お姉ちゃん襲来!そして1人目の攻略対象との遭遇。
私は現在、読書中の書物室にて、途中から現れた2人の少年少女の突然の来訪に、私は今、唖然としていた。
「………誰、ですって?」
彼女はプルプルと身を震えさせる、不味い!私何か怒らせてしまっちゃったかな!?そう思ってると。
「お姉ちゃんよ!」
「………はい?」
「だ・か・ら!お姉ちゃんよ!お姉ちゃん!」
「あ、姉上、も、もしかしたらセリスティア姉様は頭を打った衝撃で僕達の事…。」
「嘘でしょ!?じゃあ、セリスティアはアンタの事は疎か、私の事すらも?」
何も言わずに少年は頭を縦に頷き答える。
この様子からして、どうやら私の事を知っている人物達だ。それも親密的な関係の、でも、もう1人のあの少年の顔。何か何処かで見た事がある様な…。
そう思ってると、少女は私の両肩をガシッと掴みながら。必死な顔で叫んだ。
「私よ!エレイナ!エレイナ・G・ルークディオス!!貴女のお姉ちゃん!!」
「エ、エレイナ……はっ!!」
ちょっと待って。エレイナ・G・ルークディオス。その苗字って確か攻略対象の1人であるノービスと同じじゃ!?
「ん?どうしたのよセリスティア。お前は何時も私の事をお姉ちゃんって呼ぶじゃないの。ほらっ!お姉ちゃんって呼んで!!」
「あ、姉上、そ、その、落ち着いて……。」
「うっさい!オドオドノービス!!」
……ん?ってかエレイナ何て言ったの?ノービス?ノービスってあのノービス!?
もしかしてこの一見オドオドとしそうな草食系の少年はあのノービスなの!?
可笑しい!?普段の見た目からして、筋肉質とは無縁の痩せ細った容姿をしている、あ、そう言えば確か、ノービスは幼い頃に寄宿制の軍人学校に通ってたらしく、何でも高等部からの途中入学だって、ゲームの攻略本に記入されていたわね。
そ、それはそうと、この現状をどうにかしないとね。
「え、えっと、その…お、お姉、ちゃん?」
取り敢えず、私はエレイナをお姉ちゃんと呼び応えると。エレイナは私に向かって飛び付き、ぎゅっと抱き締めた。
「きゃっ!?」
「良かった!やっぱりお前はそのままだったか!!お前が頭を打って酷い血が流れる程の大怪我を負ったって聞いて驚いたが、本当に何も無くて良かったよ。」
「セリス姉様。本当に大丈夫ですか?」
「ええ、本当にもう大丈夫よ、有難うノービス。」
「でも良かった。もしあの怪我が原因で死なれてしまったら私…。」
そう言うとエレイナは、悲しげな顔をし、今にでも泣きそうな眼と化する。ヤバい、折角の友人の来訪にいきなり泣かせたりしたら私が悪役令嬢扱いされてしまう!と、取り敢えず謝っておこう。
「ご、御免なさいお姉ちゃん。もう二度と心配させないから。だからもう泣かないで。」
「セリス〜〜もうっ!お前と来たら本当に可愛いわね!!」
再びエレイナにぎゅっと抱き着かれる私、少し力加減は増してるけれど、何か抱き着かれた瞬間、また柔らかい感触が私の左腕に触れ感じた。
{ま、また大きな胸が、私の左腕に当たってるんだけれどぉぉぉっ!!}
「エレイナ様!何時までも家のお嬢様を抱き締め続けるのは止めて下さい!これ以上続ければ冗談抜きでお嬢様が窒息してしまいます!!」
「あら?別に良いじゃないの。折角数日振りに会えた愛する妹分との対面何だよ!メイドの分際でそんな権限があると思うな!!」
「………生憎と、御言葉を返すのですがエレイナ様、客人である貴女様にこの様な発言は失礼致しますが。流石に度が過ぎてるのでは有りませんでしょうか?」
レイラはニコニコと微笑んでいるが、眉間に皺を小さく寄せており、怒るのを我慢しているよ!?
しかし、レイラの猛攻はまだまだ続く。
「例え実の姉妹でも何でも有りませんのは分かりかねます。しかしです、お嬢様は昨日から意識を取り戻したばかり、遊ばせるのはもう暫く時間が掛かりますのでどうか御勘弁をお願い致します。」
「………。」
流石はレイラ、私を含めたこの面子の年長として決まってる感じ。流石のエレイナもこんな事を言われては黙るわよね。
そう私は思っていると、黙っていた筈のエレイナの口が開いた。
「貴女、レイラって言ったっけ?今日からこの屋敷の使用人に入ったばかりとは言え、貴族令嬢である私相手にその様な口を言われるのは人生産まれて始めてよ。気に入ったわ!貴女、私のお付きになりなさい!!」
「きっぱりとお断り致します。」
「何ですってぇ!?」
「私が仕えるのは此方のセリスティアお嬢様だけです。当屋敷に勤め始めてまだ初日とは言え、いきなり転職は流石に御勘弁を願います。」
予想外に、レイラと友人になる事を拒まれ睨むエレイナに対し、平然と笑顔で対応するレイラの間にバチバチと電流が弾け出す、その2人の間に。ノービスが何とか止めに入るものの、2人が静止する動向は全く無く、室内はギャーギャーと、エレイナとノービスの騒ぎ声が響き続ける。
あーーー。駄目だこりゃ、折角、書物室で静かに読書に専念したいのに思いも寄らない、幼馴染と言う名前の来訪者の襲来で集中出来やしないと見込んだ私は。数冊の本を抱え持って、1人、読書に専念する為に自分の部屋へと戻ったのであった。




