少し昔ばなしをしようかな [少年、跳ねる]
やあみんなー。げんきー?
りせた。だよー。
なんかさ、こうしてパソコンに向かってると、肩凝って、頭痛くなるよねぇ。
経年劣化してきてるのかねぇ……。
なんだか、切ないお年頃でやんす。つらみ。
そんな時って、小さい頃のこと、つい思い出したりしない?
あの頃はよかったなぁー。肩凝りとか無縁だったよなー。
とかさ。
あなたは、どんな幼少期を過ごしてた?
筆者は、結構色々トライしてみる感じだったかもしれない。
なんていうか、『なんだかいけそうなきがする!』って感じで。
いつどのタイミングで、今みたいにあんまり挑戦しなくなったのか、ちょっとすぐには思い出せないんだけどさ。
幼少期って、結構無敵だよねぇ。
あの時も、そうだったなぁ。
当時。
筆者の家のリビングには、ソファーがあったんだ。
緑色の、スプリング式ソファーだった。
普段は、そこに座ってテレビ観たり、床でおもちゃで遊んでたり……って感じだったんだけど。
その日は、ソファーで遊んでいたのだ。
そのソファー。
まるでトランポリン。
バインバインと、よく弾んだ。
それを、発見してしまったのだ。
少年は、とても楽しかった。
バインバイン、バインバイン……。普段跳べない高さに、到達している。
天井が、近い。
弟と一緒になって、跳んで跳ねて、大盛り上がりだ。
ふと、右を見た。
畳の間への、すりガラスが目に映った。
——ピコン!
と、脳内で鳴った気がした。
少年は、閃いてしまったのだ。
以前テレビで観た、三角蹴り。
壁を蹴って、より高く跳ぶ、あの技……。
あの、柔らかそうなガラスで、バインっとして戻ってきたら、天井にすら届くのでは……? と。
(よーし!)
少年は、さっきまでよりもっと、全身を使って、反動をつけ、ソファーを勢いよく蹴った。
それを数度繰り返し……
(いくぞー!)
跳ねた。
ガラスに、向かって。
——バリィン!




