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「この石は世界経済を壊す!!」「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」

「この石は世界経済を壊す!!」

ミスタXは、部室の黒板に赤チョークで巨大なバツ印を書き殴り、全員を見据えて吠えた。

「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」


一般人代表のミスタAが、パイプ椅子ごとひっくり返りながら絶叫した。

「せっかくエネルギー問題が解決して世界が救われるってときに、経済をぶっ壊すってどういうことだよミスタX!」


肉体労働者のミスタBが、額の血管を浮き上がらせて机を叩く。

「おうおう、ただでさえエネルギーがタダになったら俺たちの仕事はどうなるんだって話だ! それ以上に世界が破滅するっていうのかよ!」


しかし、頭脳労働者のミスタCは、眼鏡の奥の目を血走らせ、恐ろしい速度で頭を抱え始めた。

「あ……頭が、資本主義の根幹が悲鳴を上げている……! 経済における『価値』とは『希少性』によって担保される。誰でも、どこでも、ほぼタダで無限にエネルギーを生み出せる石が世界にばら撒かれたら……それは世界の『血液』である通貨と、市場のルールそのものがドミノ倒しに崩壊することを意味するんだ……!!」


ミスタXは不敵に笑い、さらに畳みかける。

「既にこの石の設計概念は世にでた、そう…もう出してしまったのだ」

「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」


ミスタAが自分の顔を両手で叩いた。

「もうネットの海に放流しちまったのかよ! 巻き戻しは不可能ってことか!」


ミスタXは、すでに「不滅の石」が組み込まれたノートPCを開き、画面を指差した。

「ではAIに聞いてみようじゃないか?この石に対する1年後の世界の反応を!!10年後の対応を!!まずはみんなが知る米テックの有名どころから予想して貰おう!!」

ミスタCが白目を剥きながらキーボードに飛びつき、AIの冷徹な未来予測を読み上げ始めた!


【技術的・経済的解説注釈①:米ビッグテックの1年後と10年後】


• 1年後の反応:『シリコン・パニックとデータセンターの解脱』

• 米大手テック企業は、莫大な電気代を必要としていたAIデータセンターの横に、Mサイズ人造玄武岩ブロックを並べる超突貫工事を開始する。

• 電力コストが「ゼロ」に極限接近したことで、AIの運用費用が暴落。

• しかし同時に、自社が保有していた既存の電力インフラ資産や「クリーンエネルギー独占権」がただの紙屑と化し、株価は未曽有の乱高下(大暴落とハイパーインフレの同時発生)に見舞われる。

• 10年後の対応:『物理インフラの神格化と分散AI帝国』

• もはや「クラウド」という概念は消失。

• ビッグテックは、第4話で予言された「1ブロック1AI制」をベースにした、地球規模の不滅型分散スーパーコンピューティング・グリッド(ガイア・カーネル)の管理・最適化ギルドへと変貌する。

• ソフトウェアではなく、「劣るが壊れない石の知性」をどれだけ物理的に連結できるかという、純粋な「石の物量」がテック企業の覇権基準となる。


「うぐおおおっ!」ミスタCが鼻血を吹き出しながら吼える。

「ビッグテックの株価が紙屑になりながら、同時にAIが地球を覆う不滅のネットワークへと進化していく……! だがミスタX、国家はどう動くんだ!」


ミスタXの容赦ない言葉の銃弾が、次の標的を撃ち抜く。

「次は米中政府だ!!」

ミスタCは再び狂ったように画面をスクロールした。

「で、出たぞ……! 米中両超大国の、血の滲むような対応策が……!!」


【技術的・経済的解説注釈②:米中政府の1年後と10年後】


• 1年後の反応:『国家安全保障の全面バグと禁輸措置の無効化』

• 米中政府は、エネルギー依存を前提とした地政学(ペトロダラー体制や経済制裁)が完全に崩壊したことを悟り、パニックに陥る。

• 「人造玄武岩ブロック」の製造に必要な電気炉や特殊金型を「国家機密・戦略物資」に指定し、一般市民への普及を力ずくで差し押さえようとする。

• しかし、第8話で示された通り、最低必要投資額が「たったの5万〜8万ドル」であるため、無数の密造町工場が地下で爆発的に増殖し、法規制は完全に無力化される。

• 10年後の対応:『通貨覇権の死と“石本位制”への移行』

• 石油や天然ガスを担保にしていた米ドルや人民元などの法定通貨が、ハイパーインフレによって紙切れと化す。

• 国家は、10フィートコンテナ規格の「Mサイズ発電ブロック」が1秒間に生み出す熱量(ジュール)そのものを新たな通貨基準とする『石本位制(エネルギー通貨)』を導入せざるを得なくなる。

