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第7話 魔法

『防御力はゼロだが知力と体力はカンストしている!防御力がゼロならすべて回避すればいいだけだ――お前たちは俺に触れることすらできない。』第7部です。

「魔法とは何か?」


ミルンは俺たち二人にそう尋ねた。すると、隣に座っていたアザレアが突然、手を挙げた。


「魔法とは、体内にある魔力によって引き起こされる現象です」


「いいわ。では、魔法はどのようにして生み出されるのかしら?」


アザレアは再び手を挙げ、答えた。


「魔法は、誰かが生み出すことで成立します。高い知力と豊かな想像力を持つ人なら、新しい魔法を生み出すことができます。そして、誰もが使える基本魔法は、先人たちが生み出し、誰でも使えるようにしたものです」


ミルンは、まさに期待していた答えだったと言わんばかりに微笑んだ。


「よくできました、アザレア。では、この世界に存在する魔法の属性について説明してみて」


「魔法には、火、水、土、風、光、闇の六つの基本属性があります。それぞれの属性に対する適性は、人によって異なります」


「では、どうすれば特定の属性に適性を持てるようになるの?」


「十三歳になる前に、何かを経験したり、感じたり、行動したりすることで決まります。十三歳未満の人が魔法を使えないのは、体がまだ魔力の扱いに慣れておらず、魔力を現象や物質へと変換できないからです。何かをしたり、感じたり、経験したりすることで体が適応し、体内にある魔力を使って魔法を生み出せるようになるのです。


また、属性への適性がなくても、純粋な魔力を使えば魔法を使うことはできます。ただし、属性魔力を使った場合に比べて、威力が弱く、耐久性も低くなります」


ミルンは頷くと、バッグから一冊の本を取り出した。


その本は赤い表紙で、分厚く、表面には大量の埃が積もっていた。


ミルンがその本を俺に渡してきたので、受け取った瞬間――突然、全身から力が抜け、思わず本を落としてしまった。


「あなたの魔力量はまだ少ないみたいね。つまり、もう少し訓練が必要ということよ」


「魔力量が少ない? 訓練?」


俺が意味を尋ねると、ミルンは答えた。


「そう、訓練よ。魔力量を増やすための訓練。この本に触れている間は、毎秒あなたの魔力が吸収されてしまうの。だから、この本に触れたまま、少なくとも十分間は読み続けられるようになるまで、魔力量を増やさなければならないわ」


「どうすれば魔力量を増やせるんですか?」


「魔力量を増やす最も簡単な方法は、体内にある魔力を使い切ることよ。何かを形作るために魔力を使い、何度も魔法を発動させて、体内の魔力を空にするの。そうすれば、魔力が回復したとき、魔力量が数パーセント増えるわ」


「でも、俺は魔力量が少ないから、魔法を使えないんですよね? それなのに、どうやって魔力量を増やせばいいんですか? 魔力がなくなるまで、この本に触れ続けるだけじゃ駄目なんですか? それなら魔力量を増やせるんじゃ……」


俺の質問に、ミルンはまるでこう聞かれることを予想していたかのように、微笑みながら答えた。


「大丈夫よ。魔力量が少ないからといって、魔法が使えないわけではないわ。まずは、心臓の周りにある温かい流れを感じてみて」


俺は言われたとおりにし、意識を集中させた。


血液の流れに意識を向けると、それとは異なる、温かい流れを見つけることができた。


「どう? 見つかった?」


俺はゆっくりと頷いた。


「では、その温かい流れを指先へ向かわせることに集中して。それから、何かを想像してみて」


俺はミルンの指示に従い、右手の人差し指の先へ温かい流れを集中させながら、一つの箱を想像した。


すると突然、指先から青い光が現れた。


それは液体のように見え、ゆっくりと箱の形へ変わっていった。


「それが、誰もが持っている純粋な魔力よ。では、今度はその箱が炎に変わるところを想像してみて」


炎を想像した瞬間、指先から小さな火が生まれた。


「おおっ!」


俺は炎を見つめ、その変化の様子を観察した。


しかし、しばらくすると炎は消えてしまった。


「今のように炎が消えたということは、指先に流した純粋な魔力を使い切ったということよ。もう一度、魔力を流さなければならないわ。では今度は、温かい流れを直接、人差し指へ流してみて。何かを想像するのではなく、それ自体が炎であると想像するのよ」


俺がそのとおりにすると、今度は純粋な魔力が現れることなく、指先に小さな炎が直接生まれた。


「この方法で使っているのは、純粋な魔力ではなく、属性魔力よ。属性魔力は、その属性に適性を持つ人だけが持ち、使うことができるの。だから、適性のない属性の魔法を使う場合は、純粋な魔力を使うことになり、魔法の威力が弱く、耐久性も低くなるわ。


それから、属性魔力を使った場合、魔力の流れを自分で止めるか、魔力を使い切らない限り、放った炎が消えることはないの。


もし属性魔力を使い切ったら、たとえ自分から魔力を流していなくても、純粋な魔力を吸収して補充するわ。


さあ、今度は光や水など、別の属性も試してみて。魔力量を増やす練習をしながらね。属性魔力は、その属性に適性がある魔法にしか使えないの。適性がなければ属性魔力は使えず、代わりに純粋な魔力を使うことになるわ。私はその間、アザレアに魔法を教えるわね」


「わかりました、師匠!」


俺は意気込んで答え、魔力量を増やすための訓練を始めた。


まずは、純粋な魔力を指先へ流し、その形を確かめてみることにした。


実際に見てみると、確かに水のような液体状だった。ただし、色は濃い青色で、淡く光を放っている。


純粋な魔力の形を確認した俺は、次に属性魔力を使う練習を始めた。


純粋な魔力を何度も物質へ変換する手間を省くためだ。


そして、訓練をより効率的に進めるため、俺は三種類の魔法を同時に練習することにした。


人差し指に炎、親指に水、中指に土。


三つの魔法を同時に使いながら訓練していた、そのときだった。


突然、視界が真っ暗になり、ぐるぐると回り始めた。


気づかないうちに、俺はその場に倒れ込み、意識を失った。

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