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凡人の異世界転移物語  作者: 小さな枝切れ
第四章 忍び寄る暗雲
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遅い援軍

朝日で俺が目を覚ますとルースミアが寄り添うように座っていた。


「目が覚めたか」

「うん、なんかすごい疲れた」

「英雄の薬の影響だな」

「やっぱそういうもんか」


何気無い会話をする。

辺りを見渡すとそこら中オーク達の死体だらけになっていた。

まぁ中には俺が気絶させただけの奴が目覚めて慌てて逃げ出してるオーク達もいるが…


ルースミアに聞くところによれば、魔法で100匹ほど倒し、その後に白兵戦となって撤退命令をハイオークが出した時は100匹以下になっていたらしい。

そりゃたった2人に半分以上やられたら、撤退もするよな。


俺は棒を杖にして立ち上がろうとしたら、アッサリと折れてしまった。


「やっぱギリギリだったな」


そう言いながら俺は立ち上がる。

ルースミアも立ち上がると逃げようとしているオーク達を見る。


「ルースミア、敵意がもう無いんだからほっといていいよ」

「主は相変わらず甘いな」

「無意味な殺生はしたくないんだ」

「無意味ではないかもしれないぞ」

「どういう事?」


ルースミアは俺にオーク達が斥候であり、ダークエルフ達が侵略準備をしている事を話した。

なんか大事になってきてるなぁ。

出来れば関わりたくないもんだな。


そんな事を思っていると遠くからドドドドドドっと凄い音が聞こえてくる。


ヴァリューム方面から馬に乗った騎士達が向かってきた。

っておい、来るの早すぎないか?


先頭を走る馬から声が聞こえてくる。


「サ〜ハ〜ラ〜」


あの声はレイチェルか。

100機以上の騎士達が近づくと先頭を走っていた軍馬に乗っていたレイチェルが降りて俺に駆け寄ってきた。


「サハラ怪我はない?

大丈夫?

サハラの怪我よ治れ!」


近づくなりそう言ってきた。

俺は大丈夫だよとだけ言って騎士達を見る。

騎士団長ぽい人が指示を出して他の騎士達がオークにとどめを刺しいていた。


「ずいぶんと早く連れてきたな」


ルースミアがレイチェルに言うと、レイチェルの代わりに騎士団長ぽい人が答えた。


「実は[守護の神ディア]神殿のフォルラン司祭長に神託があってな、騎士団を今すぐにここに向かわせるようにと深夜に急の知らせが我が領主に届けられ、領主の命によって大至急なんとか集められた騎士だけで向かったところ、この者と遭遇しこちらに向かってきたのだよ」


この者?

カイとスレイドはどうしたんだ。

俺の顔を見て騎士が俺の疑問に気がついたのか答えてくれる。


「他に2人いたのだが、この少女がいきなり飛び出してきて、私の軍馬に飛びついて乗ってこようとしたときは驚いたものだ。

後はここに来るまでに話は聞かせてもらっている」


二パッと笑顔でレイチェルが俺を見る。


「しかし…オークとは言え、この数をたった2人だけで相手したとは」

「ええ、まぁ…」

「素晴らしい、領主に変わって感謝する。

おっと失礼、名を名乗るのを忘れていた。

私はヴァリューム騎士団の騎士団長を任されているギャレットと申す」

「サハラです。それと…」


ルースミアを見て


「ルースミアです」


一瞬ギャレットがその名で反応を示したが、それだけだった。

騎士団長って冒険者とかにはもっと横柄な態度取ると思ってたけど、このギャレットはそうでもないみたいだな。

それよりもだ。


「レイチェル、ずいぶん早かったけどなんかした?」

「うん?

ええと、神様にサハラとルー姉さまを助けて〜ってお願いしたよ?」


それで神託が降りたとしたら何者だよってなるぞ。

もっとも神託、間に合ってないけどな。


「サハラ様!」


やっと追いついたのかカイが駆け寄ってきた。

スレイドも一緒だ。

うわ〜、足手まといとか言った手前、話しにくいなぁ。


「無事でよかった…な」

「ごめん、俺なんて言ったら…」

「このオーク達の死体の数を見せられたら、ああ言われてもしゃあないさ」

「サハラ様とルースミア様凄いです」

「まぁ、それでもギリギリだったよ」


そう言って俺は折れた棒を見せる。


「我のも壊れた。

脆すぎだ」


ルースミアのリストブレードが折れている。



「サハラ、お前これからどうする気だ?」


足手まといと言われたからか、この後の事を聞いてきた。


「これから?

あんなこと言った手前言いにくいけど、許してくれるなら皆んなと約束通りレイチェルを帝都に連れて行くつもりだけど…」

「あれは私達を助けるためだったのよね。

許すとかそんなの関係ないわ、それより約束は守ってもらうんだから!」

「…だな」

「私はサハラ様の奴隷…仲間です!」


俺はうなずき返した。

あれだけのこと言ったのに皆んな許してくれるのか。


「ありがとう」


思わず涙が頬を伝う。


「主も脆いな」





しばらくしてギャレットがヴァリュームに戻るけど俺たちにどうするかと聞いてきた。

武器も壊れたから買い直すため一旦戻る事を言うと騎士団と共に戻ることなった。


軍馬に2人乗りで乗せてもらって移動したが、昼過ぎに街に着く頃にはケツが2つに割れるかと思うほど痛くなった。

痔になりそうだ。


いつもありがとうございます。


今回登場したギャレットですが、少々キャラ設定が甘いため言葉使いがおかしい時があるかもしれません。

ご了承ください。



次回更新は明日の12時ごろを予定しています。

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