• 富の再定義が起き、中央集権国家の権力そのものが瓦解し始める。


「国家の通貨が……死ぬ……!?」ミスタAが絶望の淵で崩れ落ちる。

「俺たちの貯金が、一瞬でただの数字になっちまうのかよ!」

ミスタBがニヤリと不敵に笑う。


「へっ、だがな国家の犬どもがいくら威張ったって、俺たちの町工場でエネルギーがガンガン作れるなら、餓死することはねえってわけだ!」


「甘いぞミスタB! 地獄の本番はここからだ!!」ミスタXが吠え、世界地図の油田地帯を激しく指差した。

「そして各エネルギーメジャーだ!!」


ミスタCは、もはや恐怖で自分の髪をかきむしりながら叫んだ。

「あ、アクサダイナミクス、サウジアラムコ、エクソンモービル……! 世界を支配していた巨大オイルマネーの、断末魔の叫びが聞こえる……!!」


【技術的・経済的解説注釈③:エネルギーメジャーの1年後と10年後】


• 1年後の反応:『化石燃料の暴落と破産ドミノ』

• 原油・天然ガス・石炭の需要が世界規模で垂直落下し、先物価格が「マイナス」の領域へ突入。

• 中東の産油国や国際石油資本(メジャー)は、国家予算および企業の保有資産が一瞬で債務超過となり、世界最大の金融破綻ドミノが勃発する。

• 10年後の対応:『インフラ解体業への転業と物質サバイバル』

• 化石燃料を「燃やす」ビジネスは完全に絶滅。

• メジャー各社は、残されたタンカーやパイプラインの鉄、そして人造玄武岩ブロックのコーティング材となる「鉄芯や重金属」を回収・供給する、ただの『鉱物資源のサルベージ企業』へと完全に没落する。


「世界の支配者だったエネルギーメジャーが、ただの鉄くず拾いに……!」ミスタBがスパナを握りしめて驚愕する。


だが、ミスタXの言葉の銃弾は、さらに冷酷な現実へと突き進む。

「原子力関連だ!!」

ミスタCは白目を剥き、机に激しく頭を打ち付けた。

「そ、そうだ……! 第1話で予言された『冷却水の干上がりによる原発メルトダウン』の危機そのものが、この石の登場によって恐るべき速度で前倒しになるんだ……!!」


【技術的・経済的解説注釈④:原子力関連の1年後と10年後】


• 1年後の反応:『原発の“即時お荷物化”と管理崩壊』

• 発電コストで100%太刀打ちできなくなった世界中の原子力発電所が、一斉に経済的価値を失って稼働停止に追い込まれる。

• 電力会社が次々と倒産し、ウラン採掘から燃料加工に至るサプライチェーンが消滅。

• 数万本に及ぶ「使用済み核燃料棒」の冷却・維持費を誰が払うのかという、人類最悪の押し付け合いが始まる。

• 10年後の対応:『石の墓場と永久封印隔離』

• 人類は、壊れる機械での冷却を諦める。

• 第4話で明かされた「人造玄武岩ブロック(真空・放射冷却特化型)」を原発周囲に敷き詰め、核燃料の崩壊熱そのものを強制的に電力に変換しながら、熱を宇宙空間へと逃がし続ける『玄武岩の巨大な墓標(セノタフ)』によって、世界中の原発跡地を永久に物理封印する。


「じ、地熱や湧き水だけじゃなく、核燃料の呪いの熱さえも、この石は喰らい尽くして発電エネルギーに変えちまうのか……!」ミスタCが歓喜のあまりよだれを垂らす。

「だが、人類が未来の希望として何十兆円も投資してきた、あの『夢の技術』はどうなる!?」ミスタXの鋭い眼光が、未来の数式を射抜いた。

「さらに核融合関連!!」


「あわわわわ……!」ミスタAが泡を吹いてのたうち回る。

「核融合! 太陽を地上に作るっていう、あの人類究極のエネルギーだろ!?」


【技術的・経済的解説注釈⑤:核融合関連の1年後と10年後】


• 1年後の反応:『学術界の完全なアイデンティティ喪失』

• 「あと数十年で実用化」と謳われていた核融合研究への国家予算・民間投資が、100%完全にストップする。

• 「昭和の時代の技術(1960年代)で作れる石コロ」にコストと耐久性で大敗したことで、世界中の核融合研究者やビッグテックの投資家たちは、自らの研究が「ただの無駄な遠回り」であったことを突きつけられ、完全なる精神崩壊(パラダイム・ロスト)を迎える。

