各人物の紹介やその後など
◇鷹匠蓮司
晴臣をゲットして、どえらいド⚪︎ロ親父になった。
真顔でものすごい要求を色々してくる。
晴臣が休みの日は、1日中ベッドから出そうとしないので、キレられて全裸で正座させられたことがある。
時々「関西弁で話してみて」と言われるのでプレイのひとつにしているが、当の晴臣からは、「それは何か恥ずかしいから嫌だ」と言われている。
『誰か1人に手を握っていてもらいたかった』という願いを無事叶え、上総組二代目として組の勢力を拡大させていく。
実は前世から相当優秀だったが、それを妬んだ前世での兄貴分たちがわざと雑用や面倒ごとを押し付けて、鷹匠が頭角を表さないようにしていた。
なお、2002年の事件後、路上で電話しているところを風舞伎町の事務所横のコンビニ店員に見られ、「上総組の組長さんが、めちゃくちゃニコニコしながら誰かと電話してて、違う意味で怖かった」という伝説を生んだ。後日、鷹匠が晴臣とともにコンビニに買い物に来て、終始晴臣に向けてニコニコ顔でいる鷹匠に、店員たちは「こ、この人か〜〜」となったという。
ちなみに買い物は、コンビニスイーツのモンブランが2個とペットボトルのお茶が2本だった。
好きな食べ物は、栗入りのぜんざい。
◇上総晴臣
完全なる光属性……?
長年片想いしてきた相手が、どえらいド⚪︎ロ親父であることを知り、戸惑いながらも受け入れている。
好きな食べ物は、苺のショートケーキとチョコレート。
鷹匠が用意した高級マンションに移り、仕事をしながら半同棲生活を送っている。
完全同棲にしない理由は、鷹匠から「一緒に住んだら、若は一生外に出られませんよ」と言われたため。
実際、晴臣が休みの日はベッドから出してくれないので、「デートくらいしようよ!」とキレて鷹匠を正座させたことがある。
鷹匠が抱えているものが、積み重ねてきた孤独と歪みからくる狂気じみた執着であると知りながらも、その手を取ることを決意。
2人でいる時は、ずっと鷹匠に手を握られている。それを美奈子に話したところ、「うっわ……重すぎる……。私は絶対無理」とドン引きされた。
寝ている鷹匠は魘されることが多いので、晴臣はその度に胸に抱いてあやしている。
その時感じる想いが温かな愛情だけではなく、「やっと手に入れた」という薄暗い所有欲が含まれていることにも気付いている。どうやら上総重成の血を、確実に引いているようだ。
ちなみに、2001年の秋に晴臣が言った「決めた」は、『鷹匠の手を離さなさい』と、『鷹匠を絶対手に入れる』の2つの意味がある。
綺麗な檻を用意した鷹匠と、自身を綺麗な檻とした晴臣。
愛する者を檻に閉じ込めた夜叉と、自らが檻になり夜叉を閉じ込めた愛される者。
鷹匠は前者だと思い、晴臣は後者だと思っている。
◇美奈子
鷹匠が女に生まれ、人を殺していなければ、こうなっていただろう女。
鷹匠のことは、「自分と同じ景色を見た人間」として仲間意識を持つと同時に、拾ってくれた恩人であるとも感じている。
よく鷹匠の愛人に間違われるが、本人は「冗談でもやめて」と、うんざりしている。
最近、山川に告白されたが「ヤクザの女になるのはイヤ」と断った。
好きな食べ物は、辛い物全般。
◇山川
スキンヘッドの若頭補佐。
鷹匠が二代目となった後は、若頭となった。
ひょうきんな性格だが、裏の顔は普通に怖い。
上総重成に対して生意気な口を聞いた鷹匠を秒で殴った過去を持つ。
本人もかなり後になって「二代目になるとわかってたら殴ってねぇよ」と愚痴っていた。
美奈子に惚れているが振られたため、仕事に精を出している。
