの量が入っているし、水の色が違うわけでもない。
銀は魔よけの力があるといわれているので、聖なる水を入れるのにはふさわしいかもしれない。
でも勘で、とオズナに言われたのを思い出す。レオニードは考えるのをやめた。
レオニードは銅の水差しを取って、王様の前に行く。
「これをいただきます」
すると、王様の顔が笑顔になり、大きくうなずいた。
「正しいものを選ばれた。聖なる水はそなたに差し上げる」
次に王様は、そこで祭りを見ていた人々に言う。
「今回は客人に占いを担って頂いた。彼は正しいものを選んだので、今年は豊作じゃ!」
歓声が起こった。
レオニードが皆の所に戻るとエマルが言ってくる。
「レオニード様、さすがですな。私なら欲にまけて金の水差しを選んでしまったところです」
「レオニード殿、これですべてがそろったわけじゃ」
オズナがにこやかに言った。
「はい」
「あとは聖剣を鍛えなおすわけじゃが……」
「それは、私がやりましょう」
アミルが言った。
オズナがうなずく。
「それがよい。あの聖剣は普通の人族では鍛えられないであろう」
「では祭りが終わり次第、鍛冶場を借りましょう」
レオニードたちはそのまま、祭りを見守った。
女神に捧げる踊りが始まり、巫女たちが独特の踊りを奉納する。
巫女たちが水差しを持って輪になり、音楽に合わせ、右に三回、左に三回まわり、つぎにそのまま歩いて、今度は右に二回、左に二回とまわる。それを何回か繰り返していた。
祭りが終わると、さっそくレオニードは鍛冶場を借り、アミルが聖剣を鍛え始める。
レオニードはそれを横で手伝っていた。
聖なる木に聖なる火で火をつけた。その炎の勢いと熱はすさまじく、普通の炎ではない。
アミルが聖なる土を振りかけると、炎の色が変わる。土に見えるが、まったく違う物なのかも知れない。
彼女はその炎の中に、聖剣とドワーフの村で貰った聖なる金属を入れて熱し、聖剣と結合させた。
そしてハンマーを使ってそれを打ち、その後聖なる水で冷やし、再び火に入れてハンマーで撃つ。それを何回か繰り返して、剣を鍛え直していた。
その間、アミルは何かエルフの言葉で呪文を言いながら行う。
アミルによると、呪文による霊力の助けも無いと、聖なる土や火の霊力だけではこの金属は溶けないし、研ぐこともできないらしい。
そして夜に、とうとう聖剣が鍛え直された。
アミルは聖剣をレオニードに渡すと、その場に倒れこんだ。
「アミル!?」
レオニードはアミルを抱き起す。
どうやら極度の集中で疲れたようだった。
「ありがとう」
レオニードはそう言うと、アミルの頬にキスをした。
そして聖剣を腰の帯に差し、アミルを抱きかかえ、彼女の部屋に連れ帰ってベッドに寝かせた。
次の日の朝、王様が出来上がった剣を見てみたいと言うので、レオニードは王様と大臣たちの前で聖剣を披露した。
アミルを含め、他の皆も来ている。
「おお、それが聖剣か。輝きが違うな」
と、王様。
「伝説によると、石をも簡単に切れると聞いたことがあります」
レオニードが言った。
「それは見てみたい」
「伝説ですので、真偽はわかりませんが」
「誰か、適当な大きさの石を持ってまいれ」
王様が指示した。
もし硬い石が簡単に切れるなら、ドラゴンの硬い鱗も切り裂くことが出来るだろう。
兵士が二人がかりで石を運んできたので、レオニードもこの機に試し切りをしてみることにする。
「では」
レオニードはあまり力を入れては聖剣の刃が欠けるといけないので、まずは石に向かって聖剣を軽く振り下ろす。
すると、石が簡単に割れてしまった。
「おー」「こんなことが」「すばらしい」「さすが聖剣だ」
そこにいる皆が驚きの声を上げた。
驚いていた王様が我に返り、レオニードに歩みよる。
「レオニード殿。ドラゴンはそのままにしておけば、やがてこの国をも襲うであろう。期待しておりまずぞ」
そう言って、レオニードの手を力強く握った。
「かならずや」
レオニードが返した。
レオニードは、王宮の部屋で旅支度をしていた。
ベッドに腰かけて靴の紐を結んでいると、カーテンの陰から男が出てきて、後ろからそっとから近づく。
しかし、レオニードはそれに気が付かない。
レオニードは靴の紐を縛り終え、身を起こしたところを後ろから殴られ、気を失って床に転げた。
その男はテーブルに置いてあった聖剣を手に取り、部屋を出て行った。
仲間の皆は王宮の玄関の脇で、レオニードが出てくるのを待っていた。
するとオズナがハッとする。
「これは……」
「どうしたのです?」
ユシカが聞いた。
オズナがそれに答えようとすると、宮殿の中から衛兵が出てくきた。
「レオニード・オイマール殿から伝言を預かっている。先に出発するから後から来てほしい、ということだ」
