パンダさんの未知との遭遇!(後)
「夕べ、悲しい出来事がありました。近所の保育園児が砂で作った動物や人気キャラクターなどのオブジェが、ナニモノかによって全部壊されていたのです。悪質なイタズラと見られます。園長さんは“いっしょうけんめい作った子供たちがカワイソウ”と涙ながらに語りました・・・」
えっええええええーっ!
一夜明け、パンダさんビックリギョーテン!
地球防衛の聖戦はトンデモナイことになっていました。
ニュースは朝っぱらからガンガン流れています。
映像は浜辺の残骸をタレ流し、ひとびとは”悪魔の所業”と罵った。
SNSでは早速、犯人さがしが始まりました。
パンダさん、生きた心地がしない。
彼らの捜査はFBIよりも緻密で執拗なのです。
が、一方で妄想や陰謀論なんかに影響され道を誤りやすい。
海水浴客や地元のヤンキーが疑われました。
中でも、最有力視されたのがサーファー!
折り悪く、当日の夕方遅くまで目撃されているのです。
「心ないサーファーが、幼女の夢を踏みにじる!」
まとめサイトは炎上、サーファーは”変態ロリコン”呼ばわり!
こっこれは、マズイ!
サーファーには恩も義理もないが、あまりに気の毒!
明らかなフェイクニュース、冤罪はこうやって作られる。
このままでは誹謗中傷で開示請求されてしまうのだ。
パンダさん、緊急声明!
幼女作品破壊事件は、まさにクズの犯行である。
だが、カスどもをボコッたところで修復はされない。
幼女の流した涙は決して癒されることはないのだ。
不毛な争いはもう止めよう!
誰にでもアヤマチはあるっ!
ニッコリ笑って許すこともまた、勇気なんだよ。
夕陽をごらん、あんなにキレイに輝いてるじゃないか。
さあ、輪になって手を取り合っていっしょに歌おう!
ソレッ、あーホーイホーイのドンジャラホイッ!
後日、現場から動物由来とおぼしき体毛が複数本回収された。
パンダさんの未知との遭遇!
おテントウ様は、見てござる!
・・・・・・・・・・To Be Continued




