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悪役令嬢、生まれて初めて妹分が出来ました。

家の屋敷の書物室には色々な本が置かれてある。ジャンルで例えるなら世界史・歴史・物語・勉学・魔法学・薬学・絵画・生物学・考古学・辞書などと様々な本が存在する。


そんな私は、たった3年でこの書物室にある書物の約半分以上読破している。何せこれも全ては破滅√を回避する為にね。


そして書物室にて。


エリシア「わぁ……。」


お客様であるレリウス学園長の娘であるエリシアを書物室へと連れて来たからだ。


ゲームでのエリシアは弱気ながら大人しく読書を趣味としている本の虫、もしかしてと思って私は試しとして彼女を連れて書物室へ連れて来た結果、エリシアは書物室にある本の山を見て眼をキラキラと輝かせいた。


エリシア「あ、あのっ、これ全部、セリスティア様の御屋敷の、物なのですか?」


エリシアはオドオドとしながらも、私に対して少しずつ喋るも書物室にある本が全部、家の物なのか聞き出す。


セリスティア「そうよ!実を言うとね、此処にある本は全部、私が読み切った物ばかりなのよ!」


正確には半分以上だから全部じゃないけれどね。


セリスティア「どうかしら?もし良かったら何冊か試しに読んでみない?色んなのがあるわよ。」


エリシア「……本当?」


セリスティア「レイラ!紅茶の準備をお願い!後、ついでに何か摘める物も忘れないでね!!」


レイラ「畏まりました。」


紅茶と茶菓子の用意をしにレイラは書物室から出て行くと、エリシアはキャーキャーと騒ぎながらトトトト、駆け出しながらと本棚の元へと向かうと本棚から数冊の本を取り出すと、エリシアは本棚に背を乗せて座りながらその1冊を興味津々で読み始める。


セリスティア「本当な行儀悪いけれど、結構喜んているし、まあ別に良いか。」


それからの私はエリシアを見守りながら読書を過ごした。気付けば夕方になり、レイラに呼び出されるまで私達は読書にはまり込んでしまい。そしてレリウス様がお帰りになる際に。


エリシア「うわあああああああん!!!」


予感的中、私の事が好かれちゃったのか、エリシアは私に力一杯ぎゅっと抱き着きながら、帰りたく無いコールを連呼していた。


エリシア「セリスティアお姉ちゃんと一緒に居たいよぉぉぉ!!」


セリスティア「あらららら……よしよし。」


私は泣き続けるエリシアの頭を優しく撫でる。その場面を見つめていたレリウス様は驚いていた。私、何かしちゃったかな?


レリウス{何時も私の影に隠れてビクビクと周囲に怯えていたあのエリシアが、身内である親以外の人間、まさかルーファスの娘に心を開かれる何て…。}


ルーファス「レリウス…。そう言えばまだあの話を2人には伝えていなかったな。」


レリウス「そ、そうだね、わ、忘れていた。」


あの話?一体何の事なのだろうかと思ってるとレリウス様が私に話し掛けて来た。


レリウス「セリスティア、実は君に言い忘れたがてらに君にお願いがあってね、私は仕事の都合上、この領地にある別荘にて暫く滞在する事になってて、その間、エリシアの事をお願い出来ないかな?」


エリシア「ふぇ?」


セリスティア「……それはつまり、レリウス様がお仕事の都合でお忙しい中にエリシアと遊んで欲しいと言う事で宜しいのでしょうか?」


レリウス「………えっと、ああ、その通りだよ。良く私の言う事が分かったね。」


セリスティア「え、ええ、其処はその、何となく直感で。と、兎に角、良かったねエリシア!明日もまた貴女と一緒に遊べるって事よ!?」


エリシア「ほ、本当、ですか?」


エリシアは顔が見えない程に必死に私に抱き付きながら、私とまた遊べるかどうなのか私に聞き出す。


セリスティア「ええ、本当よ。嘘じゃないわ。」


エリシア「また。一緒に、御本を呼んでくれるのですか?」


セリスティア「当たり前よ、この私に二言は無いわ、約束する。」


あれ?さっきから抱き着いちゃったまま、間が入ってるけれど、もしかして寝ちゃったのかな?そう思いきやエリシアは涙目のまま私を見上げながら、私に言った。


エリシア「………私と、ずっと一緒に、居てくれますか?」


セリスティア「勿論よ!もうとっくに貴女と私はお友達何だから!」


ぱぁぁ…とエリシアは天使の様な綺麗な笑顔をしながら、また遊べる


エリシア「では、また明日も此処で御一緒に御本を呼んでくれるのですね!?」


セリスティア「え、ええ…約束するわ!」


それからと言う物の、レリウス様と手を繋ぎながらエリシアは私に向けて大きく手を振りながら別荘へと帰って行った。


別れ際の最中、お父様は私の頭を優しく撫でながら優しい笑顔で「良い友達が出来たなセリス。」と褒めながら、一緒に屋敷へと戻ったのだった。


レリウス「………エリシア?」


エリシア「………ずっと、ずっと一緒に居てくれるって、言ってくれた。エヘ、エヘヘヘヘ……。」


この時の私はまだ気付いていなかった。まだ7歳だったエリシアの内心に途轍とてつもない私への増愛ぞうあいが目覚めてしまった事を……。


エリシア「お姉様ぁ♡」

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