さらば!血に飢えた者
比呂…男
暗野結衣…女
優也…男
叶/カノン…女
キュドリム、ライガ…男
比呂ナレーション
「それぞれ事情がある、大人になったからわかる、でも悪いことは悪い、ただ止めてくれる奴が居なかっただけ、そいつがどーなったとしてもそこに救いはあるのかもしれない」
暗野「はぁ……はぁっ……美味い、美味である……ふははは!!」
比呂「これが例の人物の書類です」
優也「うむ、ご苦労」
比呂「って何だこれ!」
叶「今回は探偵でーす」
優也「うむ、ありがとう秘書」
叶「いえいえ」
優也「助手のお前もついでにありがとな」
比呂「なんでだー!なんでヒーローの俺がお前の助手なんだ!」
優也「いやいや助かってるよ、助手君」
比呂「えへへ、そうか、いやいや煽ても騙されんぞ!」
優也「やっぱり比呂は俺のヒーローだな」
比呂「だろー、でへへ」
叶「ちょろいちょろすぎる……コイツ……そんなら私も……いやいや何考えてんだ」
ムー「ムー?叶、真っ赤だけどどうしたムー?」
叶「なんでもっない!」
ムー「痛ぁ!ムー!なんで叩くムー」
叶「ああ、ごめん!つい」
ムー「ムゥ……」
優也「何してんだお前ら」
叶「なーんも」
優也「そか」
比呂「なぁなぁ今回は探偵の世界なんだろ?なんか事件追ってる的な?」
優也「ああ、夜な夜な血を抜かれて死んじまう女性が後を絶たねえんだとよ」
比呂「ひゃあー吸血鬼かぁ?」
優也「夢の世界だ、そんな奴も出てくるかもな」
叶「へー、私狙われちゃう?」
優也「かもな」
比呂「気をつけないとな……ん?」
優也「ん?」
叶「ん?」
比呂「えっと?か、叶さん??」
叶「ん」
比呂「カノンでなく?」
叶「ん」
比呂「なんで?」
叶「いやぁーなんでと言われても寝たからとしかー」
比呂「あーそうだよな、そりゃそうだ、うん」
叶「で、ドラキュラ捕まえればいいって話でおっけ?」
優也「まぁ、大体合ってる」
ムー「さて依頼者の所へ向かうムー」
暗夜「ようこそお越しくださいました、私は家主の暗夜結衣と申します」
優也「ああ、よろしく、改めて依頼を聞いても」
暗夜「はい、街で夜な夜な女性が血を抜かれ死ぬという事件はご存知ですね」
優也「ああ」
暗夜「この屋敷でも同じようなことが幾度となく起きてるのです、昨夜も使用人の女性が亡くなりました、いつ私も狙われるか分からず恐れで安眠できる日なぞありません!どうか我が屋敷、いえ!この街に巣食う吸血鬼を退治して欲しいのです!」
比呂「おお!任せなって!なんたって」
叶「私らヒーローなんで」
比呂「あ、おい!」
叶「へっへー」
暗夜「カノンお嬢様!?」
叶「へ?」
暗夜「貴女は尼ヶ崎家のご令嬢のカノン様では?」
ムー「説明するムー」
暗夜「ムー様?何故夢の世界の神がここに?」
ムー「ムーはこの者達と世界を救う旅に出ておる、カノンはこの世界のキーだ、そばに置いておる、今の中身は違うがな」
暗夜「中身が?」
叶「えっとー私とカノンが繋がってて寝たら変わるっていうかー、あー私、叶ね!よろしく!」
暗夜「はて?」
ムー「この者達は夢の外の者じゃ、夢を見て普通はその時だけ夢の世界の人間になるか精神だけその世界に存在する、それが夢を認識したり色々な原因があり、この世界に顕現する、この娘はカノン様と入れ替わるという形で現れたのだ」
暗夜「なるほど、カノンの身体で中身は叶様という事ですね」
叶「そうです!へへへ」
暗夜「では大丈夫なんですか?私の依頼を受けて、大事なお嬢様と一緒で」
ムー「この者達が護ってくれる」
叶「アタシも戦えっから安心して」
暗夜「そうですか、ではよろしくお願いします、今日は安心して寝られるといいんですが……」
叶「大丈夫だって!私らに任せて結衣さん」
ムー「ムー!」
暗夜「……皆さんよろしくお願いします!」
比呂「んで、見張るってなったけどなーんか気まずいな、女性の寝室覗くなんて」
叶「は?やらし」
比呂「ち、ちげーよ!」
優也「静かにしろ……そろそろだ」
比呂「そろそろ?」
叶「何がよ?」
優也「俺の読みが正しければ……」
暗夜「……乾いた」
優也「ほらな、動いた」
叶「結衣さん?」
優也「止めるなよ、後をつけるぞ」
暗夜「はぁ……はぁ……」
比呂「一体どこ行くんだ?」
優也「比呂、暗夜結衣の血色が良かった、毎夜寝れないと言ってるのにだ、なんでかわかるか?」
比呂「へ?」
叶「あ、え……まさかね」
優也「そのまさかだ……この事件の犯人は十中八九、暗夜結衣で間違い無いだろう」
比呂「は?まじかよ!」
優也「まじだ、見てろ」
暗夜「血ィ……はぁ……はぁ……」
優也「悪い叶、少し頼みが」
カノン「え?あの……」
優也「え?」
カノン「カノン……です」
