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りせた。小噺 ~温度差で風邪ひくエッセイ集~  作者: Resetter


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少し昔ばなしをしようかな【子育てについて語ってた件】



 やぁみんな。

 りせた。だよー。


 最近暑すぎるよね。

 だから、涼しい話を思い出そうとしたんだけど……さ。

 

 10℃以下しかない職場で働いてた時のこと、思い出したんだ。


 年中そうだったからなー。

 涼しいってか、アレはアレで、身体壊しそうだった……。

 というか。

 壊れかけのりせた。になったから、転職したんだけどね。


 ……まぁそれはいいか。

 

 でね?

 基本的に、その部署、めっちゃ人数少なかったんだ。

 2~4人くらい。


 そんで、筆者は、ルーティンワーク的な……毎日同じような仕事を続ける……ということが、とても苦痛なタイプなんだ。


 だから、ずっと話してた。相方的なヤツと。

 

 色んなことを話したなー。

 ヤツは、偏屈な感じはちょっとあったけど。かなり理屈っぽかったので、結構好感を持っていた。やはり、きちんと話になる相手は貴重だし、面白いからな。


 で。

 その相方は、かなり結婚が早くて。

 その後、すぐに子供が出来たんだよね。

 男の子だった。


 よく、家に呼ばれたからさ。何度も行ったんだけど。


 子供産まれてすぐの頃。たぶん、一歳前? くらいかな。


「風呂入ってくるから見といてー。抱っこしてたら平気だからー」


 と、夫婦ともども、シレっと消えよった。なんてこった。


 じっと、置かれた赤子をみる。


「ああー……」


 あーとか、うーとかしか、言わない。阿吽の呼吸なんて、筆者はマスターしてない。意思の疎通が、出来かねるっ……!


「ああー!」


 ついに、泣きだした。うるさい。

 仕方なく、抱き上げる。


 キャッキャと、機嫌がよくなった。

 ほぉ……。ほんとに抱っこすればイケルやん。


 ……よし。もういいだろ。

 と、置いた。


 動きが、ピタリと止まる。

 一瞬——目が、パチッとガン開く。


「ああー!」


 くしゃりと、顔が——中央に寄ったみたいに、歪む。

 また泣いた。なんだこいつ。うるさいな。

 仕方なく、抱き上げる。

 キャッキャと、機嫌がよくなった。

 お、いけるやん。

 

 置いた。

 泣いた。

 持った。

 やんだ。

 置いた。

 泣いた。


 なんでやねん!

