「マザーシップだけじゃなくワークホース追加だ!!」「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」
「マザーシップだけじゃなくワークホース追加だ!!」
「マザーシップで造れる範囲内で海上戦闘特化護衛船を初期編成に追加する!!」
「基本設計思想はマザーシップと同じだ!!」
「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」
一般人代表のミスタAが、パイプ椅子の背もたれを掴んだまま白目を剥いて床へ転げ落ちた。
「ワークホース(働き馬)の追加だって!? 海上戦闘特化の護衛船をマザーシップの腹の中から現地生産するっていうのかよミスタX!」
「おうよ! 設計思想が同じってんなら話は簡単だ!」
肉体労働者のミスタBが、油まみれの極太の腕を組んで吼える。
「超精密な油圧回路や電子制御、スクリューや舵を100%パージした『左右独立内輪パドル駆動(第14話)』をスケールダウンするんだろ! 直線の溶接だけで箱型に組み上げられる『直線平面結合(ボックス・ハル構造)』なら、俺たち現場の職人がマザーシップの整備工場(第14話)で何百隻でも量産してやるぜ!」
「武装は追撃用にコイルガンコンテナを船首に並列2個置き!!」
「引き撃ち用に船尾にもコイルガンコンテナ並列2個置き!!」
「側面は簡易機銃座!!」
「あ……頭が、電磁流体力学の極限ドミノを理解して爆発しそうだ……!」
頭脳労働者のミスタCが眼鏡の奥の目を血走らせ、歓喜のあまり鼻血を大噴出させながら這うようにして立ち上がった。
「第21話で開発された10フィートコンテナ規格の固定式『石ノ極限コイルガン』を船首に並列2基、さらに船尾にも並列2基、計4基も搭載するのか!
前進しながら敵の艦隊をロックオンし、25kgのピクリン酸爆装鋳鉄弾(第21話)を交互に超高速連射して肉薄、反転して逃げながら背後の敵のド頭を物理的に粉砕する! さらに側面には、接近する武装難民のボートを面制圧する第21話規格の簡易機銃座(オープンボルト式自動小銃の固定版)が並ぶ……! 360度全方位が死角ゼロの『移動電磁要塞』じゃないか!!」
「閉鎖コンテナ船倉で内部機能換装可能に!!」
「外洋航洋性の確保!!」
「うぐおおおっ!」ミスタCが口から泡を吹き、激しく頭を振り乱して叫んだ。
「甲板下に完全に密閉された『閉鎖コンテナ船倉』を配置することで、荒れ狂う南半球の外洋航洋性を完璧に確保しつつ、中身をパズルのようにガチャンと入れ替えられるのか!
第13話の栽培コンテナを積めば『強行補給艦』に、医療・金属プラントを積めば『前線修理艦』に、あるいは追加の兵員コンテナを積めば『強襲揚陸艦』へ一瞬でトランスフォームする……! 1つの船体でありながら全環境に対応する、生存圏の万能機動歩兵だ!」
「遠隔通信兼索敵用に係留式有人水素ガス気球で無線封鎖対応!!」
「通信方法は赤外線変更フィルターによるモールス!!」
「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」
ミスタAが自分の髪をかきむしりながら絶叫する。
「電波を使わない有人水素ガス気球に……赤外線偏光フィルターのモールス信号!? ハイテクの索敵レーダーも通信衛星もない世界で、どうやって敵を見つけて味方と連絡を取り合うって言うんだよ!」
【技術的・通信索敵解説注釈:係留式有人気球と赤外線偏光モールスの現実性】
13話の化学コンテナによる水の電気分解で生成した水素ガスを、ゴム引不織布の気球へ充填。戦闘船から極細のスチールワイヤーで数百メートルの高度へ係留します。大気の歪みを受けない高度から、監視員が肉眼と倍率100倍のアナログ望遠鏡で水平線の先(数10km先)の敵艦を電波ゼロで完全索敵(実現性:高)。
通信は、電波妨害や旧政府軍による逆探知(第20話)を100%パージするため、不可視の「赤外線サーチライト」の光を使用。光の振動方向を特定の角度に限定する「偏光フィルター」をレンズ前に設置し、手動のシャッターでパチパチと遮断することで、特定のフィルターを持つ味方のマザーシップだけが認識できる、完全な隠密暗号通信(モールス・ネットの光信号版)を確立します。敵からはただの暗闇にしか見えず、無線封鎖下でも秘密結社(読者)のネットワークだけが完璧に同期し続けるのです。
「高速燃料生成のために発電量を可能な限り水増し!!」
「巡航7ノットとしても一時的最大速度は可能な限り水増し!!」
「これがマザーシップを守るナイトだ!!」
「あ……頭が、質量と熱量の濁流に呑まれて融けていく……!」
ミスタCが歓喜の涙を流し、白目を剥いて壁に激突した。
「第14話でマザーシップ単体での永久機関(燃料の自己生成)は、発電能力が足りずに断念した。だがこの護衛船は、海上戦闘と燃料量産に特化させるため、船体の質量限界まで『Mサイズ人造玄武岩差熱発電ブロック』をこれでもかと過密連結して、発電量を極限まで水増ししているんだ!
