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フォレスタア王国の末路

ギガンタスと他の貴族は、隠し通路を走って居た。


「なんでチビエマ王国騎士団が攻めてきたんだ!?そんな情報何処にも無かったのに!!」


ギガンタスは喚きながら叫ぶ。


チビエマ王国の精鋭部隊は、文字通り正真正銘の化け物。


レギオン・ナイトナックルは、人間大陸でも重力魔法のZランクとして有名だった。


かつて、レギオンが所属していたパーティーは0ランクの双剣姫ビオーナがリーダーを務めていたとか。


ビオーナ亡き後、パーティーは解散したが強さは今でも健在だ。


「何としてもわしは逃げねばならん!!」


決意を決めたギガンタスだったが……。


「そんなに急いで何処に行かれるのですか?」


出口にチビエマ王国騎士団達が既に待ち構えており、美しい紅の髪の青年が声を掛けた。


副団長マトバ・ゼターニャだった。


「くっ!!邪魔立てするなら貴様らを殺すぞ!!」


ギガンタスはなりふり構わず剣を抜いた。


「フレイムサークル」


マトバが魔力を放出すると、ギガンタスの周囲に炎のサークルが出現する。


「焼き殺しても構わないのですが、チビエマ王国の法で裁かないと行けないですからね」


笑みを浮かべマトバは答えた。


……死ぬ……こんな簡単に?


絶望を感じたギガンタスは頭が真っ白になる。


マトバが指を弾くと、炎のサークルが消えた。


力無くギガンタスは座り込む。


他の貴族達は、チビエマ王国騎士団に恐れをなして立ち竦んでいた。


マトバはギガンタスと貴族に縄を掛けると、王城へと戻った。


玉座の間には、レギオンを始めとするチビエマ王国騎士団が勢揃いしていた。


「一方的な和平破棄による条約違反、ならびに婚約破棄に対する慰謝料を含めた賠償金を支払って貰うが……フォレスタア王国はチビエマ王国の属国にする。これは陛下の命令であり決定事項だ」


玉座に胡座を片膝を立てて座ったレギオン騎士団長は告げた。


「わっわしは知らん!!勝手に破棄したのはミルフィーユの婚約者だったクズイールだ!!」


ギガンタスは喚くように叫ぶ。


「ほお?自国の貴族も管理できない無能と認めるか?」


レギオン騎士団長は愉しそうに笑う。


「それと、ミルフィーユですが……彼は男です。容姿で間違った様ですがバレンタイン公爵令息ですよ」


「なっ!?男!?」


マトバ副団長に言われ、ギガンタスは白眼を向いた。


「その三年分の迷惑料も込みだな」


薄くレギオン騎士団長は笑みを浮かべる。


「俺はさ、大事な部下を勘違いされた挙げ句に婚約破棄されてキレてんだよ」


レギオン騎士団長は、右拳に重力魔力を纏わせる。


そのまま玉座から降りると、王城から見える森に向かって拳を構えた。


「グラビティナックル!!」


メキメキメキッグシャアッ


木々が砕かれへし折られ、地面が陥没し巨大なクレーターが出現した。


「こんな感じに処分されたくなけりゃ、チビエマ王国に従え」


レギオン騎士団長は悪役のように脅す。


ギガンタスは失神し、他の貴族達は首振り人形みたいに頷いた。


そのあと、フォレスタア王国は属国となり王族も全て入れ替えられた。


私はチビエマ王国に戻り、今日もチビエマ王国騎士団として治安を守って居る。


そうそう、私は最近遠縁の親戚と再会した。


リーゼ・ポッマ・エリシェンドは、母方の遠縁に当たる。


亡き母君ビオーナ様と瓜二つで性格も同じだ。


「ミルフィーユ兄様、私も苦手な神霊魔法を頑張りますわ!!」


うん、やる気あって良いけど。


ビオレンス様やビオーナ様の部分召喚は辞めて欲しい。


たまに召喚に成功するらしいが、大体は部分召喚らしい。


私は休日をリーゼの練習に付き合って過ごしていた。


神世界で、部分召喚された場合……本体の神霊はどんな感じなんだろう?


ふと、私は気になった。


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