 持った。


 これを、相方夫妻が再び現れるまで、ひたすら続けたのだった。


 そして、その赤子は、時と共に——段々と、大きくなるのだが……。


 ある日は、「ほんよんでー」と言ってきたり。

 またある日は、「うましてー」と言ってきたり。

 肩車をせがまれたり。風呂入れてやったり。髪切ってやったり。


 なぜか、色々させられたよーな。


 筆者、子供苦手、だったんだがなぁ……。


 それを、ある日、相方に言ったのだ。


 すると。

「いや……そもそも、本当に子供が嫌いだとか、苦手な人には、子供が懐いたりしないだろ」

 そんなことを言ってきた。


「いや、でもよー。ファミレスとかで暴れ回ってるガキとか、それを平気で放置してる親とか、死ねよって思うぜ? マジ嫌いだぞ? 殺意湧くもん」


「それは、ただの非常識な……迷惑なヤツが嫌いだって話だろ」


「おおん……? そうかぁ?」


「ってか、イトコにも、子供預けられたりしてるんだろ? むしろそれ、面倒見いいほうだろ」


「いや、頼まれるからよ……」


「子供嫌いなら、普通断るだろ……」


「いや……その日、暇……だったし……」


 溜息混じりだった相方を見ながら……な、なんてこった。と、思った。

 筆者は、何かを思い違っていたようだったのだ! ただ、いいように使われてたんかとばかり……。


 その後。

 仕事場のテレビで、児童虐待のニュースがやっていた。

 それについて、相方と話していたのだが。


 よく、親になる資格がない——なんて言葉があるが。

 本当に、資格制にした方がいいんじゃないか? なんて話になった。

 子育て、大変だから、と。


 まぁ、そうなんだろうな、と思った。


 大変だから……と、放棄していいものではないし。

 相当の覚悟が必要だろう、と。


 幼児虐待とか、許せる話ではない。

 そんなやつは、死刑でいい。


 人類という生物を考えた場合、子孫繁栄こそ努めだろう。

 放棄するくらいなら、子供なんて作るな。

 行為だけ楽しんで、出来てしまったとしても。産むな。

 まともに育たない方が、社会にも、その子にも、いいことではない。と。


 筆者は、まともに育たなかった部類だ。だから、余計に納得した。

 

 人間が人間を育てるのは、生物としては普通のことなんだろうと思う。

 だが、人間は、社会構造を複雑化させていった。

 そのせいで、野生生物のような、本能と経験則による子育てでは、不十分になってしまった。


 だから、学校などもあるのだろう。

 筆者は、一度そこを放棄してしまって、苦労したわけだが。


 何がどう難しいのか考えると。

 どんどん変遷していく社会に対応できる力をつけなくてはいけないこと。

 それでいて、成果を出さねばならないこと。

 そして、正解がないこと——辺りなんだろうな。



 例えば。

「嘘を吐いたらダメ!」とかさ。


 筆者はよく、「それって、大人の都合を押し付けてるだけだろうが!」と、反発しまくっていた。

 嘘を吐かれた大人が、気分を害するからだろうが。と、思っていたしな。


 それに。

 人間は、そもそも嘘に特化した生物である。嘘を信じるという能力すらもある。

 だが、嘘をどう使うかで、周囲の印象が変わってくる。

 社会生活において、悪評は生き難くなる。


 そして、ダメだ! という否定的な教え方をされて、それを信じていると。それが正義だと認識することがある。

 嘘を吐く人間を、悪だと思い、嫌悪感を持ちやすくなる。

 そうなると、結局軋轢になる。下手な正義感は、揉め事の温床であり、ストレスの素だ。


 さらに、カリギュラ効果が発動したら……。逆効果である。

 嘘を吐くことに快楽を覚えてしまう。かも知れない。


 と、いうことを、教えたらいいのではないか? 包み隠さず全部。


 そうなると、『嘘はダメ』ではなく。

 『嘘は効果的に使おうね』という話になるのではないだろうか。


 イトコは言っていた。

「子供は、知らないだけで、馬鹿じゃない。キチンと話せば、理解する。だから、大人に話すのと同じようにしている」と。


 体感的に、確かにそうだ……と思った。

 子供時代。筆者にも、庇護欲求や承認欲求は、もちろんあったが。見下されてる感がある物言いは、嫌いだった。頭ごなしに押さえ付けられるのは、嫌いだった。理由も説明されないのは、嫌いだった。


 子供は、難しいことは理解できないから……と、説明を省くのは、大人の怠慢でしかない。または、能力の欠如だ。当時の気持ちを言語化すると、そんな感じだ。だからこそ今、そう思う。


 本当に、資格制度にしたほうがいいのかもなー。

 そうなると、まともな子育てって何? って議論が、すんごい巻き起こるんだろうけど。

 それはそれで、いいかもしれないし、な。


 筆者的には、子育てに大事なのは、論と情をバランスよくって感じかなーと思うが。

 現在あるような、発達心理学とかの学問も、正解なのかどうなのかって話でもあるよな。

 正解を、どこに設定するかが問題である。

 まぁ、変な結論になる危険性も、否めないよな。政府が決めるんだとしたら、結構残念な感じになること——多いしなぁ。



 だからさ。

 ディストピア世界、上手くやれば、本当に平和になるんじゃない?

 合理性とは何か——って、突き詰めようぜ!

 そのうえでしっかり管理してさぁ。

 結婚も、子育ても、全部管理だ!


 ……と。こんなこと述べちゃってるけど。

 筆者には、子育てする機会なんて、訪れないんだけどな!

 強制される世界じゃないなら、今の結婚システムなんかに嵌め込まれたくないしな!


 孤独死まっしぐらだぜ!

 HAHAHA!

 

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