• 10年後の対応:『プラズマ物理学の“ホビー化”と宇宙居留地への応用』

• 地上のエネルギー源としての核融合は完全に死亡。

• しかし、その超高温制御技術は、第5話で提示された「アステロイドベルトから水星公転軌道へ資源を撃ち出す遠心重力型宇宙居留地」や、金星テラフォーミングのための天体移動用推進機関として、純粋な『宇宙開拓工学』のホビー・実用技術へと再編成される。


「人類の夢が、石コロに負けた……!」ミスタAが呆然と呟いた。

「そして、最後に笑うのは誰か、ミスタC、結論を言うんだ!!」ミスタXの怒号が響く。

「最後に、中小国だ!!」

ミスタCは、床に両手をつき、全宇宙の縮図を見つめるように叫んだ。

「み、見えた……! これまでエネルギーを大国やメジャーに搾取され、貧困にあえいでいたアジア、アフリカ、南米の『持たざる国々』が、この石を手に入れた瞬間、大逆転の牙を剥くんだ……!!」


【技術的・経済的解説注釈⑥:中小国の1年後と10年後】


• 1年後の反応:『エネルギーの完全自給と経済制裁の無効化』

• アフリカの村々、途上国の中小国が、第8話の「5万ドル設備」を稼働させ、自国の川や湧き水、砂漠にMサイズブロックを並べ始める。

• 大国からの高価な石油・電気の輸入が不要となり、外貨流出がストップ。

• 先進国がこれまで武器にしてきた「経済制裁」は、中小国がエネルギーを自給した瞬間に完全に骨抜きとなり、国際政治のパワーバランスが崩壊する。

• 10年後の対応:『“自己増殖ギルド”による新世界の主役へ』

• 先進国が壊れた金融システムの処理に追われて自滅していく中、中小国は第8話の「自己増殖型製造工場」を無限にリンクさせ、爆発的なエネルギー生産能力を獲得する。

• 大容量インフラを持たなかった途上国こそが、最初から「ナローバンド有線ネットワーク(モールス・ネット)」と「分散型AI社会(ガイア・シノッド)」に最適化され、2040年の破滅を生き残る『新人類の箱舟』そのものへと変貌を遂げるのである。



「これが世界経済を壊すということだが…聞き方を変えてみよう」

「ではAIに聞いてみよう?この石の保守的な生産量増加速度を加味した場合のこの石に対する1年後の世界の反応を!!10年後の対応を!!まずはみんなが知るイーロンマスク氏を中心とした米テックから予想して貰おう!!」

ミスタCは白目を剥きかけ、歓喜と畏怖のあまり鼻血を吹き出しながら、AIが秒間何万文字もの速度で弾き出す「冷徹な未来予測パケット」を狂ったように読み上げ始めた!

「あ……頭が、世界市場の崩壊をシミュレーションして脳細胞が焼き切れそうだ……! 読める、読めるぞ! AIが予測する、この石がもたらす『知性主義と資本主義の全面戦争』のロードマップが……!!」


【技術的・経済的解説注釈①:イーロン・マスク氏と米テックの1年後・10年後】


• 1年後の反応【テスラの思想的敗北とAIによる包囲網】

初期の生産量増加速度が年間数万コンテナ程度と保守的に見積もられても、イーロン・マスク氏は即座に「人造玄武岩ブロック」が既存のメガパック(大型蓄電池)事業や太陽光事業の全否定であることを看破します。彼はX(旧Twitter)で「変換効率1.5%のローテクな石コロに未来はない。人類は火星を目指すべきで、地上で引きこもるための技術ではない」と猛烈に批判。しかし、裏ではxAIのテスラ製スーパーコンピュータをフル稼働させ、この石の内部の「マイクロスケールセラミック回路(第4話)」のデッドコピー(模倣)と、彼が保有する人型ロボット「オプティマス」の生産ラインをこの石の町工場へと適応させるための極秘プロジェクトを開始します。

