第1話 ワン様...えっ...マジ?
登場人物紹介
らっちー ご隠居さん、しゃべる犬
ちょまる くのいち、らっちーのお供、しゃべる犬
チロ子 女サムライ、しゃべる犬
たんとむ 商人
ツェペラ カラクリ職人
*登場する名称は全てフィクションです。
ここは平和な町、ワン•だーらんど。
ここに...。
『暇じゃのぅ...。何かたのしーことないかのぅ...。』
『らっちー、いいじゃない。平和なんだからさ。』
『だけどのぅ...ちょまるよ...。退屈すぎるんじゃよ...。』
『そうねぇ...、最近流行りのバカンスとかは?』
『誰がバカじゃ!わしゃバカじゃないもん。』
『あのさぁ...バカじゃなくて...バカンスよ。旅にでもってこと。』
『た...び...?足に履くやつ?』
『アンタ本当にボケてんじゃないの?それは足袋でしょ。旅行に行くってことよ。』
『ああ...時代劇でよくやってたOOOOじゃな。』
『何言ってんのよ、伏せ字になっちゃったじゃない。しかも...ピー...だって...。』
『ワシ...知らんかったんだよ...。』
『まあいいわよ。それで、らっちーは行かないの?止めるの?キャンセルするの?』
『ちょまる...行きたくないじゃろ...。』
『えっ...何で分かるのよ。いっ...いっ...いき...たい...かな?』
『ふぅ...分かりやすいヤツじゃな...。』
そこに誰か来た。
『あの...こちらにらっちょーさんっていますか?』
『アンタダレ?らっちーならいるわよ。』
『らっちょーさん...では無く...らっちー...。』
『ワシに用事が無いんなら、帰ってくれんかのぅ...。ワシ、これからバスタブに出かけるんじゃよ。』
『へ?お風呂に入るんですか?』
『バスタブじゃなくて、バカンスよ。らっちー暇だから旅行に行くんだって。』
『そういや、お主...なにおやつ?』
『えっ...アタシの...おやつ?何ですか、おやつって...。』
『ああ、気にしないでいいから。らっちーってこう言う犬なのよ。』
『はぁ...、私はチロ子。とある城に仕えるサムライです。』
『そのサムライさんがワシに何の用があるんじゃ?』
『うちの古文書に、ピンチの時にらっちーアリ...とあったんです。』
『胡散臭い古文書ねぇ...。らっちーがイタズラ書きでもしたんじゃない?』
『ワシ...やっとらんよ...。』
『ここにらっきょーと言うご隠居さんがいると聞いて訪ねて来たんですよ。』
『ワシ...らっきょーじゃないよ...。』
『ですから、是非らっぴょーさんには、我々の城に来て真相を確かめて欲しいのです。』
『絶対わざとだよね...らっちーって言ったし。』
『すみません、らっちー様がボケる天才と聞き、私もボケてみました。』
『ワシ...そんなにボケなん?』
『まあ...いいじゃない。らっちー、チロ子さんの城まで旅行に行きましょうよ。』
『そうじゃな...暇だから...いいよ。』
こうして、アホ3人組の愉快な旅は始まったのである...。
『そういやちょまる、ワシ...印籠とかあるんかのぅ...。』
『ある訳ないじゃない。首輪の鈴くらいでしょ。』
『ワシ...ご隠居さんじゃよ。ひかえおろおろ...とかしたい...。』
『アンタいつもオロオロしてんじゃない。』
『あの...ちょまるさん...。らっちーさん大丈夫ですか?』
『大丈夫よチロ子さん。こう言う犬だから。』
『ちょまる、ダレか来るぞぃ。』
怪しい人物が3人の前で立ち止まる。
『ダレ?アンタ...。』
「はいはい、わたくしたんとむと申します。この度、お客様には大変お得な商品をご提供させて頂きますです。」
『商品ってことは、武闘家ね。』
「いえいえ、わたくしは戦いませんよ。お3方に良い品を紹介させて下さい。」
『え~と...たん.........なんとかさん?』
「はいはい、たんとむです。」
『あなた...武闘家でなければ...魔法使いね。』
「いえいえ、商人でございます。」
『ワシら...金...ないよ...。』
『そうね、らっちーが団子食べ過ぎちゃったからね。』
『私も城を出る時...財布忘れました...。』
「はいはい...えっ?無一文...ですか?」
『そうじゃよ。なっ、ちょまる。』
『そうね、どっかのご隠居さんとは大違いよね。』
『それでも私達は旅をしてます。』
「えっ...マジ...?」
『そう言う事じゃから...買えんよ...。』
「ちょ、ちょっと待って下さい。」
『まだ何か用なの、たんとむさん。』
「はいはい。わたくし商人を随分して来ましたが、あなた方のような方々は初めてです。お金についてはわたくしが出しますから、旅のお供にして頂けませんか。」
『なんで?ワシらと一緒がいいんか?』
「もちろんですよ。こんな楽しい方々と会えるのは、恐らく最初で最後。ならば、共に行くのがわたくしの使命でございます。」
『大丈夫ですか、たんとむさん。私も先程から旅をしてますが、あのらっちーさんですよ。』
「まあまあ、何とかなるのが世の常。大丈夫でしょう。」
『アタシちょまる、よろしくねたんとむ。』
『私はチロ子です。よろしくお願いします、たんとむさん。』
「ちょまるさんにチロ子さんですね。らっちー一行に幸あれ。」
『変なヤツが...来ちゃったよ...。』
第2話 予告
旅に出たらっちー、ちょまる、チロ子、たんとむの前に現れたのはおかしな職人だった。
次回 「おかしなお菓子なカラクリ職人」
らっちー漫遊記の始まりです。
いやーたのしーうれしー旅が始まるねぇ...。
ではまた。




