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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
32/513

信玄とエヴァ2

一路 岡崎城へと向う 武田本隊5000

関東の北条氏からは、三方ヶ原に援軍として参戦した2000がほぼ無傷で残っており 引き続き援軍として岡崎城に向かっている

遠江 三河の各領土からは、その大小 規模に関わらず

150兵✕2部隊の300兵が徴兵され 糧食を積んだ荷馬車と共に

岡崎城を目指している


さらに駿河の各領土からは、1月末日を期限に300兵

甲斐、信濃の各領土からは、雪解けを待っての参戦となり

春には、岡崎城を拠点とした 武田、徳川連合軍が3万

甲斐、信濃から西進する武田別働隊2万

近江からは、浅井、朝倉連合軍が東進し

加賀、越中から椎名康胤が率いる一向一揆衆が状況に応じて

南進することとなる 東西南北 四方から押し潰す布陣である


この信長包囲網を完遂させるにあたり

武田信玄は、義兄弟である顕如を通じて将軍·足利義昭公から各大名に、くれぐれも足並みを揃える事と念を押した 書状を依頼しており 将軍義昭公も喜び勇んで 筆を走らせている事まで

確認をしている


現在 長篠城にて夜を迎える武田本隊

「天女殿は、健脚であるな 輿も用意させたのに お乗り頂けないと 担ぎ手たちが気落ちしておった」ガッハッハと笑う信玄

「歩くことには、慣れています 初めて訪れる場所の風景を眺めながら歩くことは、楽しいので」

「ところで天女殿。。。」室内には2人であるのに声を落とす

「すまんが、もう一度聞かせもらえるだろうか?」

「お館様。。。不安なのですね?」優しく信玄の目を覗き込むように問う

「ふむ わしは今まで共闘という経験が少なくてな、もちろんないわけではない。。。援軍として北条と共に上杉を追い払ったこともある 北条が主導であったがの 3年前に徳川と連合を組んで駿河の今川と戦った事もある 戦には勝ったが 徳川とは喧嘩別れという最悪の結末での。。。」

「3年前には、私が居ませんでしたからね 簡単な流れを説明しますね 3日後に岡崎城に入ります 16日には、各領土の部隊が揃うでしょう その時点で武田本隊5000 北条の援軍2000 

遠江、三河の徳川軍およそ6000の13000が揃います

1月中に 水野信元の緒川城、刈谷城 築田広正の

沓掛城 佐治信方の大野城 佐久間信盛の鳴海城を頂きます

この5つの城と岡崎城に、1月末には駿河からの兵3000と北条からの援軍がさらにが3000入ります その後領土を固めながら 2月には家康公の葬儀を岡崎城に近い大樹寺で執り行います 刈谷城には、家康公の母君、於大の方もいらっしゃいますので盛大なものにしたいと思います。。。ここまではいいですか?」

「頂きますと簡単に言われるが。。。そんなに簡単にいくと?」

「そうですね水野信元の緒川城、刈谷城は、無血開城しますでしょうね 甥である家康を殺した信長より 武田へと誘導するのは、容易いかと そうなると袋小路となり援軍の期待できなくなった大野城は、大軍で囲えば落ちます 沓掛城を正攻法で落とした後 佐久間信盛の鳴海城ですが 13000で囲みます 多少手こずりますが勝ちますよ」

「ふ〜む 天女殿に言われると、その通りになる気がするから不思議じゃのう。。。」顎に手をやりながら 唸る

「雪の溶けた3月には、我々は北上して岐阜を目指します 甲斐、信濃の武田別働隊は、東から攻め 浅井、朝倉連合軍が西から 椎名康胤の一向一揆衆が上杉謙信を牽制しながら 北を塞ぎます」

「なるほどのう。。。となるといかに足並みを揃えるかが肝じゃのう」

「その為にルイがお館様の領土のすべての城 及び 遠江、三河の全ての城に双方向での連絡が出来るように鳩小屋を設置しています 今後も浅井の小谷城、尾張で接収した城にも設置しますね」

「その伝書鳩と言うのは、それほど正確に目的地に行くものなのか?」

「ルイが従属していますからね ルイが魔力を通したアンテナに向けて正確に飛びます しかもルイの特性を僅かですが引き継ぎますので 他の鳥類に襲われても負けることはないでしょうし 速度も速いです」

「それは、偉い物じゃのう。。。それ、そんなに旨いかのう?」

「美味しいですね〜このこんにゃくと言う物の食感が癖になります」信玄との会談中 

つねに味噌田楽を両手に舌鼓を打つエヴァであった 















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