その後の報告
残り1話エピローグでおしまいです。
早いものでルースミア様がいなくなって5年の歳月が経ちました。
当初皆さんには上手い言い訳が見つからず苦労しました。
ガウシアン王国が大陸全土を支配して恐怖政治があちこちで始まったそうです。
そうと言うのはノーマ侯爵は兵士には大変厳しい方ですが、民には優しいお方の為ヴァリュームは平穏無事な暮らしが出来ていたからなんですけどね。
なんと催し事までやってくれたりするんですよ。
サハラ様はあの日から腕輪の力がなくても杖術?を扱えるようにと日々訓練しながら、時折ヴァリューム湖の遺跡へフラッと足を運んで2〜3日戻らないことがあったり…その度に戻るとセーラム様に泣きつかれて、セッター様に勝手に1人でどこか行かないでくださいと怒られてましたね。
セッター様はサハラ様に色々と教わりながら剣の訓練もしてましたが、どちらかと言うとしょっちゅう騎士道に関してサハラ様と口論していることのほうが多かったような…
今ではすっかり師弟のようでしてサハラ様をマスターと呼んでましたね。
それとセーラム様。
セーラム様はすっかりサハラ様に懐いてしまい、どこに行くにも一緒について回る子になってしまいました。
サハラ様優しい方ですからねぇ…
レイチェル様は美しく成長されて求婚が後を絶ちませんでしたが、その都度『サハラに勝てたらいいわ』と言ってしまったものだからサハラ様に挑むものが後を絶たず、迷惑ばかりかけていました。
私は早い段階で諦めましたが、レイチェル様はまだ諦めていないのかな?
ルースミア様にはかないませんよ。
え?なぜ過去形なのかですか?
それはつい先日セーラム様が15歳になって、無事冒険者登録を済ませて冒険者証を手にしたので、サハラ様がレイチェル様、セッター様、セーラム様を連れて旅立たれたからです。
私?
私、カイは……
「おーいカイ!さっさと仕込み手伝えよ!
もうすぐ夜になっちまうぞ!
ったくよー」
あはは…怒られちゃいました。
実は1年前に私はもう一つの夢だったお嫁さんになれました。なんとびっくりヴェン様のご友人のフェガスが私の旦那様なんです。
本当は前から好きだったけど奴隷だったからとかなんとか?
奴隷紋がなくなってしばらくしてから、やたらと声をかけられる様になってと言った感じでした。
「おーい頼むよー。怒ってないからさー」
口は悪いんですがすごく良い人です。
サハラ様が教えてくれたお料理のおかげで今じゃうちは大繁盛してます。
しかもレッドエンペラードラゴンインとも提携を結んだので、夜になると大忙しです。
「頼むよ。いや、お願い。カイちゃ〜ん」
……。
「はーい、今すぐ行きまーす」
読んでいただきありがとうございます。
残りあと1話です。
帰宅途中なので19時ごろ更新を予定してます。




