第三十九話 俺、バスタードソードになりました
各話にてミラのステータス数値で防御の魔が0のままでしたが間違いでした。
現在は全て修正してあります。
なんとなく俺自身も妙な変化を感じた。改めて、自分を俯瞰するように見てみる。
これは――結構な違いだな。刃はおもったよりゴツくはない。むしろ結構シャープな感じで刃は鋭そうだ。
全体的にはかなりリーチが伸びてるな。柄はロングソードと同じように十字型だけ、左右の長さも若干伸びてるし、柄も予想通り長めだからミラが両手で握っても余裕があるだろう。
勿論柄だけではなく刃も長い。ロングソードの全長分が、刃だけである感じだな。当然その分リーチは伸びるけど、やっぱ重そうではあるよな……。
それに何気に鞘も変化しているからな。もう鞘も完全に金属製って感じだ。頑丈そうだから鞘攻撃で殴ればまんま鈍器として扱えるだろうけど。
まあ、何はともあれ先ずは確認だな。ステータスステータスと。
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ステータス
種別:進化の剣
剣銘 :バスタードソード
熟練度:1/10(0%)
耐久値:80/80↑20
重量:3.0kg
進化PT:0
直接属性
切:60↑14打:55↑19突:54↑15魔:13↑13
補助属性
火:0水:0土:26↑26風:0
光:0闇:0雷:0氷:0
パッシブスキル
【ガイドLV2】【言語理解LV1】【念話LV1】【シンクロナイズLV1】【鉄の精神LV2】【剣術LV3】【マナ換算LV1】【両手持ちLV2】【スタン効果LV2】
アクティブスキル
【鞘攻撃LV1】【燕返しLV1】
称号
【勇敢な剣士】【異世界パートナー】【返しの名人】【ゴブリンバスター(付加中)】【芸達者】【土の加護】
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スキルリスト(パッシブ)
【ガイド】
LV2:取得済み
次のレベルには800PT必要。
概要:目覚めし者をサポートする為のスキル。
【言語理解】
LV1:取得済み
次のレベルには50PT必要。
概要:言語が理解できる。
【念話】
LV1:取得済み
次のレベルには80PT必要。
概要:念で相手に言葉を発信できる。
【シンクロナイズ】
LV1:取得済み
次のレベルには1000PT必要。
概要:装備者とシンクロする事で能力を引き上げる。対象の変更は不可。装備者のHPが0になるか剣の耐久値が0になるとどちらも死ぬ。
【鉄の精神】
LV2:取得済み
次のレベルには300PT必要。
概要:精神が強くなる。
【剣術】
LV3:取得済み
次のレベルには600PT必要。
概要:剣術に長けるようになる。
【マナ換算】
LV1:取得済み
次のレベルには30PT必要。
概要:魔晶のマナとしての価値を知る。
【両手持ち】
LV2:取得済み
次のレベルには150PT必要。
概要:両手で武器を持てる。
【スタン効果】
LV2:取得済み
次のレベルには250PT必要。
概要:打撃攻撃に効果がつく。
【コンボ】
取得には100PT必要。
スキルが繋がる。
【切断上昇】
取得には80PT必要。
切る力が増す。
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スキルリスト(アクティブ)
【鞘攻撃】
LV1:取得済み
次のレベルには50PT必要。
概要:鞘に収めた状態で攻撃出来る。
【燕返し】
LV1:取得済み
次のレベルには140PT必要。
概要:燕返しが使える。
【連撃】
LV1:取得済み
次のレベルには150PT必要。
概要:連続攻撃。
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ふむ、予想以上に攻撃力の強化が目覚ましいな。だけど、同時にやはり重さはロングソードの倍にまで増えた。
あと密かに魔が0から変化してるな。土属性も増えている。これはやはり土の結晶を加えたのが要因だろうか? でも数値はそんなに高くはないな。それでも無いよりはマシかもしれないけど。
後はパッシブスキルの切断上昇というのが気になるところか。説明を見るに直接属性の切に何らかの影響があるんだろと推測できるし。
そう考えるとこれは取っておきたいところなんだけど――進化で100PTを使って丁度PTがなくなってしまったからすぐには無理だな……。
後は追加された称号の土の加護だけど、これは名称どおり土属性が強化されるようだ。
まあ、でも今のところは使えないな。相手が土魔法を使ってきたりする時には便利かもしれないけど。
う~ん、でも称号もこれだけ溜まってくるとひとつだけしか付けれないってのが不便というかかゆいところに手が届かないというか、そんな気がしてくるな。
かといってやはり変わらず称号が付けれるのはひとつだしな。でも前聞いた時に現状はひとつだけとあったから、何かしら方法はあるんだろうけど――う~ん、う~ん、駄目だ、いくら考えても思いつかない。そりゃそうか。
まあいいやとりあえず。
『さあミラ! 進化したぞ? どうかな? 俺的には見た目には結構ポイント高いと思うんだけど』
「え? あ、うん、そうだね。格好良く? なったんじゃないかな」
おお! ミラにそう言ってもらえると何か嬉しいね。うん、やっぱ俺凛々しくなってるよな!
