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謎の忍者軍団!その黒幕は…!

応仁の乱以降、それまでの時代とは異なる、新たな職業や、勢力、あるいは特殊な能力を持つ者たちが次々と現れた。その中の1つに、「忍び」と呼ばれる、「忍者」という者たちがいた。

この「忍者」がいつ頃から現れたのかは諸説ありとされているが、少なくとも室町時代の終わりから、安土桃山時代にかけては、その能力をいかんなく発揮するまでになっている。


とにかく、この先の時代は、それまでの時代の常識なんか何の役にも立たない、

今までの常識はことごとく破壊され、単なる過去の遺物となってしまっているのだった。


したがって、今までの時代とは全く異なるような生き方も考えていかなければならない。


そんな時代を生き抜いていくのが、これからの時代に現れる戦国大名たちであり、そしてそんな彼らの、時には敵として立ちふさがり、また時には味方として影ながらサポートする、そんな存在になっていくのが、忍びだった。


そんな中で、西陣経康は、休日を迎えていたが、正直な話、これといって特にやることもなく、時間をもてあましていたのだった。

何しろ、遊び道具といってもたいしたものはないし、娯楽施設なども何もないような状況だった。

「退屈だなあ…。こうもやることがないと…。」

娯楽も何もないような状況では、楽しみといえばもっぱら、他人の噂話などを、あることないことするのが楽しみなのだというが、正直な話、そんなくだらない噂話なんか聞いてられるか、という感じだった。


ところが、そんな中で、西陣経康は謎の忍者軍団の噂話を聞いた。

「なんでも、その忍者軍団の黒幕ってのが、龍王丸様を廃嫡(はいちゃく)に陥れ、自分たちの推す今川家の先代の当主の、御落胤(ごらくいん)とかいう人物を新たな今川家当主に据えようとしているという、もっぱらの噂でして。」

「へえ。で、その御落胤(ごらくいん)ってのは、いったい何者なんで?」

「その御落胤(ごらくいん)の親父ってのが、先代当主今川義忠様の腹違いの年の離れた弟だとかいってるらしいが、まあ正直なところ、本当にそうなのか?といったところだな。

まあ大方、どこの馬の骨かもわからないような奴なんじゃないかって、もっぱらの噂だよ。」


なるほど、謎の忍者軍団か…。これは興味深い…。と、西陣経康は思っていた。

さっそく北条早雲に報告に行く。

「…というわけです。

それから、その謎の忍者軍団は、どうやら遠江を拠点にしているらしいですよ。」

「なるほどな…。遠江か…。

伊豆、相模に攻めのぼる前に、やはり遠江の分家をたたいておかなければならないようだ。

報告ご苦労だった。さっそく伝えることにしよう。」

相手も忍者軍団だったが、実は北条早雲や、その他の戦国大名たちもまた、密かに自らの忍者軍団を雇っていたとの話もあった。が、決して表には出ない、裏で暗躍する組織として、存在していたようだ…。


次話に続く



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