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りせた。小噺 ~温度差で風邪ひくエッセイ集~  作者: りせた。


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そんなに傷付かないで欲しいんだけどね



      先日の件につきまして

 

 拝啓 時下、師匠におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 さて、先日のとあるX (旧Twitter) の件ですが。心を痛めるような投稿を目にされたとのこと、大変心苦しく存じます。

 しかしながら、昨今の情勢を鑑みるに、世俗の果てとでも申し上げるべき現象かと思われます。

 つきましては、今後も魅力的な作品を世に送り出して頂ければ幸いに存じます。

 何卒よろしくお願い申し上げます。 敬具


 未公認弟子 りせた。


 ▽


 と、いうわけなんですよなー。


 ……え?

 なんのことか分からない?


 いやね、まぁ……とあるX (旧Twitter) でさ。

 酷い投稿を見かけて、なんだか傷付いたそうなんよね。我が師匠。


 SNSは世界の縮図、混沌とした自我のぶつかり合いの場だし、仕方ないことではあるけども、ね。


 一応、X上でも軽く話しかけたけど。誰が見てるか分からん場だから、本当に軽くだけ。だから、ここに記す次第。ここなら、あんまりひと来ないからねぇ。


 以前のエッセイでも、何度か触れてる話ではあるけどさ。

 今一度、少し整理してみようかね。


 営業とか夜職とか、数字が全ての世界は特に、なんだけど。

 ひとを貶めることで、自分を上げようとするタイプの人間が、一定数いるんだよね。何なら、陥れる輩すらいる。


 創作界隈も、結局のところ、競争の世界だよね。賞という狭き門を狙っている層は、特に……さ。競争社会なんだよ。

 賞でなくとも、普段からランキングもある。気にしないようにしても、その情報にはどうしても触れることになる。


 他人を貶めて、足を引っ張り、見下して——本人は、ご満悦なんだろうけど。

 そんな醜い姿を、見たり聞いたりしているひとにしてみたら、嫌な気分になったり、傷付いたりしやすいんだろうと思う。


 距離を取るといっても、限度がある。

 視界に飛び込んでくることもあれば、直接攻撃してくることもある。

 ネットの世界なら、ミュートやブロックなんかで対応が出来なくもないけど。仕事とかプライベートだと、そうもいかない。


 近くに、性根が腐った輩がいると、本当に疲れる。

 何度も何度も体験したからね、解るけども。


 でも、そういう性分を持っている人間が、変わることはない。非常に残念だけど。指摘したところで、自分は正しいとしか思っていないしね。話しにならないのだ。


 だけど。

 あんな輩も、そうしないと自分を保てないんだよ。哀しき怪物(モンスター)だよね。何に取り憑かれてるのか、知らないけどさ。


 だから。

 そんなに傷付かないで欲しいんだよね。


 あんなの、ひとを貶めるための発言でしかないんだから。

 そんなものを、真正面から相手にしないで欲しいんだよね。


 もし……それをやるのであれば。

 徹底的に叩きのめして、再起不能にしてやるまで追い込むしかないのだから。


 でも、ひとり潰したって、終わるものではない。

 そんな不毛な話は無いよね。


 被害に遭って我慢する方が、損している感じのする現代社会だけど。

 反撃は、労力が掛かる。時間も掛かる。

 思考を奪われてしまうのも、不毛だ。

 だから、避けるってのが、一先ずの防衛策だよね。


 泣き寝入りって話じゃないんだ。

 SNS上のストレスだったら、避けやすいからさ。


 だから、ね。

 そんなに、傷付かないで欲しい。


 何十万人と居そうな競争社会で、その時々に脚光を浴びるのは、ほんの一握りなんだけど。

 それと、作家性や人間性、作品の質は、必ずしもイコールじゃないはず。

 読者に広く届く届かないは、確かにあるんだけどさ。

 それも、質云々とはイコールじゃない。

 

 ま、余計なお世話……って思われるかもだけど。

 解り切ったことって、言われるかもだけど。

 気にするな……とは、言えないけど。

 

 無駄に、傷付かないで欲しいな。


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