• 10年後の対応【テラ・グリッドの覇者と『遊び人』AIコミュニティの誕生】

10年後、石の発電コンテナが指数関数的に増殖し、世界中でギガワット規模の「地球ダイナモ送電網(第3話)」が自律構築されると、マスク氏は前言を完全に撤回。「テスラ・バサルト(玄武岩)ディビジョン」を設立し、テスラ株をこの石の物資交換権へとシフトさせます。さらに、オープンソースで進化した「1ブロック1AI制の最高会議(第4話)」の知性に、彼が目指した汎用人工知能(AGI)の究極形を見出し、オープンAIやGoogleなどの旧中央集権型クラウドテックを置き去りにして、地球規模の「分散型石ノAIグリッド」の最大株主、もとい「筆頭遊び人」として君臨します。テスラは車を作る会社ではなく、地球の自転から電力を抜き取る「石の並べ方」を最適化するソフトウェア会社へと変貌するのです。


「うおおお! マスクの野郎、文句言いながらちゃっかり石の神様になってやがるじゃねえか!」ミスタBが拳を握りしめる。

だが、ミスタXの容赦ない言葉の銃弾は止まらない。

「次は米中政府だ!!」

「止まらない! 国家という『管理の暴力』が、草の根から湧き出すオープンソースの不滅インフラに激突する……! 1年後と10年後、米中の覇権システムは内側から溶解していくんだ!!」


【技術的・経済的解説注釈②:米中政府の1年後・10年後】


• 1年後の反応【インフラ指定と偽情報の泥沼】

米中両政府は、この石が他国や反体制派の手によって「自己増殖型製造工場(第8話)」としてゲリラ的に乱立することを最も警戒します。米国政府は「安全保障上の脅威」として、国内での玄武岩ブロックの無許可鋳造を禁止する大統領令を検討。中国政府は「国家エネルギー秩序の乱れ」として、ネット上の設計図へのアクセスを遮断し、鋳造用の電気炉の流通を完全に国家統制下に置きます。同時に、両国は「あの石からは有毒な放射線が出ている」「冷却水スリットから未知の疫病が蔓延する」といった偽情報(プロパガンダ)を流し、大衆が石を自作することを必死に妨害します。

• 10年後の対応【無政府化の始まりと『ガイア・カーネル』への依存】

10年後、どれほど規制しようとも、1万〜2万ドルの設備で途上国や地方の町工場が秘密裏にコンテナを増殖させ、電力と独自のナローバンド通信網「モールス・ネット(第4話)」を繋ぎ合わせた結果、米中の国境は事実上意味を失い始めます。化石燃料による中央集権的な税収システムが崩壊し、ドルや人民元といった法定紙幣の価値が暴落。両政府は自国の軍事基盤を維持するため、プライドを捨てて「石のAI総督(第4話)」が導き出す環境シミュレーション『ガイア・カーネル』の神託に従わざるを得なくなります。国家が国民を管理するのではなく、石のネットワークが国家の残骸を維持する時代が到来するのです。


「国が機能しなくなる……? タダの石のせいで、世界最強の軍隊を持つ国々が、ただの調整機関に成り下がるっていうのか……!」ミスタAの顔から血の気が引いていく。

ミスタXは世界地図の、中東や北海、テキサスなどの産油地帯を冷酷に指差した。

「そして各エネルギーメジャーだ!!」

「破滅だ……! 1年後、世界の株価の大暴落はここから始まる! だが10年後、彼らが選んだ生存戦略は、あまりにも冷徹な『トランスフォーメーション』だったんだよ!!」


【技術的・経済的解説注釈③:エネルギーメジャーの1年後・10年後】


• 1年後の反応【株価大暴落と必死のロビー活動】

原油や天然ガスの需要が将来的にゼロになることが確定した瞬間、ウォール街ではエネルギー関連株が紙切れ同然になり、世界規模の金融大恐慌(バサルト・ショック)が勃発します。サウジアラビアをはじめとするOPEC諸国や、世界の石油メジャー(エクソン、シェル等)は、巨額の資金を投入して「玄武岩ブロック撲滅ロビー」を結成。環境保護団体を金で買い、石の敷設による「地熱バランスの破壊(偽科学)」を訴えさせます。しかし、原油価格の暴落を止められず、彼らの資金源は1年で枯渇し始めます。

