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異世界で配信してたら神々がスパチャしてきた  作者: def
第二章

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24/39

24. 扉

第二章開幕!


ここは小国「メイン」


王都アルディアの朝は、止まっていた。


風はある。

雲も流れている。

人々も、歩いている。


それなのに――

何かが、決定的に噛み合っていない。


誰もが、空を見上げていた。


そこには


"扉"があった。


雲より高く、空そのものに埋め込まれたような巨大な扉。

装飾も、神紋も、意味を示す印もない。


ただ一つ、はっきりしていることがある。


――これは、この世界のものではない。


「……は?」


灰原カナトは、配信画面と実際の空を交互に見た。


同時視聴者数:90,789


コメント欄は、すでに崩壊寸前だった。


《空に扉あるんだが》

《世界、まだ直ってなかったのか?》

《第一章の続き?》

《演出じゃないよな??》


そのとき、

コメント欄の最上段に、一行だけ固定された文字が現れた。


《創造神ラグニエル》

『状況を説明しよう』


空気が、張り詰める。


「ラグニエル.....」


「.....創造神!?」



《創造神ラグニエル》

『この歪みは、

先日発生した"DoS攻撃"が原因だ』


『あれは世界全体に、

空間・時間・存在優先度への過剰負荷を与えた』


『そして...』


一拍。



『最も負荷が集中した地点に、歪みが残留した』



『それがここ――

王都アルディア上空である』


カナトは、ゆっくりと空を見上げた。


「……バグの残りカス、ってことか」


《創造神ラグニエル》

『非常に不正確だが、

人間の理解としては、概ね正しい』


コメント欄がざわつく。


《世界にバグ残るとかある?》

《メンテ失敗じゃん》

《神でも完全復旧できないのか》


《創造神ラグニエル》

『歪みは、別世界と干渉を始めている』


『このまま放置すれば、

二つの世界は“接続”される』


その瞬間だった。


コン


乾いた音が、空から落ちてきた。


誰かが叩いたような音。

だが、誰の姿もない。


コン、コン


音は扉の向こう側から響いている。


《今の音》

《ノック?》

《中に誰かいる?》


《創造神ラグニエル》

『いや』


『向こう側にいるのは“誰か”ではなく』



存在するのは――


『事象のみだ』



歪みの向こう側は

神も魔王も存在しない世界


同時視聴者数:250,000


コン、コン


音が、強くなる。


《創造神ラグニエル》

『私は扉を生成し、鍵をかけた』


『接続を、強制的に遮断している』


その直後。


王都の四方で、警鐘が鳴り響いた。


「敵襲――!!」


西の国、ギルティア。

南の国、ヘヴンヘルズ。

東の国、シューラガン。

北の国、クライノート

その他秩序を名乗る国々。


――世界が、同時に攻め込んでくる。


《創造神ラグニエル》

『扉の出現の原因がDoSであること』


『そして、その中心にお前がいたこと』



『すでに、各国は把握している』



『彼らは結論を出した』



『――お前を排除すれば、

歪みは消えると』



カナトは、静かに息を吐いた。


「……分かりやすいな」


神々のスパチャが、一斉に光り始める。

戦神、精霊王、魔王たちの存在圧が、画面越しに満ちていく。


同時視聴者数:950,000


カナトはカメラを見た。


「じゃあ――」


「世界相手に、第二章いこうか」


その言葉と同時に、

コメント欄の一部が意味を失った。


《▇▇▇▇ ▇▇▇▇》


《え??》

《読めない》

《文字じゃない》


カナトの画面にも、

解読不能なコメントが一つ、流れていた。


なんだ?

ただのバグ...?


それと時を同じくして


空の扉が、内側から叩きつけられた。


ドン


音ではない。

“事象”が、外へ出ようとしている。


扉は、まだ閉じている。


だが――

確実に、想定よりも耐久値は削られていた。



24話 完


次回もお楽しみに!

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