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パンダさんのパン屋さん  作者: 山田靖
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パンダさんのスパイ大作戦!

コンニチハあるいはコンバンワ、エージェント”パンダさん”!

さて今回の君の任務だが・・・

某国へ潜入している諜報員が、とある最高機密を入手した。。

君は、このコードネーム”メギツネ”と接触しブツを回収するのだ。

事は重大、緊急を要する。

例によって、君が捕らえられあるいは殺されても、当局は一切関知しない。

なお、このメッセージは自動的に消滅する。


パンダさんはフードデリバリーとして単身国境を越えた。

仮想敵である某国への出入は時節柄、非常に困難である。

電流有刺鉄線と武装兵士に囲まれた検問所で、キビシく取り調べらます。

そこでパンダさんは一計を案じ、天ぷらソバの出前を選択した。

ソバならばのびてしまうので急いでいても怪しまれない。

さらに時間内に届けないと罰金とあっては、係員も大いに同情!

予想通りパンダさん、アッサリと許可された。

ふふふ、出前とは真っ赤なイツワリ!

天ぷらソバは、ボクのオヤツなのだよ!

しかも空いたドンブリには受け取った情報を隠せる。

帰りは岡持ちブラ下げて悠々と検問所を素通りするのだ。

完璧なカモフラージュ!

パンダさん、某国への潜入にラクラク成功!

しかし、本番はこれからだ。


パンダさんは指定された場所へと向かった。

ところが、これがよくワカンナイ。

何しろ、敵の真っただ中!知り合いもいないし土地カンもない。

が、ここでもソバの出前は功を奏した。

道行くひとが皆、親切に教えてくれるのだ。

ソバがのびる&ペナルティは、思想信条の違いをも超越する。

パンダさん、感激!ウッカリ、某国へ忠誠を誓ってしまいそう。


受け渡しは小さな公園で行われます。

何とか時間通りにたどり着いたパンダさん、ベンチに座り込んだ。

そこへ、黒ずくめのスラッとした女性が近づいてきました。

彼女はさり気なくパンダさんに話しかけます。


「ソーダ村のソーダさんがソーダ飲んで死んだソーダ!」


パンダさん、ビクッと身を起こした。胸には目印の真っ赤なバラ!

エージェント”メギツネ”に違いない!

意外や意外、何ともキレイなおねえさんじゃありませんかっ!

パンダさんがモジモジしてるので、メギツネはもう一度、

「ソーダ村のソーダさんがソーダ飲んで死んだソーダ!」

ああっそうか、合言葉か。合言葉、合言葉・・・ええっとぉ・・・

何とパンダさん、痛恨のエラー!カンジンの合言葉を忘れちゃった!

「ソーダ村のソーダさんがソーダ飲んで死んだソーダ!」

メギツネもアセッた。合言葉がないと情報は渡せないっ。

「ソーダ村のソーダさんがソーダ飲んで死んだソーダ!」

「ソーダ村のソーダさんがソーダ飲んで死んだソーダ!」

「ソーダ村のソーダさんがソーダ飲んで死んだソーダ!」

大声で連呼して必死の呼びかけです。

どっかーん!

あんまりシツコイのでパンダさん、ついに逆ギレ!

「知らねえよ、そんなヤツ!勝手に死んじまえっ!」

「いや、アンタのせいでしょ!」

パンダさんとメギツネの大ゲンカはトレンドのトップを飾った!



パンダさんのスパイ大作戦!

その活躍は誰にも知られず称賛もされない。だが、彼らは世界を救う。

嗚呼、今日が平和でなによりだ!


・・・・・・・・・・To Be Continued


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