『ところでミラの方には何か変化はあったのかな?』
「あ、うん、そうだね」
そう言ってミラは自分のステータスも教えてくれたんだけどな。
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ステータス
名前:ミラ
レベル:12/30↑6
経験値:1230/1673
HP:110/138↑20
MP:110/130↑20
疲労:25%
状態:弱毒
マナ:750
力:55↑9
体力:62↑9
精神力:59↑9
魔導力:58↑9
素早さ:66↑10
器用さ:59↑9
攻撃力
切:117↑23打:110↑28突:114↑24魔:71↑71
火:0水:0土:26↑26風:0
光:0闇:0雷:0氷:0
防御力
切:54↑5打:56↑5突:49↑4魔:29↑4
火:14水:0土:0風:0
光:0闇:0雷:0氷:0
パッシブスキル
【進化の剣の恩恵LVMAX】
アクティブスキル
【スキル共有LVMAX】
装備品
武器:バスタードソード
防具:蜥蜴革の胸当て、蜥蜴革の兜、蜥蜴革の手袋、蜥蜴革の具足
盾 :蜥蜴革の円盾
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こんな感じで俺の進化に合わせてミラのステータスも軒並み上昇していた。攻撃力に魔がついているのもこれまでとの大きな違いだな。
理由はやはり俺の魔の属性に数値がプラスされたからだろうか? それしか考えられないしな。
「よし! じゃあちょっと振ってみようかな」
ミラが爛漫な笑顔を向けて俺に言う。弱毒とはいえ状態異常にかかっているのに勇ましいな。
とは言え、やはりいち剣としては当然振って貰うことにこそ意義を求めるべきだろう。しかも丁度いいことに、ゴブリンの穴は入り口こそ狭かったが奥の方は先太りになっていて、多少は動けるスペースがある。
『勿論さミラ、さあ存分に振ってくれ!』
と、いうわけでミラは改めて俺を背中で固定し、うん?
『ちょっと待てミラ。よく考えたらこれで、俺のこと抜けるのか?』
俺がふと疑問に思って尋ねると、ミラは、え? と怪訝な顔を見せ、俺のソレを握り、上下に動かすが中々抜けそうにない。
当然だな。俺のは長いから抜こうと思っても小柄なミラじゃ上手くはいかないだろう。
「あ~弱ったね。これじゃあ確かに、う~ん、抜けないのは流石にまずいよね……」
『確かに、このままじゃ俺の事は抜けないな。どうしよう、基本的なことから問題が出てしまったぞ』
「……よし! こうなったら!」
『お? 何かいい手があるのかミラ?』
「うん! こういうときこそ気合だよ!」
……はい? いやいや気合でなんとかなるものじゃ……。
「絶対エッジのこと抜いてみせるからね! いけーーーー!」
いやいや、だからそんなことでって、おお! 何か柄がパカっと開いて!
「あ! 抜けたーーーー!」
『うん、いけたよミラ! 俺、無事抜かれたよ!』
そう、気合が大事だったかは判らないけど、どうやら鞘に秘密があったようで、抜こうとするとパカっと開く仕掛けが施されていたようだ。
うん、これだったら無理なく抜く事が出来るな。良かった良かった。
で、その後暫くミラも俺を抜き続けてくれたが、その結果判ったんだが、どうやらミラが俺を抜きたいと思えば抜ける仕様なようだな。
逆に抜きたいと思わなければそのまま固定されているから、鈍器として使いたい時はちょっと便利かもしれない。まあ、限定的な使い方だとは思うけど。
そして、上手く抜けることが判ったところで、今度はミラも俺で試し振りをしてみせる。
う~ん、両手で握って振る分には、ステータスの力の値も上がっていたことが影響しているのか、中々様になっているな。
ただ、片手でとなるとやはりちょっとぎこちない。力を込めて振ると身体が流されるしなれるまで暫くは両手での扱い方がメインになるかもな。
ただ、両手で使う場合は盾の防御がしにくくなるのが欠点か。腕に嵌めるタイプだし、上手く使えば上から来る攻撃とかに対応出来るけど、それでも可動範囲は限定されるしな。
まあ、とは言えゴブリンロード戦ではあまり盾にも頼れないしな――むしろ上がった攻撃力と両手持ちの恩恵で、どんどん攻めていくしかないかな……。




