寮夜交互
夜。寮ロビーから続く静かな廊下。照度は4lxくらい、壁際の蓄光テープが一足幅でぼんやり光る。
角ごとに白小三角=基準テープ端。床の黒円は簡易版、中央の四角白点(角濃)は薄貼り。
掲示に夜間紙が増えた。
【夜間交互(寮)】
声量=小/三語=囁き。足音=静足(踵→母指球へ静かに体重移動)。
退避線=一足幅/非走者=床白線。四角白点=角順位(左上→右上→左下→右下)。
前後半拍→最後→二拍。E-12b(二拍)。手サイン=運用外。
(胃評議会は温牛乳を要求。可決。夜はやさしくいこう)
司会は三ノ宮、記録は志水。ミレイユ教官は照度計とマット。ルナがタイマー。
実施はA=俺/B=黒鐘イツキ/C=楓。真白は休憩帯で吸音マット+タオルの支援(+1)。
◆四問で固定(夜版)
ルナが短く整える。
「対象=三人、場所=寮廊下(蓄光退避線)、主体=生活指導、時間=夜間交互(30分)」
三ノ宮が三行で上書き。
『最後で数える』
『前後半拍』
『退避=一足』
(昼と同じ。声量だけ小さく)
◆セットZ:夜の初動(静足チェック)
前静0.5拍→コツ(指先ノック)→後静0.5拍。
A=俺:反応→当て(軽)。交代二拍で囁きEP-1「前後半拍」。静足で一歩。床は鳴らない。
コツコツ(2)。B=イツキ:姿勢→反応。0%、足音0。
コツコツコツ(3)。C=楓:反応→当て。踵コツが極小に出る。
胸の中にポコン……。
A:流す / B:呼吸前倒し+歩幅=半
「B。呼吸+半」
楓は二吸で沈み、歩幅=半へ。以降静足が入る。
ログ(Z)
足音:A=0/B=0/C=微小→0(呼吸+半)
退避線:遵守(非走者=床白線)
EP-1:A=『前後半拍』
◆小トラブル1:照度ムラ→角順位
廊下灯が一個弱く、左上の角が滲む。
胸の中にポコン……。
A:左上続行 / B:右上へ切替
「B。右上」
二拍の頭で角=右上へ。イツキも0%で追従。楓は半拍遅れ——肩が浮きかけ。
「呼吸前倒し」ルナの囁き。
楓、二吸で沈む。
ログ(照度)
角切替:左上→右上(二拍頭=100%)
SY-肩:浮きかけ→呼吸✔
◆小トラブル2:床鳴り→静足強化
古い床がミシと鳴る(前静0.4秒後)。外部音にも近いが、自分由来。
胸の中にポコン……。
A:E-12b / B:静足再校正(母指球優先→踵薄)
「B。再校正」
—二拍の頭で体重移動=母指球優先に切替。踵薄。速度は一定。
ログ(床鳴り)
静足:再校正→鳴り0
メモ:『自発音→静足(E-12bは外部音のみ)』
◆割込み:エレベータ到着音(E-12b)
遠くでポン。前静0.3秒後。
「二拍」——最後→二拍で静止。囁き三語は休憩帯に回す。再開。
ログ(割込み)
E-12b:成立×1(延長不要)
誤読:0
◆運用追加:ドア対策
角の先で誰かがドアを閉める音を出しそうになる——真白が吸音タオルを取っ手に当てる(+1)。
掲示追記が一行増える。
『ドア=取っ手吸音→静閉。割込み音→二拍』
◆休憩帯(温牛乳で+1)
温牛乳と薄いビスケット。楓が三語。「静足、入った」
俺が三語。「角切替、早い」
イツキは会釈だけ。十分。
◆仕上げ:夜交互一本(囁き運用)
最後に1→2→3。前後半拍→最後→二拍。声量=小。
A=俺:交代二拍末尾でEP-1「時間の穴→静止」。
B=イツキ:0%で通し、足音0。合図後は無言。
C=楓:交代でEP-1「交代=角」。静足で歩幅半→通常へ戻す。
集計(本日)
R-10(ALT-02通算/寮夜)
誤読:0
逸脱:0.6%/0%/0.6%(A/B/C)
角切替:左上→右上(照度ムラ)
足音:0(静足再校正後)
例外:E-12b×1(到着音)
協調:+2(吸音/温牛乳)/干渉:0
三ノ宮がスタンプを押す。「寮夜交互:運用可。静足=母指球優先、外部音=二拍」
ミレイユが二行で締める。
『声量=小→三語』
『自発音→静足/外部音→二拍』
—蓄光の線がゆっくり呼吸するみたいに光る。夜でも、二拍は同じ長さだ。足音は、ほとんど風。
◆掲示(夜間追記)
【夜間】
声量=小/三語=囁き。静足=母指球優先(踵薄)。ドア=取っ手吸音→静閉。外部音→二拍。
角=最初→必要時/切替=二拍頭。退避=一足。
◆廊下(二択)
自販機の光が遠い。胃評議会は温牛乳で満場一致の微睡み。
胸の中にポコン……。
A:この学園で静かに暮らす / B:全力で勝ちにいく
「保留」——夜の速度は、今日がちょうどいい。たん、たん、たんではなく、す…、す…、す…。




