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パンダさんのパン屋さん  作者: 山田靖
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パンダさんのHappy Christmas!(前)

もうすぐ楽しいクリスマス!

幼女はワクワク!ドキドキ!ルンルンルン!指折り数えて待っています。

今年はサンタさんにプレゼントを事前にリクエストしてあるの。

大好きなアニメの魔法少女が使うマジカルステッキ!

本当はコスチューム一式をお願いしたんだけど、

パパが「魔法の杖で、変身すればいいじゃないか」って。

それもそうだなぁ、節約しなきゃ!でガマンしたの。

これなら、おともだちにも最初から決めセリフまで見せてあげられるわ。

幼女はウッキウキでみんなに吹聴して歩きました。


そこへ!いつもイジワルな男子三人組が現れた。

「へん、サンタクロースなんていないよ!」

幼女はビックリ!悲しくなって涙がポロポロこぼれます。

親友のオマセちゃんに相談しました。

オマセちゃんは真相を知っていましたが、幼女を傷つけてはイケナイと、

「せんせぇに聞いてみたら?」

せんせぇに相談しました。

せんせぇは真相を知っていましたが、幼女を傷つけてはイケナイと、

「いるわよ。今年はウチにも来るの、うふっ!」

なぜか顔を赤らめアッチへ行ってしまいました。

よくワカンナイので、家でパパとママに相談しました。

パパとママは真相を知っていましたが、幼女を傷つけてはイケナイと、

「ググッてごらん」


幼女はパパのPCから掲示板に書き込みました。

「サンタさんはいますか?」

すると、どうでしょう!

「私がサンタです」「ボクだよ」「オレだ」・・・

マタタクマに、何百ものサンタさんが名乗り出るではありませんか。

中には、「画像よろ」「3サイズは?」「いまスグ会いにゆくよ」なんてのも。

しかし、幼女とて現代におけるIT社会の申し子です。

女のカンで、コイツら全部”成りすまし”と見破ったのです。

ニセモノ大量発生は、ホンモノが実在する証拠に他なりません。

幼女はひと安心ですが、別の心配ができてしまいました。 

リクエストがホンモノのサンタさんにキチンと正確に届いてるのか?

パパはポカが多いのです。幼女は直接確認することにしました。

魔法少女アニメを放映してるTV局に凸したのです。

「クリスマスプレゼントは大丈夫ですよね?」


現場は大混乱!

何しろこの魔法少女アニメの視聴率は大爆死!

オタクに媚びた&ポリコレ+ジェンダー配慮が裏目のダダスベリ!

打ち切りも検討される中、ここで希少なファンを失うワケにはいかない!

プロデューサーは製作会社やスポンサーを招集、緊急会議!

ピンチはチャンス!この幼女を一発逆転の起死回生に利用すべし!

「サンタクロースがプレゼントを幼女に手渡し」の線でまとまりました。

このメイキング動画をUPすればトレンド上位独占も夢じゃない!

しかし、問題が発生したのです。

流通業界は近年の不況で、コストカットやリストラを進めています。

ただでさえ人手不足、ましてイブの夜に今さらシフトが組めません。

プロデューサー、困った。でも、ここでアキラメるワケにはいかない。

まてよ、地方なら今でも昔ながらの方法でデリバリーしてるハズだ!

そんな中、耳寄りな情報がもたらされました。

「解雇されたサンタが、トナカイの故郷で老後を過ごしている」

昔とったキネヅカ!夢よ、もう一度!


プロデューサーは、ただちにADの派遣を決定した。


                    (つづく)


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