優也「あ、うん……あの馬鹿なんで目覚めてんだよ!タイミング悪いっ!」
カノン「ご、ごめんなさい?」
優也「いや、アンタは悪くない……でも作戦が……」
カノン「手伝います!」
優也「危険だぞ」
カノン「平気ですよ、護ってくれますもの、ヒーローが、ね?」
比呂「お、ぉぉ……あったりまえだ!」
カノン「ふふ」
優也「わかった、俺も比呂もアンタを必ず守る」
カノン「はい」
カノン「優也さんに言われた作戦はこう……っ!」
優也「カノンの血の匂いを餌に暗夜結衣を誘き出す、そこを捕える」
暗夜「ははは、居た……お嬢さん」
カノン「はい?」
暗夜「ちょっと血を……寄越せぇ!」
カノン「きゃあああ!!」
暗夜「!?」
カノン「なんてですわ、少しだけ剣の心得はありましてよ、今はこのくらいの小剣しか持ち合わせてないですが……2人とも今です!」
比呂「やっるぅ!お嬢様!!そらぁっ!」
暗夜「うぐっ!」
優也「そこまでだ、吸血鬼」
暗夜「なんだぁ?お前ら」
比呂「ヒーローっす!」
暗夜「はぁ?鬱陶しいな!ブラッディネイル!」
比呂「うぉっ!危な!」
優也「大人しくしろ!」
比呂「くっ!力強え」
カノン「どうぞ」
比呂「何してんだカノン!危ない!」
暗夜「何のつもりだ」
カノン「血が欲しいのでしょう、私が助けてあげます」
暗夜「なんだと?」
優也「ダメだ」
カノン「大丈夫です、ほら」
暗夜「ほう、なら存分に頂こう……あーん」
カノン「うっ……」
暗夜「……なんだこれは……!!う、うまい、うますぎる!!」
比呂「カノン!」
カノン「我が祈り、届き賜うは悪しきを断つ力となれ、夢刻解放、サン・ミケーレ」
暗夜「ぐぁあ!!何だこの光は!?た、太陽!?うぐぁあ!!」
カノン「悪しき者よ、そこから離れなさい、ディヴィディーレイ・イルマーレ!」
暗夜「ぐぁああ!身体から引き剥がされる!?ぐあぁああ!!」
比呂「なんだ?暗夜さんからなんか出た?」
キュドリム「はー!はー!なんだ!くそ!」
カノン「2人とも!それが犯人です!やっつけて!あ……」
比呂「カノン!!」
ムー「大丈夫ムー、気を失っただけ、無事ムー!」
優也「ったく無茶しやがって、やるぞ比呂」
比呂「ああ!」
キュドリム「くそぅ!また宿主探しからだ!」
ムー「飛んで逃げる気じゃ!!」
優也「させるかよ、飛鎌!!」
キュドリム「ちぃっ!」
比呂「変身!ドリームブラック!てりゃあ!」
キュドリム「当たるわけないだろう、クソダサヒーローが!じゃあな!悔しいなら飛んでみろ」
比呂「あ!待て!」
優也「大丈夫だ」
比呂「何で落ち着いてんだ優也!」
優也「いやぁ俺も好きなヒーロー居たなって、2人で一つになって戦うんだよ、比呂、お前の翼になってやる、天使と相乗りしてみるか?」
比呂「もち!あ、そうそう……」
優也「んだよ?」
比呂「天使って柄か?」
優也「だな、夢刻解放、2時!白翼黒英雄 変ッ…身!!」
比呂「うわっ!」
優也「ふっ……参上……白黒混ざって……グレイってとこか……」
比呂「おお!ライダー!お前そっちかー!ってなんだこれ俺がお前でお前が俺で?なんか変!」
優也「うるせーな、ちっと黙ってろ!あと行動の主導権は俺な」
比呂「うい」
優也「飛ぶぞ、はっ!」
優也「追いついたぜ吸血鬼」
キュドリム「なんだぁその格好!」
優也「ドリームライダーグレイ」
キュドリム「あん?あの黒いのと比べりゃマシだが大分だせえなぁ!特にその白い翼がヨォ!」
優也「当たるかよ!おらぁっ!」
キュドリム「ぐはっ!」
優也「一瞬で終わらせてやる、白き翼は刃となる!はぁああ!!」
キュドリム「なっ!」
優也「白刃飛閃……とっとと消えな」
キュドリム「この俺が消える?キュドリム様が?嘘だ!うそだぁああ!!」
優也「ふぅ……変身解除」
比呂「おお!優也!やったな」
優也「ああ!」
比呂「カノンは?」
ムー「大丈夫ムー、落ち着いてスヤスヤしてるムー」
比呂「はぁあ、よかったぁ」
優也「ったく無茶しやがって、お嬢様」
叶「よし、来たよ!ってあれ何で私横なってる?」
優也「ったく遅えよ」
叶「えー、あーはいはい、えっ?やばっ、頑張ったねーカノン、比呂近づいて」
比呂「うん」
叶「よし撫でろ、カノンを褒めろ、ついでに私も褒めろ」
比呂「あ、うーん、よしよーし頑張ったなーカノン、もう無茶すんなよー、叶もなーよしよーし」
叶「へへへ」
優也「子供騙しな……まぁいいか」
ライガ「ほう、ガキにしては遊びがいがありそうだ」
【次回予告】
比呂「おいおい今回も大変だったな!てかこいつ誰?」
優也「さぁな?」
叶「でもかっこよくない?兄貴分みたいな感じ?」
比呂「そうかー?まぁいいやなんとかなんだろ!次回【雷の牙ライガ】次も必ず会おうぜ!」




