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銀白の錬金魔術師  作者: 月と胡蝶
第二章 学園編
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30/87

錬金学園での講義その3~設定的な物~

短いです。

あくまでも設定なのでさらっと読んでいただければと。

では、今回は魔術師と戦うときの注意点について解説していこう。


前回の授業では魔術師とは魔力を消費してエネルギーを操る人間のことを指すということを話したと思う。

それを聞いて生徒諸君の中にこんなことを考えたものはいなかっただろうか。

「人体を直接熱して発火させられるんじゃないか」と。


だが、この心配は杞憂だ。

魔術は確かにエネルギーを操ることができるのだが、人体に直接干渉することは極めて困難なようだ。

これは肉体などへの物理的な影響を与えるほど難しく、精神などへの非物体的な影響を与えるほど簡単だと言われている。

くわしい理屈はわかっていないが、おそらく体内の魔力や生体エネルギーが魔術による干渉を妨害しているものと考えられている。


従って魔術師との戦闘において相手が仕掛けてくる攻撃のほとんどは次の二つのパターンに分類できる。


一つは武器を飛ばしてきたり、周囲の地形を変化させることによる物理的攻撃。

もう一つは我々の精神に侵入して体の制御を奪い同士討ちをさせたり自傷行為をさせたりする非物理的攻撃だ。

どちらも対処法がすでに確立しているので少し紹介しよう。


まずは相手が武器を飛ばしてきた場合。

飛ばしてくる武器にもよるが、こういう場合はたいてい未熟な魔術師である。

硬い鎧を着ていれば威力はかなり減衰されるし動体視力によっては避けることも可能だ。

ただ一つ注意したいのは、一度攻撃を避けてもそれで終わりではないということだ。

単純に術者だけを見ていると背後からの遠隔攻撃であっさりとやられる危険性もある。

その為、一人で対峙するときは常に周りに気を配る必要がある。複数人の場合はお互いが背中をくっつけ合ってなるべく全方位が見えるようにするとよい。

あるいは建物や洞窟内などの閉じられた空間での戦闘も相手の攻撃手段が減るので有効的だ。


次に地形を変化させる攻撃をしてきた場合。

これは戦う場所によって何が変化させられるのかがだいぶ違う。

例えば森林地帯なら木を倒されて押しつぶそうとしてくかもしれない。

だが、一番多い攻撃は地面を変化させようとするものである。

これに対しては先制攻撃が有効だ。


また、物理的攻撃に関してはこちらの攻撃も無効化される心配もある。

そこで攻撃の手数を増やすことが重要だ。

魔術はその特性上、一度に大量の処理をすることができない。そのため同時に大量の攻撃、例えば銃を撃つときは絶え間なく連続で撃つのが効果的だろう。

また、魔術は集中力を伴うため長期戦に弱い。

魔術による攻撃は短期決戦を狙うものが多いがそれらを避けるだけの力量があれば時間さえかければ必ず倒せる相手だ。


非物理的攻撃に関しては若干防ぐのが困難となる。

対処法としては魔力を帯びた防具を身に着けることが挙げられるが、原価が高いために軍や騎士団に入っても支給されることはおろか自分で調達するのも厳しいだろう。

そのため、操られる被害を減らすためになるべく大人数で相対するのがいいだろう。

もっとも、魔術師の中で精神に攻撃ができる人材はかなり少ないと聞く。

そもそも物理攻撃ができない原因である他者の生命エネルギーを操ることができないと魔術師による非物理攻撃はできないからだ。


以上が魔術師と戦うときの注意事項である。

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