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婚約破棄そして和平破棄

「ミルフィーユ・フォン・バレンタイン!!今この瞬間、お前との婚約を破棄する!!」


フォレスタア王国王立学園の卒業夜会で、婚約者だったクズイール・スケベ・ゲヘヘ伯爵令息は私に婚約破棄をしました。


彼の腕には、でっぷり太った男爵令嬢デフリーヌ・コレステロールが勝ち誇った笑みを浮かべております。


「婚約破棄承知致しました。ただ今を持ちましてチビエマ王国との和平破棄となりました」


私はカーテシーをして、事実を告げた。


私はチビエマ王国のバレンタイン公爵令嬢。


数年前にチビエマ王国に侵攻したフォレスタア王国は、チビエマ王国の圧倒的な戦力によって軍全てが壊滅した。


たった一人の0ランクの宮廷魔術師師団長によって。


0ランクは、零神領域を展開する。


師団長の属性は闇。


混沌の闇が渦巻く彼の領域の前で、フォレスタア王国の軍勢は塵芥に等しかった。


一方的な蹂躙により、大地は闇に抉り取られクレーターとなったとか。


慌てたフォレスタア王国から降伏宣言と共にチビエマ王国と和平条約が結ばれ、私が和平の使者として呼ばれた。


フォレスタア王国は、チビエマ王国の怒りを収めようとして私とクズイールと婚約を結ばせたのだ。


だが、破棄されたことにより和平も破棄となる。


「さっさと消えろ!!人間に変身する気持ち悪い小人が!!」


「人間の姿が美形でも、小人はちんくりんよ!!」


夜会を去る私に、生徒達から言葉が飛ぶ。


私は決意した。


チビエマ王国に持ち帰り、全て報告すると。


外に出ると、バレンタイン公爵家の馬車に飛び乗り屋敷へと向かった。


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