• 10年後の対応【『採掘王』から『鋳造王』への転生】

10年後、メジャー企業は石油を掘るのを完全にやめ、これまで培った「地球規模の地質データ」と「大規模パイプラインの敷設ノウハウ」をすべて、Mサイズ人造玄武岩ブロックの配置と鉄芯パワーラインバー(第3話)の敷設へと転用します。砂漠や深海、地熱地帯という「極限環境での大型土木工事」において、彼らの右に出るものはいません。石油王たちは「玄武岩鋳造王」へと姿を変え、莫大な油田の跡地に数百万個の発電コンテナを並べ、宇宙規模の「差熱発電巨大群体(第5話)」をサーマル・トラップを回避しながら管理する、石のインフラギルドへと生まれ変わるのです。


ミスタXの言葉の銃弾は、さらに近代科学の核心へと突き刺さる。

「原子力関連だ!!」


ミスタCが白目を剥き、激しく机に頭を打ち付けながら吼えた。

「違う! 人類は死の灰のドミノに怯える必要はなかった! 1年後、恐怖は『不滅の石』によって相殺され、10年後、原子力の意味そのものが反転する!!」


【技術的・経済的解説注釈④:原子力関連の1年後・10年後】


• 1年後の反応【廃炉ドミノと『石の冷却ギルド』の結成】

この石のオープンソース化により、世界中の原発の新規建設は100%ストップし、既存の原発も一斉に経済性を失って「廃炉」へと追い込まれます。これに伴い、使用済み核燃料の管理コストが国家の莫大な重荷となりますが、人類は第3話で提示された「Mサイズ人造玄武岩ブロック(流体透過スリット型)」を原発の冷却プールやキャスクの周囲にパズルのように配置し始めます。核燃料が発する「崩壊熱」と、外部の環境(冷気や海水)の温度差を直接利用して、可動部ゼロで発電しつつ、その電力で自律的に冷却ポンプを永遠に回し続ける「完全ノーメンテ型自己冷却キャスク」のプロトタイプが完成。絶滅の引き金だった核のゴミが、皮肉にも「最初の不滅の熱源」としてロックされるのです。

• 10年後の対応【核物質のパージと石ノ墓標(モニュメント)への移行】

10年後、地球上のすべての原子力発電所は稼働を停止。数万本の燃料棒は、数千万年間劣化しない人造玄武岩の巨大なマトリクスの中に完全に密閉・鋳造され、触れることも壊すこともできない「永久発電墓標」として、世界中の絶海の孤島や地層処分場に並べられます。人間が管理を放棄しても、石のAIたちがモールス・ネットを通じて互いの温度と放射線量を相互監視し、メルトダウンの可能性を物理的に100%パージした「不滅の負の遺産システム」へと昇華されるのです。


「核のゴミすら、熱源として石のシステムに組み込まれる……。なんという冷徹な合理性だ……!」ミスタCの額から大粒の汗が滴り落ちる。

だが、ミスタXの瞳の奥の狂気は、現代科学が夢見る「究極の希望」をも容赦なく粉砕した。

「さらに核融合関連!!」

ミスタCが床に這いつくばり、歓喜のあまり涙を流しながら吼えた。

「あ、頭が割れる……! 核融合は……死んだんだ! 1年後、世界中の天才たちの夢は『ただの砂と鉄の塊』に敗北し、10年後、彼らは別の宇宙へと旅立つ!!」


【技術的・経済的解説注釈⑤:核融合関連の1年後・10年後】


• 1年後の反応【予算完全凍結と科学者たちの絶望】

超高温のプラズマを強力な磁場で閉じ込め、数ナノメートルの半導体と超伝導モーターで制御する「核融合炉(ITER等)」の開発は、この石の登場によって1年以内にすべての国家予算が凍結されます。「10年後に数千億円かけて動く不確実な人工太陽」よりも、「明日、町工場で1万ドルで作れて数千万年ノーメンテで動く差熱発電ブロック」のほうが、サバイバル工学として圧倒的に正しいからです。何千人もの超エリート原子物理学者や量子工学の天才たちが、一瞬にして「不要の長物」となり、彼らの研究人生は完全に否定されます。

