初授業ですよ!
今日は学園に編入してきて初めての授業。
何をやるかと言うと午後は魔法陣や呪文、歴史や簡単な数学をやって午後からは戦闘を中心にやるみたい。
んで、今は朝のホームルーム中です。
「あ〜特に言うことはねーなーっと言うわけでチャイムがなるまで寝る!」
そう言って寝てしまった。
私は先生に苦笑いを送ってからいつものメンバーと談笑をしようと立ち上がった時だった
私の方へと向かってくる勇者こと中宮君がいた。
「燐嘉!僕君と話をしたかったんだ!昨日はいろいろあったから無理だったけど今ならできると思って!」ニコッ
話をしたかったって…なんの…話をしたいのかしら?しかもさりげなく呼び捨てにしてたし…
しかも後ろにいるハーレムメンバーがめっちゃ睨んできてるんだけど…そこ、考えてくれてる?
「…えっと…なんの…話…かな?…」
「ほら、僕たちあんな別れ方をしちゃったでしょ?だからすごく気になってたんだ!無事でよかった!」ニコッ
あぁ〜そう言うことか。っというかあんたが笑った途端周りの女の子達が気絶したり悲鳴上げたり鼻血吹いたり…どう…収集をつける気なんだろ?
などどうでもいいことを考えて現実逃避しているとそこにエクシュがやってきて心配そうな表情で訪ねてきた。
「リン。どうしたのだ?何か問題でもおきたのか?」
「…大丈夫…もう…話…終わった…みんな…所に…いこう…?」
私がそういいながらみんなの所に歩こうと一歩踏み出したところでハーレムメンバーの1人が文句を言ってきた。
「ちょっと?!お待ちなさい!!まだ話は終わってませんわよ?!せっかく中宮様が話かけて上げたと言うのに一言もないとはどういうことですの?!庶民の分際で!」
うわ〜本当にいるんだね…こういういちゃもんつける人…私は別に話したいとも思ってないんだけどな…
私が何も言わないことに腹を立てたのかまた文句を言ってきた。理不尽だ、っと叫んでいいと思わない?
「貴女聞いてますの?!返事をしたらどうなんですの!!」
このまま黙ってみんなのところに行きたいけどそうすると他の生徒にも被害がいきそうだから取り敢えずうるさいしなんでもいいから返事をしようと口を開けかけた時
キーンコーン、キーンコーン
あらま、チャイム鳴っちゃったわ。しかもちょっと気の抜けるチャイムだし。
私は開きかけた口を閉じ席に座った。
「な?!私を無視しますの?!庶民の分際で許されると思っているんですの?!」
つかあなた好きな人の前でそんな態度でいいの?まぁ〜私には関係ないしいいんだけどね。
そんな事を考えていた私の肩を掴もうとした相手の手をエクシュが掴んだ。
「その辺にしとくのだな。小娘。怒りが収まらぬのであれば我が相手をしよう。」
最後までいい終わる前にハーレムメンバーにだけエクシュは殺気をおくった。
それを見た中宮君がエクシュに怒鳴った。
「みんなに何をするんだ!!そこまでする必要はないだろ?!」
その言葉に私とエクシュと田宮君は呆れた。いや…田宮君はたぶんだけど…エクシュは完璧呆れてると思う!
一触即発の雰囲気の中来だるげな声が響いた。
「お〜い、そこ〜なにやってんだ〜?頼むから面倒ごとはやめてくれよ〜ふぁ〜あ…」
あ!説明しておくと、今は歴史の時間で、なんと!この先生、歴史の先生でもあるのです!
「い、行きましょ!中宮様!ここにいても仕方ありませんわ!」
エクシュの殺気で恐怖を感じたのか少し声を震わせながらそう言って中…いや、なんかもう名前で呼びたくない。まぁ〜勇者と離れて行った。
「あぁ〜よくわからんが、授業始めるぞ〜あ〜めんどくせ〜まずな…50年前に起きた魔族との戦いについて…」
それからは先生がサボって生徒に説明をさせる以外にはこれといって何もなかった。
さて、時も流れて今はお昼休み。私たちは秘密のお気に入りの場所でお昼ご飯を食べていた。
「それにしてもあいつら腹立つな!!リンは悪くねーだろ!!なんでリンが悪いみたいな感じになってんだよ!!」
「昔からあの子はそういうことをするのがうまい子でしたわね。はぁ〜」
「う、うん…何人もあの子の被害にあってる子を見て来てるから、リンちゃん!もし何かしてくるようだったら言ってくださいね!必ずですよ?!」
上から順に憤慨しているアイギス君に深いため息をしながら呆れているイリアちゃんに悲しい顔をしながら心配そうに私に忠告をしてくれるイリーナちゃん…うぅ…なんて良い人たちなの!目が潤んじゃうじゃない!
「…うん…ありがとう…でも…大丈夫…だよ?…」
「そうだ!リンには我がおる!何も心配することはないのだぞ!」
力強く言ってくれるエクシュ…大好きよ!!
っと、ゴホン!少しキャラが壊れてしまった…まぁ〜取り敢えずは忘れよう!うん!その方がいい気がする。
「そういやー午後の授業は最初魔法学からだったよな?」
「あら、馬鹿のクセに覚えていましたの?」
「いやいやいや!!それくらい覚えられるからな?!」
「なん…だと…?!」
「おい!それどう言う意味だ!拓兎!!」
それからは朝の事などなかったかのように皆で楽しく談笑しながらお昼は過ぎて行った。
どうでしたか?
次回は午後の授業に突入です!