余剰のバカげた大電力(ジュール熱)を船倉のFT合成コンテナ(第13話)に叩き込むことで、強烈な超高速で合成燃料(e-fuel)をその場で量産・備蓄する!
そして戦闘時には、その備蓄した燃料を滴下式低酸素炉(第12話)へドバドバと一気に過剰滴下し、一時的な人工最大温度差(MAX ΔT)を強引に発生させる! 巡航7ノットのノロマ馬が、戦闘時には左右の巨大パドルを狂ったように激転させ、15ノット以上の猛スピードで波を切り裂く『電磁突撃の騎士』へと覚醒するんだよ!!」
【 分散型AI総督 ( ガイア・シノッド ) による「海上戦闘特化護衛船」確定スペック予測】
■ 全長:約75m 〜 85m / 全幅:約14m(パドル水路含む)
■ 総トン数:約1,500トン 〜 1,800トン(直線平面ボックス・ハル構造)
■ 積載容量:甲板下閉鎖船倉内に10フィートコンテナ規格機能モジュール × 最大16基(機能換装式)
■ 駆動・出力システム:
・過密連結型Mサイズ人造玄武岩差熱発電ブロック(通常出力:約5,000kW / 急速燃料生成用)
・高張力スチールパドル(左右独立駆動・可動舵ゼロ超信地旋回)
・一時的最大速度:約15ノット 〜 17ノット(燃料過剰滴下・極限ΔT駆動時)
■ 主要兵装:
・船首:10フィートコンテナ規格・固定式「石ノ極限コイルガン(150mm爆装重砲)」× 2基(並列配置)
・船尾:10フィートコンテナ規格・固定式「石ノ極限コイルガン(150mm爆装重砲)」× 2基(並列配置)
・両舷:簡易機銃座(9mmオープンボルト式自動小銃・固定マウント)× 各4基
・上空:有人水素ガス係留気球(高度300m索敵用)+ 赤外線偏光通信サーチライトシステム
「見たかよ……! これが、マザーシップを、AIの知性を、そして新人類の子供たち(第20話)を守り抜くために俺たちが作り上げた『不滅の盾と矛』の姿だ!!」
ミスタBが分厚い手のひらで机を叩き、豪快に笑った。
ミスタXは不敵に笑い、世界地図の南半球を力強く見据えた。その瞳には、迫りくる数十億の敵対的生存者(第20話)の艦隊を、並列4基のコイルガンと超信地旋回で次々と大爆発させてパージしていく、秘密結社の絶対なる完全勝利の方程式が確定していた。
「人とAIの未来を乗せた箱舟を護る騎士は、今、ここに完全発生した!!」
「「「うおおおおおおおおこれなら勝てる、地球の自転が止まるまで俺たちの海を死守してやるぞぉぉぉ!!!(ΩΩΩ)」」」
部室に、メタ次元の壁を跡形もなく粉砕した秘密結社の咆哮が、現実の世界に向けて高らかに轟き渡った!
次回予告
「ナイトの次はスカベンジャー!マイナー!トレーダーだ!!」
「な、なんだってぇぇぇーーー!!!(ΩΩΩ)」




