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りせた。小噺 ~温度差で風邪ひくエッセイ集~  作者: りせた。


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優柔不断



 やぁみんなー。げんきー?

 りせた。だよー。

 今日も今日とて、げんきにしてないよ。迷いに迷って、どうしようなんだよねー。

 つまり、筆者は優柔不断なのだ。どうしようもないねー。


 何に迷ってるかっていうのは……まぁ、お仕事なんですけどね。

 どこの会社がいいのかなーって。


 やっぱり、実際に見に行くと、いいところと悪いところが見えてくるじゃない。

 その辺りを天秤に掛けようとすると、吊り合ってしまうのよねー。困ったことに、さ。各社メリットデメリットは、必ずあるからねぇ。


 そして。更に困ったことに。面接してくれたひとが、いい感じの対応をしてくれると……めちゃくちゃ会社の印象がよくなってしまうのである。このひととなら働きたいなー。あんまりストレスなさそーだなー。と、思いがちなのだ。我ながら、単純な精神構造であると言わざるを得んのぅ……。


 言い訳するのなら。

 労働というものは、対価が期待以上なら、環境は二の次に出来る。

 だが、逆に人間関係がよければ、対価がしょぼいと感じていても、続けてしまうものである。仲間意識というぬるま湯に浸かりたい欲だな。

 労働階級とは、そういうもんだと思うわけさ。


 とにかく。

 次の就職は、今後の身の振り方が決定的になってしまうので、余計に迷うのよなー。

 優柔不断な筆者的には、これを決め切るのは、中々の労力なのである。


 世の中的には、即断即決は格好よく、優柔不断は情けない……みたいな印象が蔓延しているように思う。


 営業トークなんかでも、『○○さんは、聡明でいらっしゃるので、決断力も優れていると思うんです。そうして事業を拡大・維持していらっしゃるんでしょうし。ですので、そんな○○さんには、この商品をお役たちいただければと思うんですよね』的なことを言ったりするのだ。


 さぁ、即決してくださいね。という、ラベリングを使った訴求方法というやつだね。


 BtoC営業は、あんまりしたことないから、そっちは詳しく語れないけど。たぶん、同じようなことをするとは思う。

 車のディーラーとかも、わりとそんなこと言ってた気がするしね。『素晴らしい決断ですー』とか、『賢い選択ですねー』とか、妙に褒めてくる印象はある。


 まぁ、車売れたらディーラーも儲かるからな。そりゃ素(・)晴(・)ら(・)し(・)い(・)決(・)断(・)だろうさ。


 何度か即決営業に騙されたこともあって、筆者はここ数年、更に慎重になってしまった。アレ、損失的に合計400万くらいだったからなぁ。

 だから、即決を迫ってきた時点で、断ることばっかりになった。


 大きな決断をする時、少し時間を置きたいんだよねぇ。その間に調べたり、色々と考えたり、自分の気分がどうなっていくかを観察したりしたいのだ。


 しかし。そんな優柔不断なやつは、ひとびとから結構ウザがられたりするのよな。だから評判が悪くなりガチなんだろうね。


 人間は、毎日毎日、多くの決断をしながら生きている。


 起きる。布団をめくる。立ち上がる。歩く。洗面台の前に立つ……。これらは全部選択だ。多過ぎる。

 それは、脳的に、精神的に、かなりの負荷になるらしい。


 それを軽くするのが、"生活のルーティン化"だ。

 規則正しい生活というのは、決断の回数を減らせるのだ。


 だから、なるべく決断の回数を減らしたいと思うのも、また人情。


「何食べたい?」

「なんでもいいよー」


 というやり取りは、決断の負荷を相手に丸投げして肩代わりさせる行為なのだ。

 まぁこれ、本当になんでもいいってひとは、少ないんだけどな。せっかく頑張って決めてあげても、気に入られなけりゃ文句言われるもんな。酷い話である。


 結局、決断出来ない、優柔不断な状態というのは、責任からの逃避なんだろうな。

 結果が悪かった時に、自分のせいだと思いたくない……的な。

 だから、他人に振って、責任を転嫁するのだ。

 卑怯な所業よね。無粋である。


 まぁ、これぐらいのことだったら、筆者は食いしん坊バンザイなので、気分でサクッと決めれるけどさ。独り身は楽である。

 だが。ひとと一緒にいる時でも、そのひとが決めて欲しそうだったら、ちゃんと対応する場合が殆どではあるな。そんなときは、ジャンルを段々絞っていってから店を決定する感じだな。


「米? 麺? 肉? 魚? 和? 洋? 中?」みたいに。絞った聞き方をしていくのだ。

 こんな気分じゃなかった! とか、店の前着いてから文句言われたくないしな。だったら自分で決めろや! ってなるもん。


 しかし、それも、話術や印象操作術的な観点から修正を加えていった、学習の結果でしかない。相変わらず、大き目の決断を迫られると、即決しきる計算力や先見性がないのだ。かなしみ。


 この辺りを育てるには、結局大きなことを決断していくという経験が必要になるんだろうな。人事の決定とか、大金を動かす……みたいなさ。


 ってことは、だ。

 優柔不断、一生治らない……って話になっていくよなぁ。

 大きな決断を迫られまくるシチュエーションにいないもの。

 なんてこったい。


 まよまよねーず。


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