第7話(最終話) 今日もワン•だーらんどは日本晴れなのじゃ
登場人物紹介
らっちー しゃべる犬のご隠居
ちょまる しゃべる犬のくのいち
チロ子 しゃべる犬の女サムライ
ばすこん しゃべるフェレット
お館パピィ様 チロ子のいた城の城主
*登場する名称は全てフィクションです。
『ふぅ...疲れたのぅ...。』
『らっちー、もう少しでチロ子の地底城じゃない?』
『ん?オイラ...チロ子の城は海底城って聞いたよ?』
『ちょまる、ばすこん、違うのじゃ。チロ子の城は天空城なのじゃ。』
『ごっ...ご隠居...、それは...あの勇者とかドラゴン○エ○トとかのヤツですか?』
『かもしれんのぅ...。』
『んな訳ないじゃないですか!タダの普通のノーマルのありきたりな平凡パ○チな城ですよ。』
『チロ子...平凡○ンチ...読むの?』
『ご隠居...勘弁して下さいよぅ...。』
『ねぇ...アレ...ナニ...?』
『なんじゃ、ちょまる。知らんのか?』
『いや...城っぽいケド...なんなのよ...。』
『あれがチロ子の城、またの名を風雲お館城じゃよ。』
『なんなのよ~!!』
城門前。
『ところでさ、らっちーはこの城来たことあんの?』
『ワシ...?あるよ。』
『えっ、知ってるの?この変な城!』
『城主とは...まあ会えば分かるぞい。』
『では、ご隠居様参りましょうか。』
『開け~、城門なのじゃ。』
城門は開かれた。
城内。
『ねぇ、らっちーと城主はどんな関係なのよ。』
『ん?ワシ?』
『だ•か•ら•城主ダレなのよ!』
『お館パピィ様かの?ヤツはマブダチだよ。』
『はぁ?お館パピィ様?ふざけた名前ねぇ。』
『ヤツは面白いよ。』
『大体、巻物とかに書いてあるって...。』
『そうです。ちょまるさんの言う通り、確かに巻物にはピンチの時のらっちーとありました。』
『ご隠居...まさか...イタズラ書き...しました?』
『流石は名探偵ばすこんじゃな。昔、城で遊んでて暇じゃったから、その辺の紙に書いたかのぅ...。』
『なによそれ...、らっちーのイタズラ書きでここまで来たの?』
『ワシは久々にお館パピィ様に会いたかったから来ただけじゃよ。』
『マジか...。』
天守閣。
『お館様、らっちー一行を連れて参りました。』
「ヘ~イ、チロ子ちゃ~ん。ナイス、グッジョブ!」
『おおっ、久しぶりじゃの、お館パピィ様。』
「ヨ~オ、らっちーも元気してんじゃん。」
『なによ...この城主...。』
「ヘイヘイ、そこのガ~ル。ノリ悪くね?」
『あの、城主さん。アタシたち、この城が危ないと聞いてわざわざ来たんですよ。』
「アブノーマル?」
『いやいや...らっちーみたいにボケないで下さいよ。』
「ヘイ、らっちー。ユーの連れは知らんのか?」
『知らんよ。言ってないもん。』
『ちょっと、らっちー。この城主とどんな関係なのよ!』
『ワシと...お館パピィ様は...。』
「昔のコンビねぇ。なぁ相棒。」
『そうじゃ。水○豊なのじゃ。』
『そりゃ違う相棒じゃね?』
「まあ、長旅で疲れておろう。向こうの客間で少し休むがよい。らっちー、ちょっといいか。」
『うむ....。』
天守閣の窓際。
らっちーとお館パピィ様は2人で話す。
「なぁ、らっちー。チロ子の事だが...。」
『お前さんの娘じゃな。』
「良く分かったな...。」
『どうせ、気まぐれで他に作った子じゃろ。本人知らんみたいだし。』
「たまたまなのじゃ。だが、今のワシには他に子はおらんのじゃ。」
『だから城に仕えさせた。だが、何と言えばいいか分からんかったのじゃろ。』
「流石はらっちー。未だ名家の名残はあるな。」
『昔の事じゃ。今は隠居じゃよ。』
「お主に頼みがある。」
『どうせ、チロ子にこの城を継げとか言わせるつもりじゃろ。断る。』
「何故じゃ。このままでは城は...。」
『いいではないか。世継ぎがいなけりゃフリーになっちゃえば?』
「ふっ...フリーか...。らっちーらしいな...。」
『この世にはしがらみが多いのじゃ。じゃがな、自由な生き方もまたアリなのじゃ。ワシは家を継がずフリーで生きて来た。だから、単なるご隠居として旅も出来たのじゃ。』
「そうだな、らっちー。ワシも決めたぞ。お主のように自由にやるぞ。」
『それでこそ、お館パピィ様なのじゃ。』
翌日。
『ねぇ、らっちー。昨日城主と何話したのよ?』
『ん?ワシ?単なる世間話じゃよ。』
『ふ~ん...そうなんだ...。』
『ちょまる...聞いたな...。』
『まあね、これでも忍びなのよ。』
『チロ子殿に言うのか?』
『言う訳ないでしょ。言ったトコでどうすんのよ...。』
『そうじゃなぁ...。』
天守閣。
「チロ子、チロ子はおるか。」
『はっ、ここに。何かご用でしょうか、お館様。』
「ただ今をもって役目を解く。後はそちの好きにするがよい。」
『役目を...ですか?では...私は...?』
「お主がやりたいようにすれば良いのじゃ。」
『なら...私は...父上と一緒にいたいです。』
「ほぅ...なら親元に帰るがよい。」
『あの...お館様、いや父上。私はここにいたいのです。』
「知っておったのか。」
『母上が亡くなる時に聞きました。』
「そうか...。じゃが...ワシには子はおらん。」
『まあ待て、お館パピィ様。』
「らっちー...。」
『チロ子殿、暫くワシと旅をせぬか。お館パピィ様にも時間は必要じゃ。』
「らっちー、頼めるのか?」
『ご隠居様、よろしいのですか?』
『ふぉっふぉっふぉっ、かまワン、かまワン。今日もワン•だーらんどは日本晴れなのじゃ!!』
ワン様漫遊記 完
遂に完結じゃー。
まだまだらっちー、ちょまる、チロ子、ばすこんの旅は続くね。
(続編の予定...ないです...)
では、別の作品でお会いしましょう。




