31-大掃除-
昇降口から校舎内に入る。
「手勢ってのはどういったものでしょうか」
「恐らく一般人で強い集団を集めたのではないだろうか、私は思う」
「ということは相手になる者ではなさそうですね」
「と、いうことだ」
二人で歩きながら1階の廊下を突きあたりまで行き、何もないことを確認したのち2階に上がった。
そして廊下を見ると、
赤かった。
黒服の男や刀を持った青年、銃などを持った男たち。
それらが全て倒れていた。
「……何……だよ、これ!」
俺は思わず叫んだ。
シオさんは黙って息のある人間を探していた。
「おい!何があったんだよ!なぁ!」
俺は手当たり次第に話しかける。
シオさんは息のある青年を見つけたようだ。
「どうしたんだ、何があった」
俺とは違い、冷静に質問をしている。
「……ここに居た人間の何人かが……突然暴れ出した」
「暴れ出した……?」
「残ってんのはそいつらだけだ……10人……くらいだと思う」
「……そうか。ゆっくり休め」
「……」
青年は静かに倒れこんだ。気絶したようだ。
「シオさん」
「何だ」
「廊下が血でこんなに赤くなっているのに誰も体に傷がついていないです」
「治癒能力のある人間でもいたのかもしれない。どうなっているんだ……?」
「とにかく、急いで中止を――」
「させないよ」
そう言って現れた少年。銃を持っている。
「よくわからないけど、この勝負を中止させると僕は死ぬらしい。だから君らを先に殺す」
そう言って右手に持った銃を乱射する。
「く……!」
伏せて銃弾をよけながら左手で床に触れて壁を作る。
「シオさん、何とかできますか?」
「できるさ。任せろ」
そう言ってシオさんは右手に持っていた刀を左手に持ち替えて、からの右手を振った。
すると、その手にも日本刀が。
「え……」
「悪いな、本当は手品みたいなもんなんだよ」
俺の以前のセリフを思い出したのか、そう言って笑った。
それから
「やるぞ」
と言って真剣な目をする。
そして、その日本刀2振りを投げた。
「!?」
日本刀の一本が右手にヒットし、もう一本は少年の上着の肩辺りの布だけを突き刺して、少年の動きを抑制する。
「くっ……!」
少年の動きが鈍くなった瞬間、俺は走りこんでその少年の腹を蹴り飛ばした。
「っ……!」
少年は倒れこむ。
そして俺とシオさんはその頭を思い切り、シオさんは刀の柄で、俺は左手で叩いた。
少年は気絶する。
「どうする、奏明」
「とにかく急いで中止を……」
「はい、だめー」
後ろから声がした。
10人くらいの男女がそこに居た。
「中止にしたら死んじゃうらしいから、俺たちを倒して、勝敗だけ決めてくれる?」
「……奏明。単純にここからは私の感情論だが……」
そう言って刀を構えた。
「殺したい」
「……オーケーです。全面協力と行きましょう」
「取り敢えず、1人は無視して残り10人。どっちが何人倒せるか」
「それやるんですか?」
「当然」
「……オーケーです!」
2人で走り出した。