第17話 男の人たち
「私のマサシに何するの!!」
酷い傷だった。
なんで、こんなひどいことできるの?
あ、でもまだこの人達がしたって決めつけちゃダメだ。
先入観はいけない。
もしかして、手を出していたのも助けてくれようとしただけかもしれない。
でも、きちゃったもんはしょうがない。
もし、マサシが怪我しているのを助けてくれようとした人なら、誤解で謝ればすむ!!
マサシに怪我させたなら、容赦しない。
私の大事なペットなのだ。
家族のような犬なのだ。
狼みたいにカッコよくて、泥棒も追い払ったことのある勇気ある犬なのだ。
毎日マサシと寝るぐらい仲良しなんだ。
家族の中でも1番私に懐いてくれてる可愛い犬なのだ。
そんなことを思ってると、男の人たちは私に話しかけてきた。
「こいつはお前の獣人なのか?」
「そうだよ!私の犬のマサシだよ。」
この男の人たちは面白い言い方をする。
獣人って。
そんなに犬とか動物が好きなのか。
『人』とつけるぐらい。
これは、私の勘違いの方があってそうだ。
「犬って、こいつは狼だろ?」
「確かに狼に見えるけど、立派な犬だよ。」
顔立ちは、狼そっくりだけど、れっきとした犬だ。
「あーそうかそうか、犬か。狼が犬って」
心底面白そうにお腹を抱えて笑い出した。
しかも、5人全員。
そんなに、狼に見える犬が面白いのか。
「じゃあ、こいつはお前の奴隷なんだな?」
笑いが収まったのか、目尻に涙を浮かべて、確認するように聞いてきた。
「奴隷?奴隷じゃないよ!」
失礼な!奴隷って!奴隷って!
この人達にとって、犬は奴隷なのか!!
ひどい!!!
「あ?最初、こいつはお前のだって」
心底不思議そうに聞いてきた。
「奴隷じゃないの!ペット!!奴隷なんてひどい言葉使わないで!!」
私は睨みつけながらそう言う。
「あー、そうかそうか、奴隷じゃ可哀想だな。悪かったよ。ベットだな、ペット。あはは」
また、5人全員で笑い出した。
どんだけ、笑いの沸点低いんだよ!!
でも、謝ってくれたし、別に悪気があったわけじゃないのかな?
「それで、あななたちはマサシに何の用なの?」
肝心のこれを聞いておかないと。
「悪い、悪い。お嬢ちゃんのペットなら問題ないんだ。ちゃんと見とかないとだめだぞ。大切なペットなんだろ?」
優しく私に諭してくれた。
つまり、この人達は1人でいたマサシを保護しようとしてくれたのか。
最初怖かったのは、離れちゃダメだよと教訓を教えるためにわざと悪い人のふりをしてくれたのか?
よくわからない。
まーでも、マサシが無事ならいいんだよ。
男の人たちは近くにあった、馬車に乗って、たぶん方向的に私が最初に召喚された国に帰っていった。
マサシの方を振り向いた。
ん?マサシが騎士みたいな格好してる!!
かっこいい!!
でも、ボロボロ。
何があったんだろう?
軍馬くんと仲良くなって、大分動物の言葉が分かるようになってきたから、マサシの言葉もわかるかな?