船上での鷹匠と晴臣のキスシーンを見て、「俺も美奈子ちゃんとチューしてぇなぁ〜」とぼやいていた。
動物ものの映画の予告で号泣するタイプの男。
余談ではあるが、彼の両親は結婚しておらず、母親は山川が5歳になった辺りで「別の男との間に子どもができたから」と二股をしていた男のところに行った。山川は、この時自分の父親が「橋本」なる名字の男を罵りながら酒を飲んでいたと記憶している。
好きな食べ物は、塩ラーメン。
◇早苗
上総組と長い付き合いのある個人病院の院長の娘。
既婚者で娘がひとりいる。
ヤクザ家業の者たちが好きではなく、その中でも「その顔と身体持って生まれて、ヤクザしかすることないの?」と鷹匠を心底嫌っていた。しかし結婚詐欺に引っかかりそうになったところを助けてもらい、少し考えを改めた。
晴臣のことは甥っ子のように可愛がっている。
好きな食べ物は、スープカレー。
◇長田
その後、特に出世はしなかったマル暴の課長。
むしろ、「長田を風舞伎町に置いておけば、上総組と上手くやれる」と上に判断され、移動さえもなくなった。
大の猫好きだが仕事上飼えないため、猫カフェで満足していた。しかしある日風舞伎町の片隅で、太々しい態度の傷だらけの黒い野良猫を見つけてしまい、懐かせようと通い始める。飼いたい、だが飼えないと悩んでいた時に「うち、ペットOKだから良かったら飼おうか?いつでも会いにきてよ」と晴臣に提案され、「ハル坊ー!!」と抱きついた。
一緒に猫を保護しに行った際に晴臣に「……この子、雰囲気が鷹匠に似てるね」と言われ、放っておけなかった理由はそれか、と自分の中で納得した。
ちなみに猫は長田には懐かなかったが、晴臣と鷹匠にはすぐに懐いた。
好きな食べ物は、牛丼。
◇柳風月
鷹匠との10分の面会は、事務的なものだった。
夜梟は解体され、上の組織はほとぼりが冷めるまで日本から出るだろうと伝えられた。
鷹匠はこの段階で柳が逃亡するつもりだと気付いており、柳も鷹匠が気付いたとしても警察には言わないだろうとわかっていた。
しかし海外に逃げたとしても、柳は情報を売った裏切り者として2つの組織からマトにかけられている。
お互いにこれが最後の会話になると知った上で、それでも何も言わなかった。
面会時間が終わり立ち上がった鷹匠に、柳は声をかけた。
『どうやったら、あなたが手に入りましたか?』
鷹匠は答えずに、ドアノブに手をかけた。
それが答えだと、柳は受け取った。
『覚えていたら、牡丹の花を埠頭の隅にでも投げ入れてやってください。一番好きな花なんです』
と笑った。
◇BLゲーム『夜叉の檻』について。
ノーマルエンドとバッドエンドしかない尖りきったゲーム。
鷹匠も晴臣も知るはずはないが、3人目の『悪いやつ』は、三陽会でも柳風月でもない。
3人目は、『橋本信行』以外の身体を乗っ取り、上総重成にも拾われずに夜梟に入ったバージョンの鷹匠である。
この場合どのエンディングに辿り着いても、晴臣の心が壊れた後で、鷹匠は晴臣が前世で助けた子どもだと知るという地獄展開になる予定だった。
◇橋本信行
筆舌に尽くしがたい傷を負った幼い魂は、どこかの世界の悪魔に目をつけられ『魔王の器』としてさらに絶望を積むように、異世界へと転生させられた。
だがそこで魔王として覚醒するはずだった彼は、彼を探し待っていた辺境の老騎士に救われることとなる。
気になる方は、拙作『物語から解放された悪役令息は、辺境の老騎士に愛される』をお読みください。
お読みいただきありがとうございました。
連載している方の番外編を書いてから、また別の短編〜中編を息抜きに書くと思います。
読んでいただけると幸いです。
よろしくお願いします。




