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26.ワン様漫遊記  作者: ひろーら


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第7話(最終話) 今日もワン•だーらんどは日本晴れなのじゃ

登場人物紹介

らっちー  しゃべる犬のご隠居

ちょまる  しゃべる犬のくのいち

チロ子   しゃべる犬の女サムライ

ばすこん  しゃべるフェレット

お館パピィ様 チロ子のいた城の城主


*登場する名称は全てフィクションです。

『ふぅ...疲れたのぅ...。』

『らっちー、もう少しでチロ子の地底城じゃない?』

『ん?オイラ...チロ子の城は海底城って聞いたよ?』

『ちょまる、ばすこん、違うのじゃ。チロ子の城は天空城なのじゃ。』

『ごっ...ご隠居...、それは...あの勇者とかドラゴン○エ○トとかのヤツですか?』

『かもしれんのぅ...。』

『んな訳ないじゃないですか!タダの普通のノーマルのありきたりな平凡パ○チな城ですよ。』

『チロ子...平凡○ンチ...読むの?』

『ご隠居...勘弁して下さいよぅ...。』

『ねぇ...アレ...ナニ...?』

『なんじゃ、ちょまる。知らんのか?』

『いや...城っぽいケド...なんなのよ...。』

『あれがチロ子の城、またの名を風雲お館城じゃよ。』

『なんなのよ~!!』


城門前。

『ところでさ、らっちーはこの城来たことあんの?』

『ワシ...?あるよ。』

『えっ、知ってるの?この変な城!』

『城主とは...まあ会えば分かるぞい。』

『では、ご隠居様参りましょうか。』

『開け~、城門なのじゃ。』

城門は開かれた。


城内。

『ねぇ、らっちーと城主はどんな関係なのよ。』

『ん?ワシ?』

『だ•か•ら•城主ダレなのよ!』

『お館パピィ様かの?ヤツはマブダチだよ。』

『はぁ?お館パピィ様?ふざけた名前ねぇ。』

『ヤツは面白いよ。』

『大体、巻物とかに書いてあるって...。』

『そうです。ちょまるさんの言う通り、確かに巻物にはピンチの時のらっちーとありました。』

『ご隠居...まさか...イタズラ書き...しました?』

『流石は名探偵ばすこんじゃな。昔、城で遊んでて暇じゃったから、その辺の紙に書いたかのぅ...。』

『なによそれ...、らっちーのイタズラ書きでここまで来たの?』

『ワシは久々にお館パピィ様に会いたかったから来ただけじゃよ。』

『マジか...。』


天守閣。

『お館様、らっちー一行を連れて参りました。』

「ヘ~イ、チロ子ちゃ~ん。ナイス、グッジョブ!」

『おおっ、久しぶりじゃの、お館パピィ様。』

「ヨ~オ、らっちーも元気してんじゃん。」

『なによ...この城主...。』

「ヘイヘイ、そこのガ~ル。ノリ悪くね?」

『あの、城主さん。アタシたち、この城が危ないと聞いてわざわざ来たんですよ。』

「アブノーマル?」

『いやいや...らっちーみたいにボケないで下さいよ。』

「ヘイ、らっちー。ユーの連れは知らんのか?」

『知らんよ。言ってないもん。』

『ちょっと、らっちー。この城主とどんな関係なのよ!』

『ワシと...お館パピィ様は...。』

「昔のコンビねぇ。なぁ相棒。」

『そうじゃ。水○豊なのじゃ。』

『そりゃ違う相棒じゃね?』

「まあ、長旅で疲れておろう。向こうの客間で少し休むがよい。らっちー、ちょっといいか。」

『うむ....。』


天守閣の窓際。

らっちーとお館パピィ様は2人で話す。

「なぁ、らっちー。チロ子の事だが...。」

『お前さんの娘じゃな。』

「良く分かったな...。」

『どうせ、気まぐれで他に作った子じゃろ。本人知らんみたいだし。』

「たまたまなのじゃ。だが、今のワシには他に子はおらんのじゃ。」

『だから城に仕えさせた。だが、何と言えばいいか分からんかったのじゃろ。』

「流石はらっちー。未だ名家の名残はあるな。」

『昔の事じゃ。今は隠居じゃよ。』

「お主に頼みがある。」

『どうせ、チロ子にこの城を継げとか言わせるつもりじゃろ。断る。』

「何故じゃ。このままでは城は...。」

『いいではないか。世継ぎがいなけりゃフリーになっちゃえば?』

「ふっ...フリーか...。らっちーらしいな...。」

『この世にはしがらみが多いのじゃ。じゃがな、自由な生き方もまたアリなのじゃ。ワシは家を継がずフリーで生きて来た。だから、単なるご隠居として旅も出来たのじゃ。』

「そうだな、らっちー。ワシも決めたぞ。お主のように自由にやるぞ。」

『それでこそ、お館パピィ様なのじゃ。』


翌日。

『ねぇ、らっちー。昨日城主と何話したのよ?』

『ん?ワシ?単なる世間話じゃよ。』

『ふ~ん...そうなんだ...。』

『ちょまる...聞いたな...。』

『まあね、これでも忍びなのよ。』

『チロ子殿に言うのか?』

『言う訳ないでしょ。言ったトコでどうすんのよ...。』

『そうじゃなぁ...。』


天守閣。

「チロ子、チロ子はおるか。」

『はっ、ここに。何かご用でしょうか、お館様。』

「ただ今をもって役目を解く。後はそちの好きにするがよい。」

『役目を...ですか?では...私は...?』

「お主がやりたいようにすれば良いのじゃ。」

『なら...私は...父上と一緒にいたいです。』

「ほぅ...なら親元に帰るがよい。」

『あの...お館様、いや父上。私はここにいたいのです。』

「知っておったのか。」

『母上が亡くなる時に聞きました。』

「そうか...。じゃが...ワシには子はおらん。」

『まあ待て、お館パピィ様。』

「らっちー...。」

『チロ子殿、暫くワシと旅をせぬか。お館パピィ様にも時間は必要じゃ。』

「らっちー、頼めるのか?」

『ご隠居様、よろしいのですか?』

『ふぉっふぉっふぉっ、かまワン、かまワン。今日もワン•だーらんどは日本晴れなのじゃ!!』


ワン様漫遊記 完

遂に完結じゃー。

まだまだらっちー、ちょまる、チロ子、ばすこんの旅は続くね。

(続編の予定...ないです...)

では、別の作品でお会いしましょう。

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