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転生したので黒歴史の続きを生きてみる  作者: JーWelf
第一幕 転生、些細な日常
8/14

第六話 早朝、羞恥、柔らかかったですハイ

(あー・・・)


「はぁ・・・はぁ・・・」


朝、太陽が顔を覗かせルーオの部屋が明るくなり始めたころ、部屋に小さく響くのは幼い少年と少女の口から漏れ出る吐息。


(えーっと・・・)


「るぅ・・・お・・・やり、すぎ・・・」


ベッドの上で髪も服も乱れ、服の隙間から白く透き通る肌とヘソが見えている。頬は赤く上気し、全身の力が抜けきり潤んだ瞳で見てくる姿は幼い少女には不釣り合いな蠱惑的な雰囲気が漂ってくる。


(なんでこうなったんだぁぁぁ!!!)



――――――――――


まだ日が昇る前、ルーオの部屋の窓枠に小鳥達が止まり小さな演奏会が始まった。

ルーオの意識はその小さな演奏会に誘われるように浮上し、夢うつつに耳を傾けていた。


(・・・この世界にもスズメっているんだなぁ・・・・でも、色が赤や青で色々だぁ・・・)


ぼんやりと小鳥たちを眺めていたルーオは少しだけ開いていた窓から滑り込んできた風に顔をしかめ、やや重たい感覚がする体を起こし窓を閉めに立つ。


(いくら冬を抜けたとはいえなんで窓なんて開けてんだよ・・・)


窓を閉めに布団から起き上がったため体が冷え、まだ朝早くでもあったためルーオは二度寝しようと布団に潜り込んだ。するとそこに柔らかく暖かいモノがあり冷えた体にはちょうどいいな、と未だぼんやりとした頭で思い、抱きしめたルーオであったが、抱きしめたモノがルーオの冷えた体を嫌がるかのように押し出しあまつさえ、


「ルー、オ・・・冷たい・・・。あっち、いって・・・」


と眠たげな少女の声がした。その声が聞こえたとたん、ルーオの意識は強制的に覚醒し、慌てて布団を跳ね上げる。するとそこには、寝ぼけ眼でルーオを睨み、奪われた布団を取り返そうと手を伸ばしているアリストの姿があった。


「な、な――」


「ぅー・・・るぅお、さむい。かえしてぇ・・・」


「なんでここにいるんだよ!!!」


「るぅお。うる、さい・・・」


すぐ近くで大声を出されたアリストは顔をしかめ、ルーオから取り返した布団にふたたびくるまったが、すぐにはがされしぶしぶルーオと会話をする。


「なんで、・・・って言われて、も、私が最初に・・・寝てたし、後から、・・・ルーオが、入って・・・来たんだ、よ?」


「最初からって・・・母さんと一緒に寝るんじゃなかったのか?」


「本・・・読んでた、し・・・。ラフィアさんに、・・・ルーオのお部屋で、寝る・・・って言ったら、・・・いいよって・・・」


「あぁ、そうか・・・そうだよなぁ・・・」


そうなのだ、ルーオの精神が育っているとしても端から見ればまだまだ小さい子供である。また仲のいいルーオの母親であろうと、アリストにとっては親とは違う大人。それならば自分と同い年であるルーオと一緒に寝るのが安心出来ると思うのが普通である。例えただ本が読みたくて、眠くなった後に部屋を移動するのが面倒という理由だとしても、それは大人には分からないのである。


「うん、抱きついてごめんなアリスト。居るとは、分からなかったんだ」


「だい、じょーぶ。夜・・・ルーオが入って、・・・きたと、き・・・ルーオ、抱きついてきたか、ら」


「うん。・・・うん?」


「ルー、オ・・・抱きついて、イロイロと、・・・触ってき、た。」


「あー。いやそれはだな」


アリストはうろたえるルーオを見てニヤリと笑うととどめの一言とばかりに


「ルーオの・・・えっちー・・・」


と言い放った。

しかしその言葉で動きが止まったルーオだがアリストがお腹を抱えて笑いを堪えているのを見て、抱きついた恥ずかしさよりも幼い子供にからかわれていたことに腹が立った。

そしてルーオはアリストがくるまっている布団を全部奪い去った。


「な、なに・・・ルーオ、・・・怒っ、た?きゃっ」


ルーオは布団を突然奪われてうろたえているアリストを転がすと不意にアリストの背中に抱きつき、足で手を封じるとアリストをくすぐり始めた。


「ちょ、ちょっと。んっる、っお、や、やめあっ、んん。やめて、ぇふふふっ」


しかしルーオは問答無用とばかりにくすぐる手を止めない。


「だ、あっ、め!ルーオ!おな、ふふ、お腹いたっい!くすぐるのっやめ、てっ!」


――――――――――


結局、途中から何でくすぐっているかもわからなくなっていたルーオがくすぐるのをやめたのは、朝日が上り日の光がルーオの顔を照らすまでだった。

そしてその間ずっとくすぐられていたアリストも抵抗するアリストを押さえつけてくすぐっていたルーオも息が切れ、抵抗して体を激しくよじらせていたせいでアリストは髪も服も乱れまくっていた。


「るぅ、お・・・ふぅふぅ、やり、すぎっ!」


全く力の入っていないコブシでルーオをポカポカと叩くアリスト。ルーオは自分自身でもやりすぎたなぁと思っていたため素直に謝る。


「ごめん、アリスト。やりすぎた」


「ゆるさ、・・・な、いっ!ルーオの・・・ばかぁ!」


相当拗ねているアリストにルーオは必死であやまり続け、最終的に


「こん、ど!私が魔法を使えるまで付き合うこと!」


こういう条件で許してもらえたルーオであった・・・――


――――――――――






2日遅れです。

本来であればもう少し進む予定だったのですが・・・

次はやっと家の外に出す予定です。

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