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パンダさんのパン屋さん  作者: 山田靖
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パンダさんのファイナルカウントダウン!

パンダさんのパン屋さんは街のハズレにあります。

店先にはだだっ広い原っぱ。奥に沼でその先はジャングル。

見晴らしが良いので、通りからも様子が判りました。

ある日のことです。突如、沼の手前にナゾのカンバンが出現!

「底なし沼!ここで泳ぐな!」「カッパに注意!」のたぐいじゃない。

ただ大きく「6」とだけ書かれていたのです。

さあ、何だろう?何時から何者が何のために?誰も知りません。

ところが何と、翌日には「5」になってるじゃありませんかっ!

それから日を追って「4」→「3」→「2」、そしてとうとう「1」!

野生の王国はドッタンバッタン大騒ぎ!

数字の意味するものは?何かの予告ではないか?

明日、何やら重大な事件が勃発するっ!


王国最年長・カメ老師がオモムロに口を開きました。

ナゾを解くカギはやはりカンバンにある。

カンバンは沼の前に建っているではないか。

実は千年前、この里を乱暴者のドラゴンが襲った。

その時、勇者がドラゴンと闘い沼に封印したのだ。

反省したドラゴンは決して姿を現さないようになった。

勇者はドラゴンに300年に一度だけ昇天することを許した。

その300年目が、すなわち明日なのじゃあぁぁぁーっ!


「ええっ!明日ドラゴンが天に昇るって?!」

動物たちは大コーフン!これは絶対に見逃せない!

沼の周囲はもうすでに観客でいっぱいです。

ドラゴン出現を今か今かとカタヅのんで見守ってる!

パンダさんも出かけましたがイマイチ乗り気でない。

「困ったなあ、よりによって今日にしなくても・・・」

夜が明けました・・・ドラゴンは出てこない・・・

お昼になりました・・・ドラゴンは出てこない・・・

オヤツの時間です・・・ドラゴンは出てこない・・・

夕焼け小焼けでお寺の鐘・・・ドラゴンは出てこない・・・

とっぷり日が暮れました・・・ドラゴンは出てこない・・・

「出てこねぇじゃねぇかっ!今日は忙しいんだぞっ!」

パンダさん、ブチ切れ!

「デマじゃねーかっ!ボケジジイのカメなんか信用すんなっ!」


いっいや、だって、そもそもあのカンバンのカウントダウンが・・・

「ん?あー、アレ?あれはボクが建てたんだ、関係ねーよ」

えっええええええーっ?!一体、何のために?

「いやあ、今期絶賛放映中の神アニメだが、最新話でボクが溺愛する美少女ヒロインの入浴シーンがついにオンエアされる!彼女は知的でクールで実は敵国のお姫様で何とライバルの妹でありながら戦闘機パイロットというメガ盛よくばり設定なのだ。知っての通りこのアニメはよく死ぬ。敵やモブばかりでなく、レギュラーやキーマンもポンポン死ぬんだ。メインどころも油断できん。しかしこの死の連鎖にはある一定の法則があることにボクは気づいた。すなわち、男はダメだぞ、女性キャラは脱いだら許される!着替えを覗かれたとかラッキースケベで助命だ。何のトリエもない幼馴染やガキンチョがいまだ健在なのも身体測定回があったからだ。三股かけて逃げ切ったアバズレもいる。逆に印象的なキャラだった、カッコイイおねえさんにライバルの愛人や女スパイは濡れ場を拒んだがために虐殺された。さてお姫様だがタカビーで身持ちが固くブラコンなので軟弱な男は相手にしない。そろそろアブナイと心配してたが、やっと説得に応じてくれた。最終盤、ただでさえ尺足りんのにワザワザ次回予告でチラ見せだぞ。公式も気合入ってる。劇場版や続編を見据えての苦渋の決断であったに違いない。これは絶対に見逃せない。万難を排し視聴せねばならんのだ。そのため、よく見えるところに放映日までのカウントダウンを設置したのだ。今日はモチロン、店は休みだ。奥さんと娘は実家に帰した。朝からお百度参りしてショージンケッサイ!・・・おっと、もうこんな時間だ。あと3時間27分56秒しかないじゃないかっ。諸君も刮目して正座で観よっ!マバタキすんなよ。では実況掲示板で会おう、アディオス!」



パンダさんのファイナルカウントダウン!

周辺国がミサイル発射したので、予定を変更して特別報道番組をお送りします・・・


・・・・・・・・・・To Be Continued


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