「私たちを置いていくはずはない」
すぐにアミルが言った。
「我々を疑うのか?」
衛兵がそう言って、左手を剣の柄にかける。
エマルはそれを見て、剣の柄に右手をかけた。
すると衛兵も右手をかけて、すぐに抜けるように身構える。皆に、緊張が走った。
オズナはエマルを手で制した。
「いやいや、ご伝言ありがとうございます。我々はすぐに後を追って出発します」
「そうか、すぐに追うのがいいだろう」
衛兵はそう言って剣から手を離し、腕組みしてオズナたちが門を出て行くのを見張っていた。
ユシカがオズナに小さい声で言う。
「絶対嘘です」
「わかっておる。今は、とりあえず出よう」
彼らは王宮を出て、町の中央広場まで来ると、オズナが後ろを振り返ってアミルに聞く。
「あいつらはついて来てないか?」
「大丈夫なようです」
「まさか、レオニード様に何かあったのですか?」
ユシカがオズナに聞いた。
「おそらくそうじゃろう。聖剣の威力を見た王の目の色が少し変わっておった」
「そういうことですか」
「どうします?」
今度はエマルがオズナに聞いた。
「おそらく、牢に入れられているじゃろうから、一旦町の外に出て、あいつらが油断したところを夜中に救い出そうではないか」
オズナたちはそのまま町を出て、その町の近くを流れる大河の川上に向う。
町からだいぶ離れた所に来ると、そこで日が暮れるのを待った。
「日が暮れ始めてきました、どうしますか?」
エマルがオズナに聞いた。
「今からわしは、この辺りに雨を降らす」
「え?」
皆は驚いたが、いままでのオズナの不思議な力を見ているので、それ以上は聞かなかった。
「しかも。大雨じゃ。大雨で川が増水し、あの町は混乱するじゃろう。その混乱に乗じてアミルとエマルで忍び込んで欲しい。宮殿の門を入った右奥に地下牢の入り口らしき扉があった」
「わかりました」
「私はどうすれば?」
ユシカがオズナに聞いた。
「今回そなたは、ここにわしといっしょにいて、後から行こう」
「……はい」
皆は荷物を馬に括り付け、支度をした。
アミルとエマルが馬で出発したのを見届けると、オズナは川のさらに上流の北の空に向かい杖を掲げ、呪文を唱え始める。
すると、北の空のかなり広い範囲に黒い雲がわいてきた。その雲は、そこから北のサマ王国まで含む大部分を覆っている。
雨がここでもポツン、ポツンと降ってきた。
それがしだいに激しくなり、ユシカは旅用の外套のフードを頭にかぶった。
アミルとエマルは、町はずれの塀の外にやって来た。
町の入口では兵士が検問をしているので、二人は塀を乗り越えることにする。
エマルが縄の先に鉄の爪が付いた道具を塀の上に投げた。
ちゃんと引っかかったのを確認すると、それをアミルが軽々と昇って行く。アミルは上に着くと人が近くにいないのを確認して、エマルに合図を送り、自分は塀の内側に飛び降りた。
エマルもすぐにやって来る。
雨が激しくなってきたので、二人はフードをかぶり、そこからは普通に歩いて王宮に向かった。
王宮では、執務室で王様が手に入れた聖剣を眺めている。
「すばらしい剣ではないか。家宝にしよう」
王様は横に立っていた大臣に言うと、聖剣を王宮内で探してきたきれいな飾りのついた鞘に納めた。
「ちょうどいい鞘もありましたな」
と、大臣。
そこへ見張りの兵士が駆け込んでくる。
「申し上げます」
「なんだ?」
大臣が聞いた。
「雨が激しくなり、川が増水し始めています」
「なんだと!?」
「このままでは、町がもうすぐ水に浸かりそうな勢いで増えています」
「いままで、そんなことは一度もなかったではないか」
大臣は焦り始めたようだ。
王様はそれを聞いて、びくびくし始める。
「ま、まさか女神のお怒りか? あいつから聖剣を取り上げたからか?」
と、心細そうに大臣に聞いた。
「まさか、そのようなことは」
しばらくすると別の兵士が駆け込んできた。
「川が氾濫し始めました。町の低い部分に水が入ってきています」
「すぐに町の者を高台に避難させろ。手の空いているものは宮殿内の荷物を上の階に上げるのだ」
大臣がその兵士に指示した。
王様は聖剣を抱いて、びくびくしている。
川に近いところの住民が荷物を持って逃げ始め、町が少し騒がしくなった。
アミルたちは王宮の門の近くの物陰から、どうやって忍び込もうかとうかがっていると、王宮の中から兵士が数人走って出てくる。
「おい。一人ついてこい。門は閉めておけばいい」
門のところで、そう言ったのが聞こえた。
どうやら人手が足りないのだろう、二人いた門番の一人も連れて町に向かう様だ。
兵士たちは町に出て行った。
アミルたちは、残ったもう一人の門番が門を閉めようとしているところに後ろからそっと忍びよった。