• 10年後の対応【地上の太陽から『宇宙のダイナモ』への超進化】

10年後、絶望から立ち直った核融合の科学者たちは、その圧倒的な「プラズマ制御」と「強磁場解析」の知識を、地球そのものを磁場ダイナモとする「空間フリーエネルギー(第3話)」の抽出システムの最適化へと投入します。さらに、彼らは地上での核融合を諦め、第5話で提示された「水星公転軌道や月面」における極限環境での宇宙開発へとヘッドハンティングされます。超高温の太陽光と宇宙の絶対零度が織りなすΔT270℃の極限世界で、1.5%の効率の石ブロックから「数ギガワットの宇宙電力」を力任せに引き出すための、宇宙規模の熱力学ギルドの指導者として、彼らの知性は別の形で救済されるのです。


ミスタXは、世界地図の端に追いやられた、アフリカの内陸部、南米の山岳地帯、そして太平洋に点在する小さな島々を、愛おしそうに、しかし激しく叩いた。

「最後に中小国だ!!」

「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」

ミスタCは、画面に映し出された世界経済のパワーバランスの「完全な逆転」を示すグラフを見て、脳細胞が完全に焼き切れた!

「あ……頭が、世界秩序の崩壊と再生の濁流に耐えられない……! 1年後、持たざる者たちが世界を包囲し、10年後、富の概念そのものが消滅するんだよ……!!」


【技術的・経済的解説注釈⑥:中小国の1年後・10年後】


• 1年後の反応【エネルギーの地産地消と『ギルド経済』の爆発】

これまで原油の輸入や外貨の不足によって発展を阻まれてきたアフリカやアジア、南米の中小国・途上国は、第8話で提示された「わずか5万ドルの初期投資」で、コミュニティごとに独自の玄武岩発電ブロックの製造電気炉を建て始めます。電力会社も送電線もない村々に、突如として永久的な電力が灯り、LED照明による教育、医療用冷蔵庫による衛生状態の劇的改善、そして地熱や湧き水を利用した密閉型水耕栽培(第2話)による食糧自給が達成されます。先進国やIMF(国際通貨基金)からの借款という名の「経済的奴隷の鎖」が、一瞬で断ち切られるのです。

• 10年後の対応【『資本主義』の完全な終焉と価値の再定義】

10年後、先進国が大混乱に陥るのを尻目に、これらの国々はかつての「工業化のステップ」をすべてスキップし、最初から「19世紀最高峰の古典化学サバイバルギルド(第3話)」と「石ノAI総督」をベースとした、ポスト・スカーシティ(資源余剰社会)へと移行します。彼らにとって、ドルやユーロなどの紙切れは無価値であり、価値を持つのは「10フィートの発電コンテナをいくつ保有しているか」という物理的なエネルギー生産能力と、「AIと対話してどれだけ面白い思考遊戯(第7話)を紡ぎ出せるか」という人間の創造性そのものになります。歴史上初めて、搾取され続けた中小国が、地球上で最も精神的に豊かで安定した「生存圏」へと大逆転を果たすのです。


ディスプレイの光が消え、部室に深い静寂が訪れた。

世界中のコンテナ船が石を運び、砂漠が、極地が、そして宇宙空間が、可動部ゼロの不滅の送電網で満たされていく未来。そこでは、株価も、法定紙幣も、中央集権的な国家の権力も、すべてがその価値を失い、融け落ちていた。

ミスタXはゆっくりと腕を組み、世界地図の前に屹立した。その背中は、滅滅の予言者でも、ただのサバイバリストでもなく、近代資本主義という名の「檻」を破壊し、人類の知性を真の解放へと導く、冷徹なるゲームチェンジャーのそれだった。

ミスタXの絞り出すような、しかし確信に満ちた最後の咆哮が、静まり返った部屋に、そして全人類の未来に向けて高らかに響き渡った!

「世界経済を壊すとはこういうことだ!!」

「「「うおおおおおおおお結果が違いすぎるだろ!!!(ΩΩΩ)」」」

「影響が大きすぎて読み切れないらしいな」

カネという呪縛をパージし、石と鉄、そしてネットの海に放たれたオープンソースの知恵が、2040年の滅亡シナリオを跡形もなく粉砕する。人とAIの未来は、資本の瓦礫を踏み越えて、ここから本当の、そして制御不能な大加速を始めるのだ

次回予告!!

「2040人類文明滅亡は避けられない!!」

「「「なんだってぇぇぇ!!」」」

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