激戦?ルースミア
本日2話目の激戦のルースミア視点です。
ルースミア視点
「サハラ、手加減はいらんのだな」
「遠慮無くやってくれていいよ。
赤帝竜ルースミア」
嬉しい事を言ってくれる。
「ふむ、なら我を敵にしたことを後悔させてやろう」
ハイオークの雄叫びと共に突進してきた。
愚かな豚臭い連中如きが何匹いようと我の敵ではない。
「灰塵と化してくれるわ!流星群!」
8個の火の塊がオークの群れへと飛んでいき、オークにぶつかるとその衝撃で大爆発を引き起こし、突撃してきたオーク達が木っ端微塵に吹き飛んでいく。
流星群一撃ではこの程度か。
本来の姿であればブレスで100匹は焼きつくせたろうに…
仕方あるまいもう一度だ!
「今の一回だけだと思うなよ。
流星群!」
更に我は流星群を使いオーク達は接近することもできずに吹き飛んでいくが、それでもオークの群れは半分も減らない。
ええい、まどろっこしいうえに流星群ももう近すぎて使えん。
次で広範囲魔法はお終いか。
「サハラよ!次で魔法は最後だ。
炎嵐」
炎嵐の後、オークの波に飲まれてしまう。
しまった!
我は慌ててサハラのいる方へと移動しようするが、オーク達が邪魔をしてくる。
「我の邪魔をするなあぁぁ!」
オーク語で叫びながら目の前にいたオークをリストブレードとか言う人間が作った爪のような武器で切り裂く。
飛びかかってきたオークを叩き斬り、側にいたもう1匹を逆の手のリストブレードで突き刺す。
うむ、なかなか良いではないか、このリストブレード気に入ったぞ。
その時チラとサハラの戦う姿が見えた。
お守りは必要なさそうだな…
ならばひと暴れさせてもらおう。
我はサハラが善戦しているのを見て安堵し攻撃に転じることにした。
オーク達が武器を使わずに飛びかかってくる。
我を捕縛するつもりか?
だが体格違いによる力以外は人の姿になったところで変わらない。
普段抑えている力を今は一切抑えずにオーク達をなぎ払うだけだ。
我は飛びかかってくるオークをおかまいなしにリストブレードを振るい、オークをそのまま斬り伏せた。
数十匹ほどだろうか、オークを切り裂いたところでリストブレードが折れてしまった。
脆いな。
仕方がなく我は殺し損ねたオークを捕まえると首を引きちぎり投げすてる。
後でこれを見たらサハラはまた吐くのだろうななどと考えると、思わず顔がにやけてしまった。
「雌は苗床だー」
1匹のオークが事もあろうに我に対し無礼極まりない事を叫び出す。
武器を使わないのはそういう事か。
調子にのるオークを捕まえるといきり立たせたそれを掴み、引きちぎって投げ捨てる。
「貴様ら下等な生物如きが我を苗床に出来るとでも思っているのか!」
「おいコイツ俺らの言葉喋ってやがる」
オーク達がやっと我がオーク語を使っているのに気がついたようだ。
「おい雌、大人しくすれば殺さないでやるぞ。
降伏して俺らの苗床になって子供を産め」
我をここまで愚弄した者は過去誰1人いない。
魔法の範囲に入ってしまうが、こいつらは許せん。
「貴様ら纏めて地獄に送ってやろう。
火…」
次の瞬間我の頭にガシュッと衝撃が走る。
グリンと首を回し我を攻撃した者を見る。
「今のは少しばかり痛かったぞ」
「な…なんだコイツ、剣で頭を切りつけたんだぞ」
そこにはハイオークが我の頭に剣を振り下ろしていた。
剣を持つ腕を掴み、引っ張ると首を掴んで持ち上げる。
オーク達もその光景に手を出すのを忘れているようだ。
「お前…一体何者だ」
「答えろ、この辺りに貴様らオークは居なかったと聞いた。
何をしに来た!」
ゲハゲハゲハゲハと吊るされながら笑う。
「我等の主人達が侵略を開始する。
我等はその先駆けよ。
人間達お前らの時代はもうすぐ終わりだ」
「貴様らオークの主人達だと?という事はダークエルフか。
ククク…だが残念だったな。
貴様ら主人達は大きく見誤ったぞ」
サハラの言った通りになったな。
「ゲハハ、強がりも今のうちだ」
「ククク、冥土の土産に教えてやろう。
我の名はルースミア、赤帝竜ルースミアだ。
訳あって人の形をして人間についている。
邪魔立てするならダークエルフ諸共[死の神ルクリム]の下に送ってやろう」
「な…んだと…」
「すぐに仲間も送ってやる、先に逝ってろ。
炎の手」
グワアアアと言う声を上げながら我の手から発する炎で、掴み上げられたハイオークはみるみる焼け焦げ墨と化した。
さて、忘れてはいないぞと我を愚弄したオーク達に向かい、至近で火球を打ち込み爆殺する。
火球の範囲にいたルースミアにも爆炎が舞うが、そもそも火には強いうえに守りのローブで守られほとんど無傷で済む。
さすがは我のブレスに耐えただけはあるな。
まだオーク達は沢山いる。
我は更に殲滅せんとした時、一番遠方にいたハイオークが撤退を叫ぶ。
一斉に逃げ出すように撤退するオーク達を見送りサハラを探す。
いた!
座り込んでいるようだが無事なのだろうか…
慌てて我は駆け寄ってしまう。
駆け寄った我にサハラが気がつき顔を上げる。
「無事だったか」
「なんとか…ね」
「オーク達が一斉に攻撃してきて離れ離れになった時はさすがに我も慌てたぞ」
「もう少しオーク達の撤退が遅かったら、武器が折れて間違いなく死んでたよ」
思わず我はサハラを抱きしめる。
「無事で嬉しいぞ」
その後サハラは座り込んだまま寝てしまった。
いつもありがとうございます。
ブックマークが増えてきて嬉しいです。
戦闘シーンを書くというのは難しいものですね。
かなりここで時間かかりました…
次回更新ですが、明日の22時ぐらいを予定しています。
それでは