その門番は、辺りが暗い上に雨も強く降っていたので、アミルたちに気が付かない。
エマルが木の棒でその兵士を殴り倒し、門の外の物陰に引きずっていく。
アミルはすぐに門の中の様子をうかがった。
近くには誰もいないようだ。そして、オズナが言った通り、その庭の奥に見張りがいる扉がある。あそこに違いない。
エマルが戻ってくると二人はそっと門の中に入り、地下牢の入口に近づいた。
その扉の前にいる見張りも、今は一人になっている。
夜の雨のせいで、この兵士もアミルたちが近づいているのに気が付かなかった。
エマルは先ほどと同じように、その兵士の死角から忍びより、木の棒で殴り倒す。
次にエマルは、その兵士のヘルメットと国の紋章入りのコートを脱がして自分が身に着け、兵士に変装する。
よく見ればブーツやグローブなどは違うのだが、夜ということもあり中にいる牢番は気が付かないだろう。
二人が地下牢の扉を開けて中に入ると、牢番が椅子から立ち上がってやって来た。
「なんだ?」
「こいつを牢に入れるように言われた」
エマルがそう言って、アミルの腕をつかんで牢番の前に連れて行く。
アミルが前を歩いているので、その影に隠れて牢番からはエマルの服装はよく見えない。
さらにエマルは牢番から見えない様に棒を持っている。そして、ちょうどいい距離に近づいたところで、エマルがアミルを掴んでいた手を離すと、アミルはさっと横に飛びのく。
牢番がアミルに気を取られているところを、エマルは棒でその牢番を殴り倒した。
「よし、手分けしてさがそう」
エマルがそう言って、二人は手分けしてレオニードを探していく。
「レオニード殿!?」
「レオニード!?」
「こっちだ!」
奥の牢から声がした。
アミルがそちらに速足で行き、その牢のかんぬきを外して扉を開けると、レオニードが中から出てくる。
「ありがとう、助かったよ」
「やはり、聖剣を奪われたのね?」
「油断していた。面目ない」
「さあ、聖剣を取り戻しにいきましょう」
アミルはレオニードを先導し、牢屋の出口に向かった。
途中でエマルとも合流する。
「エマルもありがとう」
レオニードはエマルにもお礼を言った。
「なんの。……では、とりあえずこれを」
エマルがそう言って、外にいた兵士が持っていた剣をレオニードに渡した。
外に出ると強い雨が降っている。
「しかし、すごい雨だな」
レオニードが言った。
「オズナ殿が魔法で降らしているのです。町が浸水し始めて、その混乱に乗じて助けに来たわけです」
エマルが説明した。
「そうだったのか。やはりあの人は、すごい人だな」
レオニードたちが宮殿の玄関に行くと、見張りの兵士がいなくなっている。
扉が半分開いていたので中を覗くと、宮殿の中は混乱しているようだった。
宮殿は町よりは少し高いところにあるが、今の水の勢いでは、ここまで水が入って来るのも時間の問題の様に思われた。それで、どうやら一階の荷物を上の階に上げているようだ。
その為レオニードたちが入って行っても、誰も気に留めていない様だった。
レオニードたちはその人々の横を通り抜け、王様たちを探して二階に向かう。
少し立派な扉があり、そこを二人の兵士が守っている。おそらくここに違いない、とレオニードたちは思って近づいた。
「誰だ? 止まれ」
その二人の兵士は、レオニードたちを見ると剣を抜いてきたので、レオニードたちも剣を抜いて戦った。
始めは剣で戦い、相手がよろけた所を見計らって剣の柄で打って気絶させる。
後々のことを考えれば、あまり死者は出さない方がいい。
レオニードたちは衛兵たちを気絶させると、その部屋に入った。
そこは執務室のようで、部屋の中央のテーブルの所に王様と大臣がいる。
レオニードたちが入ってきたのを見ると、王様が椅子から驚いて立ち上がった。
「わ、悪かった。勘弁してくれ。この通り聖剣は返すから」
王様はそう言ってひざまずきながら、レオニードに聖剣を渡してきた。
大臣はその横で、あきらめの顔で王様を見ている。
レオニードは剣を受け取ると、さやから少し抜いて、聖剣かどうかを確かめた。
そして、彼が聖剣を腰に着けていると、他の兵士が一人やってくる。
その兵士は、入口で倒れている衛兵や、レオニードにひざまずいている王様を見て、どうしたものかと迷っていた。
大臣がその兵士に聞く。
「どうした?」
「あ、はい。たった今雨がやみました」
「あ、ありがたい」
王様の顔に安堵の色が広がった。
その後、王様はレオニードに対し改めて謝罪し、今後なにかあれば援助することを誓い、レオニードは遠い親戚でもあることだし今回は許すことにした。
レオニードは馬や荷物などを取り戻し、オズナ、ユシカと合流すると、水の国を後にした。




