表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
10/28

急げ

焦って見守る中、ドン、と白い柱が赤く染まった。非常に危機感を感じる。

『ソの一族が、血を流している』

と、干物をかじって、神様が言った。

「それって、お兄様の事ですよね!? ダメダメダメダメ、それダメです」


『焦るな。まだ儀式は完成しておらぬ。キのシルシがついた娘っ子、おぬしの希望を叶えよう。申すが良い』

おぉ、お供えの効果が!?

私は急いで言った。

「ラウル様の呪いを消す方法を教えてください! むしろ消して! あとお兄様も助けて!」

『3つもじゃ。贅沢言いおる』

『これだから娘っ子は・・・』


「5人もいるのです、願いが3つなどまだ少ないぐらいではありませんか!」

と私は必死で訴える。

「すべてが叶いましたら、湯を沸かして、先ほどのスープも捧げますから!」

『あい分かった』

『よし確かに願い聞き届けよう』


なんと食べ物の効果が高い神様たちなんだろう。万歳!


『道を行け!』

『待てその前に配置に戻れ!』

『しばし待て!』

シュンっと、一人を残して神様の姿が消える。

『戻ったぞ!』

『それ道を作れ!』


五つの山から線が伸びてきて、中央の白い柱に届いた。

目の前に残った神様が、モグモグと口を動かしながら、白い線を指で指す。

『娘っ子、この道を行け。中央神に至る』

「・・・この道を歩いて行けと? 馬でも行けますか?」

『馬は贄となり喰われる。喰われていいなら、連れていけ』


「待って、私は無事に帰れます?」

『そこは我らが守ろう。無事に戻り、我らに感謝のスープを供えるが良い』

「かしこまりました!!」


ぐっと手に力を込めて握る。馬さんは道連れにできない。だから一人で!

よし、行くぞ!


・・・ん!?

「呪いを消す方法はご存知でしょうか?」

『知らぬ』

『知らぬが、思い出す事にかければいい。そなたの兄は、あの地で何かを思い出したようじゃから』


えぇい!

とにかく行くしかない!

『急げ。血が多く流れている。主神が再び力を得る。新たな契約が為される前にたどり着くのだ』


柱が、またドォン、と大きくなった。赤色が、濃くなった。

それが流された血の色を受けてのものだとしたら。私の顔色がザァっと失せる。


『急げ。あまり時間がかかると、わしらも潰される』

「はい!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